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京都つれづれなるままに

京都好きの旅日記。お寺、神社、グルメからスイーツまで!思いつくままに。

広重 あべのハルカス美術館

2024年07月27日 09時06分00秒 | 日記
 7月23日は、あべのハルカス美術館へ。



あべのハルカス美術館では7月6日から、浮世絵師・歌川広重の初期作品から晩年の作品までの画業を総覧する展覧会「広重-摺(すり)の極-」が開催されています。

早いものですね!あべのハルカス美術館も開館10周年が経過し、今回の「広重」は記念すべき展覧会で、広重の風景画を中心に希少な初摺(しょずり)の作品が多く集められたのが最大の特徴です。







パンフレットには馴染みのある作品が掲載されています。

館内は撮影禁止ですが、ある一角は撮影が可能でした。

















初摺の価値は、版が痛んでいないので、シャープで綺麗な点にあります。













今回の展覧会では、国内外のコレクションから選んだ風景画や美人画など約330点が展示されています。

展示で中心となるのが、パリ在住のコレクターのジョルジュ・レスコビッチ氏のコレクションです。

















彼のコレクションは質が高く、歌川広重の三大揃物(そろいもの)「東海道五拾三次」「木曽街道六捨九次」「名所江戸百景」の展示ではほぼ初摺の作品が展示されています。



広重の代表作品「蒲原」。

初摺と後摺とでは、表情が変わるそうです。
前者では空の上が黒い「天一文字ぼかし」になっていますが、後者では逆に空の下の方が暗く、ぼかし上げています。

かっては夜の暗さを強調した後摺の方が評価されていましたが、今ではすっきりとした印象の初摺の評価が高まっているそうです。







中之島香雪美術館で行われた「北斎と広重」展も多くの人で入場制限する程でしたが、今回のあべのハルカス美術館「広重」展も平日にも関わらず、入館待ちが出来る程の人気です。

日本人は浮世絵に"日本の古き良き原風景"を感じるのでしょうか?