京都つれづれなるままに

京都好きの旅日記。お寺、神社、グルメからスイーツまで!思いつくままに。

2019錦秋の京⑭東福寺塔頭 光明院

2019年12月04日 09時27分00秒 | 日記
 12月1日は、東福寺塔頭光明院で「東福寺光明院で心の大掃除」のイベントがあり参加しました。





いつもは1階から庭園を眺めますが今日はご住職の藤田さまの案内で"観庭楼"の2階から"波心庭"を眺められます。

こちらでご住職のお話があり、東福寺について、また、こちら光明院の住職になられた経緯や修行時代の事、禅宗の食事の心構え"食事五観"をお話下さいました。



ご住職がたてられたお抹茶とおはぎを頂きました。

なかなかこの角度から"波心庭"を眺める機会はないです。感動物です。










"波心庭"は昭和初期の庭園研究家であり作庭家の重森三玲が作庭しています。
この時期、重森三玲は東福寺本坊庭園の作庭を依頼され作庭に取りかかっていた時期です。そこで当時の光明院住職に出会い自坊光明院の庭園を依頼され、本坊庭園と同時進行で作庭することになったそうです。

三尊石を三組石組みし、その形は三角形になっています。その中心本尊から光が放射線状に放たれている様子を表しています。奥のつつじや皐月の刈込みは雲を表現しています。三尊石を阿弥陀如来、観音・勢至菩薩だとすれば来迎図を見ているように感じます。





庭園だけではなく表門前の石柱も創建当初の様式を取り入れるなど決して手を抜く事のない三玲の精神の現れを感じます。









本堂でご本尊さまの釈迦牟尼仏さまにお詣りし、ご住職の案内で非公開の茶室「蘿月庵(らげつあん)」へ。









窓、壁、障子を含めて"月"を表し、「波心庭」から眺めると東の空から月が昇るようにデザインされています。
全てが計算されているのには驚きですね。

何度訪れても何某かの発見のある魅力あるお寺です。
もみじの数より人の方が遥かに多い通天橋を渡るより遥かに心癒されます。



藤田ご住職、お忙しい中ありがとうございました。




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