京都つれづれなるままに

京都好きの旅日記。お寺、神社、グルメからスイーツまで!思いつくままに。

奈良西大寺

2021年07月05日 10時04分00秒 | 日記
 奈良市にある西大寺は奈良時代天平宝字8年(764)に藤原仲麻呂の乱の平定を祈願し、また、鎮護国家の勅願によって称徳天皇により創建されたのが始まります。



記録には7尺の金銅四天王像の造立を発願されました。





広大な境内地を誇り、薬師、弥勒の両金堂をはじめ東西に塔が建ち、四王堂院、十一面院など100を越える堂宇がたち並び、南都七大寺のひとつに数えられる大寺院でした。



しかし、都が平安京へと遷都すると次第に寺勢は衰えていきます。

鎌倉時代半ばに復興したのが"叡尊上人"です。
叡尊は文暦2年(1502)に入寺し、戒律振興や救貧施設などの宗教活動の拠点てして再生していきます。






境内には基壇や礎石が残り往時の繁栄が偲ばれます。



西大寺で最も有名な行事は毎年春と秋に行われる「大茶盛式」ですね。
叡尊が伽藍復興のお礼に八幡神社に献茶した余服を、民衆に振る舞った事に由来しる茶儀で以降、800年も続いている行事です。





愛染堂のご本尊秘仏愛染明王坐像(重文)です。
年に2回、1月15日〜2月4日と10月25日〜11月15日の間にご開帳されます。





文珠菩薩騎獅像です。
知恵を少しでも頂けるようにお願いしました。




聚宝館には国宝・重文を含む多くの彫刻や絵画、工芸の名品が収蔵されています。



目玉は鎌倉時代の金銅宝塔(国宝)ですね。
非常に精巧に細工され、技量の高さをかんじます。









聚宝館以外のものを胸含まれていますが、平安時代から江戸時代にかけての彫刻、絵画、工芸の名品を多數鑑賞しました。

西大寺の寺名は知っていましたが、「近鉄大和西大寺駅」は今までは"通過点の駅"や"乗継ぎの駅"のイメージが強く今まで未訪問でした。



境内に今も残る基壇や伽藍石を見ていると西大寺の往時の姿を思います。
そして、鎌倉時代に西大寺を中興された叡尊の信念を感じます。

なお、仏さまの写真は購入した絵葉書から転載しました。













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