鳴滝にある了徳寺の大根焚きを楽しみ、交通渋滞で有名な(?)な福王子交差点にある福王子神社を訪ねました。











福王子神社は東側に広大な境内社を有する仁和寺の守護神をお祀りする神社です。
高齢で即位されあ第58代光孝天皇の女御で次に即位された宇多天皇の母君に当たる班子皇太后をお祀りしています。
応仁の乱で仁和寺ともども社殿が焼失してしまいますが、江戸時代になり仁和寺再興時に社殿も造営されています。


神社に残る獅子と狛犬は台座裏に寛永21(1644)の墨書銘が残り仁和寺より奉納され、また、福王子神社が仁和寺の守護社であった事がわかります。



福王子神社と仁和寺とのつながりは江戸時代以降も続き、毎年秋の大祭では奉幣を受ける儀式が現在も受け継がれています。
毎年の10月第二日曜日に行われる秋季大祭は福王子神社の"おいでの祭り"に始まり、第三日曜日には大祭の神事が行われます。
宇多天皇の母君・班子皇太后を乗せた菊紋の入った御神輿が仁和寺・勅使門より参内する事で、年に一度子である宇多法皇に会いに来られます。
なかなか意味深い御神輿巡行ですね。
次に東側にある由緒ある門跡寺院・仁和寺を訪ねます。