koheiのおもちゃ修理記録

宇部おもちゃ病院 毎月第2土曜日 13:00~16:00
宇部新天町の西の端、市民活動センターで開院してます。

10/18 おもちゃ修理2件

2020-10-20 | おもちゃ
10/3付のブログで修理したすくすくプラザプレイルームからの預かり品3件、修理完了して持って行ったら、予想はしてたのですが、3件もって行って3件預かって帰ることになりました…。

1つは定期開院に持って行って、社会人1年生の子たちに直してもらったので写真だけ。

「足が閉じて立ち上がる動きができなくなった」との事。分解した結果、足を動かすところのネジが緩んで?溝にはまってるクランクの所が外れてた、との事。
直して動かしてみると、足が開くと真ん中の支点が効いてクルクル回る、足が閉じると足に付いてるタイヤの片足が回って横に走る、という動きでした。(これはカウント外という事で。)

で、入院の1件目、ゼンマイで走るミッキーのバイク。

難航予感でしたが、そうでもありませんでした。
古いおもちゃでしょう、ブリキ製のギアボックスでした。

金属製の歯車それぞれだいぶ傷んでますが、まだいけると思います。
自転車チェーン用のシュワシュワ泡になる油をあちこちしっかり掛けて注油。ぼちぼち動きは良くなりましたが、それでも置くといまいち…。
よく見てみると、タイヤハウスにタイヤがちょっと接触してるっぽい。ギアボックスの固定が、面じゃなくてギアボックスの板の角で位置が決まる所、角なのでプラスチックが削れて、位置が少し上に上がってタイヤが接触している様です。
削れたところにエポキシ塗って位置調整して、ちゃんと走るようになりました。

2件目もゼンマイ、キティちゃんの汽車です。

これこそ難航の予感。予感通り難航しましたw。

ゼンマイユニットがちょっと外れかかってましたが、ハメただけでは改善せず。
底面に邪魔板があって、定期的に邪魔板が下がってタイヤが浮いて片輪走行になって向きが変わる、という作りです。煙突が上下する機構も付いていて、全体的に負荷の高い構造ですが、動かしてみると引っ掛かってる様な感じ。ギアの割れの可能性大です…。

よく見てみると、駆動軸の小さなギアに亀裂が入って、歯が1カ所斜めになってます。

左側ボスに広めの亀裂。1ピッチずれて、右側のボスにも亀裂が入ってます…。
とりあえず、タイヤ外して分解するしかないけど、ローレットが効いてタイヤが外れない…。グリグリ回すとバカになりそうだし、軸も細くてねじれそうなので、ちょっとだけヒネリながら力を入れて引っこ抜いてみたならば…引っこ抜いた勢いで、前輪に止めてたクランク軸がモゲた~~~。

仕方ない、これは後で補修しよう…。とりあえずバラバラになったw。仕戻しできるかしら…。

駆動軸のギアは、両側ワッシャで「たが」をはめる方針で。

左側は外径2.5mmで、M3用のワッシャがほぼジャストだったのでそのままはめ込み。右側は外径2.85mmで、M3用のワッシャの内径をちょっと削ってはめ込み。
はめ込んでほぼ亀裂が押さえられたので、軸に刺して組み戻してみましたが、ローレット部が太いこともあって、たがをはめても亀裂の広がりが押さえられずにまだひっかかり…。
(ちなみに組み戻しはいつもの通り、ゼンマイを引き出した状態で組んでから、巻き込んでいきます。)
ローレット部を何とかギリギリまで削ってみたもののまだ改善せず。結局右側のワッシャ、ちょっと削り過ぎて緩かったので、再度はめ込めるギリギリの寸法で作り直して、何とか引っかからずに回るようになりました。

しかし、試運転中に今度は、ゼンマイ巻くところの空回りが発生…。

矢印の所、ラチェット機構と中心でゼンマイを止めておく部分、案の定亀裂が入ってます…。ボス、というより、何とかワッシャがはめれるぐらいの段差があるので、同じようにワッシャでたがをはめます。

M3のワッシャをφ4.5mmのキリで広げた後ヤスリで微調整して、ギリギリではめ込みました。
これで組み戻して、空回りせずに巻けるようになりました。最後にモゲたクランクを、クリップ針金で骨接ぎして復旧。
これでほぼ引っかからずに走れるようになりました。どこまでもつかどうか不安ではありますが、とりあえず修理完ですw。
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