Voooooooo!!!

2007-08-08 15:50:28 | 軍事ネタ


米軍のA-10攻撃機。
対地攻撃を主任務としており、空対地ミサイルや爆弾を搭載し、
機首に備え付けられた大口径ガトリング式機関砲GAU-8アヴェンジャーなどを用いて敵地上勢力を叩く。

低速で低空を航行し、敵の対空砲火をも重装甲ではじき、
機首のアヴェンジャーで
Voooooooooo!!!して敵を粉砕する、漢の中の漢の機体。
が、女性パイロットもいる。
対地攻撃の神様。


30年以上前に開発された老朽機体であり、速度も遅いため退役が計画されていた。
しかし、1991年の湾岸戦争では戦車1000両を含む敵車両約3000台撃破と、
敵陣地・施設を300箇所以上も破壊しついでにアヴェンジャーでヘリ2機を撃墜する大暴れをみせた。
これによりA-10攻撃機の有用性が十二分に証明され、延命措置が図られあと20年は運用される予定。

F-16などのマルチロールファイターによる対地攻撃には欠点があった。
速度が速いためすぐに目標地点を飛び去ってしまう、爆弾落としてはいさよなら。
また脆弱なため、低速低空飛行して効率的に対地攻撃しようとしたら被弾してすぐに落ちちゃう。

この点、A-10は速度が遅いため敵地上勢力を存分に攻撃することができ、
装甲化された機体は300発以上もの対空砲火を浴びても基地に帰還したほどの生存性。
長くいつまでも戦闘地域上空にいて、確実に敵を屠り去る攻撃力で、
地上で戦う友軍兵士にとってはとても心強い機体であった。
また、機体自体低コストなのも魅力である。


A-10をA-10たらしめているのは、ミサイルや爆弾の運搬能力もさることながら、
やはり機首に搭載されたガトリング砲、アヴェンジャーである。
アヴェンジャーは30mmという大口径であり、連射力も凄まじく、
これで
Voooooooooo!!!するとたちまち戦車も建物もただの残骸と化す。
その大威力の反動により、発射すると微妙に飛行速度が落ちるとさえいわれる。

対地攻撃のためなら兵装のバリエーションも豊富。
空対地ミサイル、通常爆弾、焼夷爆弾、誘導爆弾、クラスター爆弾、バンカーバスター、
ロケット弾、そしてガトリング砲アヴェンジャー。
まさに対地攻撃のスペシャリストなのである。


イラク戦争でも活躍したA-10。
その圧倒的な攻撃力で数々の伝説を残した攻撃機であり、
最後に、その全盛期に作られた数々の逸話の中から、いくつかを紹介しよう。


全盛期のA-10伝説

・軽くVoooooooooo!!!しただけで5台ぐらい撃破した
・出撃の無い移動日でも2撃破
・あまりに撃破しすぎるから外してても撃破扱い
・1台撃破しただけで3台ぐらい撃破したように見える
・機関砲でヘリ撃墜が特技
・前線を飛ぶだけで相手司令官が泣いて謝った、心臓発作を起こす兵士も
・GAU-8アヴェンジャーの衝撃波でハリケーンが起きたことは有名
・湾岸戦争が始まったきっかけはA-10の新兵装の実戦試験
・自機から発射したミサイルに飛び乗って前線まで行くというファンサービス
・A-10は全性能を発揮した事がない
・A-10が故障したら戦闘中断
・A-10が撃つと衛星がずれる
・病気の子供に敵戦車撃破を約束
・海外でA-10が撃つだけで物価が上がる
・A-10スレは伸びる
・A-10に撃破されたことにまだ気づいていない戦車乗りも多い
・A-10が飛んだ時点で戦争終結でいいだろ
・2個部隊連続撃破は「今日はカレーが食べたい」という暗号
・A-10が撃った機関砲弾を戦闘を眺めてた子供が拾ったらすでに砲弾にサインがしてあった
・A-10を3機撃墜すれば戦争勝利という破格のルールも達成できた国家は無し



参考動画:
A-10による対地攻撃
アヴェンジャーの試射