軍事RTS、Wargame: European Escalationのβ版をプレイ!

2012-02-13 19:28:15 | Wargame: EE

少し前からプレイ可能となった新作RTSであるWargame: European Escalationをプレイ。
これは当ブログでもカテゴリにある軍事RTS、R.U.S.E.の続編であり、
前作の舞台が第二次世界大戦であったのに対し、今作は冷戦となっている。

参考までにトレーラーはこんな感じ↓。

【戦争RTS】Wargame European Escalation トレーラー集【冷戦】



もしも冷戦期の米ソが直接対決したら~というゲームではよくある時代設定で、
ゲーム中ではNATO軍としてアメリカ・イギリス・フランス・西ドイツ
対するワルシャワ条約機構軍としてソ連・チェコスロバキア・ポーランド・東ドイツの軍隊がそれぞれ登場する。
オンライン対戦では最大で4on4の規模でプレイできる。

歩兵・戦車・歩兵戦闘車・自走砲・ヘリなど、冷戦初期から後期までの実在した兵器が登場する。
前作はプレイ国家に関わらずチームを編成できたが、
今作では西側と東側はチームが固定されているので、
より陣営対決という雰囲気が出るようになった。

全てが大きくデフォルメされていた前作に対し、今作ではあらゆる面でリアリティーが増している。
例えば燃料や弾薬の概念があるので、ユニットは戦闘をすれば補給する必要がある。
補給トラックを拠点から走らせてユニット付近に置けば良いだけだが、
この燃料や弾薬はかなりシビアで余裕のない設定になっており、
戦車などの燃費が悪い兵器は少し放置すれば移動するだけであっという間に燃料切れになるし、
歩兵や戦闘ヘリ等が装備するミサイルやロケット等も搭載量が少ないので一会戦で使い切ってることも少なくない。
つまりかなり兵站は無視できない要素となっているので、ゲーム自体も複雑化している。
逆に言えば敵の兵站線を切り、トラックを破壊することが直接的に勝利に繋がるだろう。




まあここまではよくある軍事RTSとして、今作が特徴的なのはデッキのシステムだ。
これはプレイヤーごとに自由にセッティングできるユニット表で、
この自分で組んだデッキがゲーム内で生産可能なユニットとなる。
歩兵類や戦車類などのカテゴリーごとに編入できるユニット数は決まっている。

初期状態のNATO軍側で言うと、戦車は西ドイツのレオパルト1でヘリはフランスのSA-341ガゼルだが、
これが気に入らなければアメリカのM60パットン戦車、UH-1ヒューイなどに組み替えることができる。
もちろん性能は微妙に違うので、NATO軍の色々な国から歩兵は西ドイツ、戦車はイギリス、自走砲はアメリカといった感じで、
色々な国のユニットを混在させて自分のスタイルにあったデッキを組むこともできるし、
こだわりがあるなら全ての兵器をアメリカ軍やソ連軍で統一することもできる。

またオンライン対戦で得た経験値でユニットを次々にアンロックすることができ、
アメリカ軍のM1エイブラムス、西ドイツのレオパルト2のような強力無比な重戦車や、
ヘリならAH-1コブラやAH-64アパッチなどのミサイルを搭載した攻撃ヘリなどもデッキに組み込める。
しかしこれらの強力な兵器は生産コストも高いので、廉価兵器を主体にして数で押すか、
それとも高価で質を重視するか、個人の戦術スタイルによってデッキを編成することになる。

この為に今作に登場する兵器数は膨大となるので、デッキ編成の自由度はかなり高いし、
軍事マニアなら多数の兵器名の一覧を眺めて入れ替えてるだけでもけっこう楽しいかも知れない。

なおもちろん東側のT-72戦車のアップグレード版などでは、特徴的なガン・ランチャーを装備しており、
これを搭載していない西側戦車に対して射程的にアドバンテージがある。
(主砲から砲弾と共に対戦車ミサイルも発射する機構。これにより長射程でも高命中率を誇る。
西側でも試作されたが本格採用はされなかった。しかしその試作戦車も今作で登場しているようである。)





複雑化してて操作が忙しいなど煩わしいと思われる部分もあるが、R.U.S.E.よりもなかなか硬派な続編となっている。
パーフェクトな出来ではないが、軍事RTSが好きならプレイしてみる価値はあるだろう。
グラフィックがそこそこ美麗な割に動作が軽いのは良い。