名古屋・名駅街暮らし

足の向くまま気の向くままに、季節の移ろいや暮らしのあれこれを綴ります。

ブログ「飛騨の山里便り」について

2013年04月28日 | セカンドルーム

 


今朝は深い霧にすっぽりと覆われていたが、日が昇り始めると瞬く間に消えていった。


あたりからは、田を起こしや代かきをするトラクターのエンジン音が響いてくる。

兼業農家の人たちは、連休を待ちかねたように農作業を一斉に始める。
年々歳々変わらぬ山里の風景が、今年も繰り広げられる。

13年前、庭に植樹した桜の木は、ここを去る日を知ったかのように開花してくれた。

引越し荷物の整理をしているが、「思い出だけを持ち帰る」は、ほぼ実現し登山装備もハイキング程度の品と、木工道具も趣味の工作をする以外の物は、すべて後の人に使ってもらうことにした。
使い古した生活用品まで有効に使ってもらうことになり、最小限の廃棄で済んだ。
物を大切にするという、山男同士の価値観が共有できたことはとても嬉しい。
山里を引き上げるに際し、ブログを閉じることに最後まで逡巡した。
今年に入って閲覧数が累計100万を越し、飛騨・山里・田舎暮しという狭い範疇にも拘らず、多くの人たちから支持応援をいただけたことは望外の喜びであった。
多くの応援を頂きながら、このまま消えてしまうのも偲び難く、当ブログの志を新しい「山里の住人」に引き継いでもらうことにした。
飛騨の山里に対する思いが同じで、若い視点から飛騨の暮らしや仕事、生活文化、自然環境などを発信し、過疎化の進む集落の発展につながれば、「飛騨の山里便り」も浮かばれると思う。
当ブログの更新は4月末で区切りをつけ、最終記事で新たにスタートするブログにリンクする予定でいる。
もと「山里の住人」も、いつの日か都会の片隅から、第3の定年模様をお伝えしたいと思っている。
その時は、新生「山里の住人ブログ」からリンクを張ってもらう予定でいるので、共々よろしくお願いします。

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9 コメント

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Unknown (Unknown)
2013-04-28 22:59:30
想いを同じくした方同士が、バトンをつないでいくことに感動を覚えます。
都会暮らし、山里暮らし共にブログを楽しみにしたいですし、応援をしていきたいです。こういう形にして頂き、皆さんも喜んでおられるのではないでしょうか。ほっとしました。

山里さんもいよいよ明日ご卒業ですね。また手植えの
桜も花開き、まさしく花を添える感じですね。明日のブログ、寂しくて、寂しくて、見たくないような気持ちになりますが、しっかりと拝見させていただきます。
先程の投稿はたぬきです (たぬき)
2013-04-28 23:02:47
失礼しました。









たぬきさん (山里の住人)
2013-04-29 06:42:36
いったん区切りをつけるつもりでしたが、若い人に引き継がれ よかったと思います。
違う目で捉えた山里の情報発信は、きっと地域の発展に役立つと思います。引き続き応援をしてください。

old soldiers never die they just fade away,
と、かっこよくいきたいです。
いよいよ~ (ryo)
2013-04-29 08:18:25
いよいよ、山里ともお別れですね。
思い出をいっぱい引き連れて、都会に帰られる
のですね。
新しいブログ、楽しみにしています。
お別れですね (Rei)
2013-04-29 10:19:15
一枚目の写真、幽玄の世界、水墨画の世界ですね。
雪の北アルプス、スノートレッキングなどなど、もう拝見できなくなると思うと淋しく残念です。
都会にしか住んだことのない私は、風景のみならず、
多くの山里の知識情報を得させていただきました。
ありがとうございました!
お若い「後継者さん」を応援したいと思います。
2代目飛騨の山里便り・・・期待 (かんから館主)
2013-04-29 11:36:18
 都会から嬬恋村に移り住んでいる若い人(小生のテレマークスキーの師匠)を頼もしく思っているのと同様、飛騨の山里暮らしを引き継ぐ若い人たちに心から声援を送ります。 そのうち、貴兄が飛騨を訪れる機会があれば、いつかは一緒にお目にかかりたいものだと考えています。
 小生も2代目ブログ、そしてそれに貼り付けられるブログ共々大いに楽しみにしています。
ryoさん (山里の住人)
2013-04-29 12:46:30
慌ただしく日々が過ぎて、気が付けば残り2日になりました。
しばらくはユキ共々、山里を想いながらのんびり暮らします。
どんな毎日になることやら・・・
Reiさん (山里の住人)
2013-04-29 12:56:38
前山の風景は毎日変化するので楽しみです。
芽吹きが始まり、少し山の色が変わってきました。

私の遊びを一緒に楽しんでいただき恐縮です。
こちらこそ長い間お付き合いいただきありがとうございます。
若い二人の応援もよろしくお願いします。
館主さん (山里の住人)
2013-04-29 13:23:18
過疎の山里で自給自足を目指す若者を応援してやってください。
厳しい環境や状況を分かった上での挑戦なので、本人も初志貫徹で頑張ることでしょう。

いつの日か自然に寄り添って、豊かに暮らす二人の姿を見たいと思ってます。
当ブログはその陰で、fade awayになりそうで・・・

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