
10月5日は、よみうりカルチャー主催の人気シリーズ「京の女将さんシリーズ第26弾」で京町家の宿「十四春(としはる)旅館」を訪ねました。































烏丸通から一本西に入った"弁財天町"にありす。
こんな京都のど真ん中にこの様な和風旅館があるのさえ知りませんでした。



一階の一番広い部屋へと通され、この講座恒例の女将さんのお話がありました。


右側が「十四春旅館」四代目若女将・玉垣多佳子さんです。
この世界に入られるまでは普通のOLをされていたそうです。



毎朝女将が心を込めて作る朝食と、宿泊客に寄り添ったサービスの提供が評判となり仏ミシュランガイドにも紹介され、いまでは宿泊客の9割以上が海外からな観光客で占める人気の宿として知られています。



四代目若女将の玉垣多佳子さんは祖母の代から続くこちらの旅館を平成29年(2017)に継承され、これまでの家族経営から法人に切り替え、宿泊客を海外にシフトチェンジされました。
従業員は英語が話せるスタッフを中心にした環境に、、、
京町家の旅館として圧迫感を感じさせない和室の演出や、波打ちガラス、坪庭の見せ方など、館内の随所に若女将のこだわりが見られます。





海外から京都はどう見られているのか、何を求めて京都に来られるのか、、、
茶道や華道、着付け、和文化を嗜む若女将は「ほんまもんの京都」を知って欲しいとの願いを込めて、お客様の出迎えには手作りのお菓子とお抹茶でもてなしされます。






「その土地ならではの文化を知り、作法の意味を知る」。
この旅館で正しい"学び"に触れて貰うのが理想だそうです。
当初は女将さんとも意見が合わず、色々と紆余曲折があったそうですが、今ではお互いを信頼し合う仲だそうです。
そんな若女将のお話をお聞きし、次はもうひとつの楽しみの昼食です。


この日のお弁当は"三友居"さんの竹籠弁当です。(茶事の出張懐石専門店)
京都で出張茶懐石ひとすじに40年。
茶事から茶会まで、心に残る味を。をモットーにされている茶懐石の名店です。
三友居という店名は、中国の詩人・白居易の詩の「琴、酒、詩は人生における三つの友である」という一節に由来し、「音楽と文学、酒」、すなわち人生を豊かに楽しめる料理を提供したいという創業者(現会長)の思いがこめられています。
そしてそれは、二代目を受け継ぐ山本寛さんの心にもしっかりと根付いています。「お客さまがご覧になった時、召し上がった時に自然と笑顔になれるお料理をお届けしたいと思っています」という言葉通り、おいしさと美しさはもちろん、すみずみにまで配慮と工夫が行き届いた丁寧な仕事には、料理人の誠意を感じずにおれません。
直径20cmの竹籠に見事にこれだけの種類の料理が詰め込まれています。
どの料理にもしっかりと出汁を感じる美味しさです。
お店は北白川にありますが、仕出し弁当と茶懐石を専門とされているので店舗で食べる事は出来ないのが残念です。
こんな素敵な旅館がさらに多く再生され、「ほんまもん」の京都が海外に正しく紹介されるといいと思います。
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