8月2日は、お昼ご飯を「由多嘉」さんの鰻料理を頂き、大阪メトロ淀屋橋駅南側にある「適塾」を参観しました。
大阪で生まれ育ちながら初めての訪問です。
適塾は天保9年(1838)から文久2年(1862)までの24年間、医者・蘭学者、そして教育者でもあった緒方洪庵を中心として開かれた私塾です。
もともとは医学を教える塾だったが、志にあふれる塾生たちはオランダを通じて伝えられる最新の知識にも興味を示し、各種の本を読みあさって、蘭学塾に発展。当時、オランダ語を翻訳する「ヅーフ辞書」の置かれた部屋は、明かりの消えることがなかったと伝わります。
現在の建物は昭和39年(1964)、国の重要文化財に指定され、周辺は史跡公園として整備されているほか、内部は洪庵が居住していた当時の姿に復元されている。建物自体も、北浜の町家の姿を示す貴重なもので、一般公開も行われている。西側の緑地公園では、座して「熱心に」読書にふけっている洪庵の青銅像が設置されています。
適塾の出身者には明治維新に多大な貢献を残した橋本左内な大村益次郎がいました。
また、後に慶応義塾大学を創立し明治期の日本人の意識の近代化に寄与した福沢諭吉がいました。
史跡・重要文化財である適塾は、わが国蘭学塾唯一の遺構です。
大阪大学が管理されており、東西のビルの撤去など史跡公園化を推進されて来ました。
建物の耐震化を含め、昭和61年(1986)にこの事業は完成しています。
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