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京都つれづれなるままに

京都好きの旅日記。お寺、神社、グルメからスイーツまで!思いつくままに。

南禅寺塔頭 南陽院

2022年12月05日 08時12分00秒 | 日記
 12月2日は南禅寺の塔頭のひとつ南陽院を拝観しました。 

過去に何度か現代作家の展示会場として使われ訪れた事がありますが、その時には木島櫻谷の障壁画は入っていませんでした。

泉屋博古館で開催中の「木島櫻谷」展の特別連携公開として通常非公開の南陽院の本堂を飾る木島櫻谷の山水障壁画50面が初公開されています。

















南陽院は明治時代に法堂再建に尽力された第四代南禅寺派管長・豊田梅湛(高源室)の隠居所として創建されたお寺です。

今尾景年が法堂天井画の制作の際に弟子として携わっていたのが木島櫻谷です。

その際に、当時34歳の木島櫻谷が日本各地を歩きスケッチした絵を元に描いたのが南陽院本堂の襖絵です。









日本の原風景の耶馬溪や飛騨川、明石に浜、春日野などがモチーフになっていて、何だかホッとする水墨画です。







木島櫻谷の水墨画障壁も素晴らしいですが、本堂前の庭園も素晴らしいです。

それもそのはず、七代目小川治兵衛による作庭です。
東山を取り込んだ開放感溢れる庭園です。

庭園を流れる小川は琵琶湖疏水を引いたもので蹴上船溜の"発電所取入口系"から阿有荘に一時取水されたと後に二次利用された水です。

次に南陽院の向かいにある金地院を久しぶりに訪ねます。