前回分 からの続きです。
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私はゆっきぃと出逢って以来、ほぼ毎日ゆっきぃと戦っていた。
ゆっきぃがいる部屋は比較的に強者が集まりやすく、通称"ゆっきぃ部屋" と呼ばれていた。
ただ、私の知る限りでは毎回私かゆっきぃのどちらかがトップになっていた。
(後期のゆっきぃ部屋ではSOLメンバーも多くその限りではない)
どちらかと言ってもほとんどの場合、ゆっきぃが勝者となる。
私は序盤にスコアを伸ばし、その貯金を生かし最後まで逃げ切るタイプ。
対してゆっきぃは、終盤にスコアを伸ばす追い込みタイプ。
(別段ゆっきぃはスロースターターなわけでも、周りに合わせているわけでもなく、ゲーム全体の流れからみるとそう見えるだけであり、それ程までに終盤の追い込みは恐ろしいということである)
私が勝者になるにしてもゆっきぃは私という獲物を狙って追い駆けてくる。
その光景はまさにライオンやトラ等、猛獣の狩りさながらである。
この毎晩繰り広げられる熱い戦い、大袈裟に言えば生死を掛けた戦いに私は没頭していた。
それだけで楽しかった。
そんなある日ブログでSOLメンバーの募集 が始まった。
私にしてみれば待ちに待った瞬間であり、憧れのゆっきぃと同じチームで戦える、またとない機会の到来であった。
この記事を見た瞬間にゆっきぃに連絡を取ろうと思ったが、ある一文の存在がそれを留まらせた。
"入隊希望者は基本的に全員実技審査をします"
実技審査の内容はブログには明記されておらず、この得体の知れない実技審査の存在に私は恐れをなしていた。
実技審査程度で何を恐れるのかと思いの方もいらっしゃるかと思いますが、実技審査で不合格となれば当然SOL入隊は叶わず、それどころか一生SOLへは入隊出来ないのではないかと考えていた。
(最後の募集の可能性、実力的に不要であれば今後も不要とされる可能性が高いことを考慮して)
この時ばかりはSFをプレイせずにSOL入隊について真剣に考えていた。
考えた結果焦っても仕方ないと思いその日は早めに就寝した。
次の日の夜、ブログを見ると事態は急変していた。
"募集再開した翌日早々で大変申し訳ないのですが、今夜の0時を境に募集を締め切ろうと思います" (参照 → ◆)
予想外の出来事だったが、この記事を見たのは夜8時頃でありまだ0時には余裕があった。
しかし、考える時間は沢山あったが結論は意外にも早く出た。
その日私はゆっきぃに連絡することはなかった。
つまり、SOL入隊への道を自ら断ったのである。
何かメリットがあって連絡しなかったわけではない。
私は臆病な人間だった。
私は自分に対する怒り、悲しみ、失望を感じながらもゆっきぃ部屋に通っていたが、
ゆっきぃはクラン活動が多くなったのか対戦の機会は減り、前ほど満足のいく戦いが出来ずにいた。
その日もゆっきぃを検索しゆっきぃがいるチャンネルに行ってみると、
そこでは鍵付きの部屋でSOLが内戦をしていた。
その光景は羨ましい限りだった。
私は何するわけでもなくそのチャンネルにいた。
SOLの内戦が見られるわけではなかったが、憧れのSOLと同じ空間にいられる、それだけで満足だった。
程無くするとゲームが終わったのか、何人かが部屋を抜けていき部屋にいるメンバーの数は奇数となっていた。
奇数ということで多少の期待はあったものの、そんな夢のようなことが現実に起こるはずもなく、ただぼんやりと眺めていた。
しかし、夢は現実となる。
ゆっきぃ 「一緒にやる?」
その誘いを断る理由はなかった。
溢れんばかりの気持ちを"やりたい" その4文字に込めた。
部屋のパスワードを聞き、憧れのSOLが待つ部屋へと入る。
内容はほとんど記憶にないけど、ただただ楽しかった。
数戦一緒にプレイする程度だったが、それだけで私はとても幸せな気分になれた。
その日を境にたまにゆっきぃは私を誘うようになった。
SOLに混じっての個人戦や団体戦、時にはボイスチャットの方にも誘われ楽しくプレイしていた。
客観的に見れば私はSOLの一員であったかもしれないが、
ゆっきぃもSOLメンバーも私がSOLメンバーであるとは口には出さなかった。
勿論私自身もSOLメンバーだとは思ってはいなかった。
ある日私はSOLメンバーであるoolongと会話していた。
そうしたところ、私がSFにいることを知ったゆっきぃが話し掛けて来た。
ゆっきぃ 「クラン戦やるからpansaaも出て」
あまりにも突然の一言に我が目を疑った。
私が出てもいいのかとゆっきぃに聞くと、うるさい、早くTS来いと一喝された。
そうして私はSOLでの初めてのクラン戦を経験した。
これが事実上のSOL入隊であり、その日からはSOLの一員として行動するようになっていた。
私にとっての実技試験はSOLメンバーと一緒にプレイする団体戦や個人戦だったのだろう。
一度はSOL入隊を断念した私であったが、何とかSOLの一員になることが出来た。
こうして私はSOL解散までの期間、このクランで濃密な時間を過ごすことになった。
SOLに最大の敵現る。
最強クランを決める戦い、
女神はどちらに微笑むのか!?
次回 SF回想5 ~ 決着 ~
次回の掲載はこちら
SF回想4 ~ 再会 ~
(yukky注:どうやら1,3,5が本編、2,4はサイドストーリーという形でそれぞれの連続性を持たせているらしいです。)
可愛いですね。
活動しない理由を強いてあげるならば心境の変化でしょうか。
今は自由にゲームをしたり、気の合う仲間と楽しくゲームすることを重要視しています。
私程度の実力を必要としているチームがあるならば、それはある意味で危機的な状況だと思うので、活動しないことを勿体無いとは思っていません。
Skypeの方でコンタクトして下されば何でもお話出来ると思います。
SkypeID:wembleypark46
名前に間違ってpansaaってうっちゃった。
もったいなくない?大会とか出てないの?
それとも活動しない理由としてなんとか塗装さん的な物があるの?
SOL解散以後どのFPSでも本格的なクラン活動は行っていません。
おそらく今後も本格的なクラン活動は行わないと思いますが、SoF2人気が再燃した場合はその限りではありません。
ただ、その可能性は0に等しいでしょう。
>>祭りのUnknownさん
出てきますね!
ちなみにその祭りも私の名前とは関係ありません。
今は人数多いFPSでのクラン活動は行ってないんですか?
AVA,SA,CSO,SF..etc
説明がややこしいので省きますがおそらく豹という意味はありません。
自分の名前なのにおそらくという表現は不思議に思えますが、私自身もぱんさーが何なのかは分かりません。
の間違いだろ?