京都つれづれなるままに

京都好きの旅日記。お寺、神社、グルメからスイーツまで!思いつくままに。

新緑の建仁寺②・上皇さま、上皇后さまお見送り

2019年06月17日 06時26分49秒 | 日記
6月12日、今年の「新緑の建仁寺」の2回目です。前回に訪れた5月8日の時の新緑と比べて見て下さい。











ひと月が経ち、随分と緑が色濃くなってきています。7月末には梅雨の時期も終わり、日照時間が長くなればさらに深い緑になります。夏には日差しをたっぷりと浴びて光合成で養分を蓄え、長い冬に備えます。



建仁寺と言えば誰もが知る俵屋宗達筆の国宝「風神雷神図屏風」があまりに名高いです。

しかし、元から建仁寺が所蔵していた訳ではないのです。第一に落款も印章もないこの屏風がなぜに宗達の真筆とされているのでしょうか?養源院に残る白象の杉戸絵と共通点が多く、法橋印がない事、線質が柔らかい事、などから宗達の真筆である事を疑う論争も皆無です。
江戸時代の最も優れた芸術家であり、目利きであった尾形光琳や酒井抱一も宗達筆として認め、同じモチーフの「風神雷神図」を描いています。
江戸時代の豪商で歌人でもあった糸屋の宇乃公軌(うだ きんのり)が寛永14年(1637)、鳴滝にある建仁寺派妙光寺の再興の記念に宗達に制作を依頼し奉納したとされています。
その後、妙光寺の住職が建仁寺の高僧になった際に持ち込まれたようです。



法堂天井の双龍図は小泉淳作氏の作品です。
禅宗寺院の法堂天井には龍が描かれる事が多いですが、これは龍が仏法の守護神であり、また、水を司る神であり。お堂を火災から守っているためです。

建仁寺のように、二頭の龍が描かれているのは珍しいです。栄西禅師が宋から臨済宗を伝え、最初に建立された由緒ある禅宗寺院だからでしょうか?







三門。
茶園 。建仁寺の生垣は茶です。
開山堂。栄西禅師の御廟です。





この日は偶然にも上皇さま、上皇后さまのお姿を拝見しました。13時から14時半まで河原町三条にある朝日カルチャースクールで琵琶湖疎水の講義を終え、徒歩で川端通りを四条河原町に向かっていると警察官が等間隔に、、、しかも上空には警察のヘリコプターがホバリングしていました。
警察官の方にお聞きすると間も無くお車が通られるとの事、急遽お見送りする事に!

初めて知りましたが、ちゃんとお見送りの場所が事前に決められているんですね。しかも歩道にはテープが貼られていて、その範囲内でのお見送りです。
つい焦ってしまって早くシャッターを切ってしまいました。しかし、その分お見送りの時間があった事が幸いでした。お見送りの場所に近づくとお車は減速してくれます。
上皇后さまの笑顔のお姿が印象的でした。

平成の新しい皇室を築かれたおふたりさま。
末永くお元気でお過ごしになられる事を切に願わずにはいられないです。

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