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OPECプラスの実質減産強化が影響 サウジ2月積OSP、全油種値上げに

2021-01-08 07:31:24 | 日記
サウジアラムコは7日、石油元売各社に2021年2月積のアジア向け公式販売価格(OSP=Official Selling Price)を通知したが、足下の世界的な新型コロナウイルス感染再拡大による石油需要の下振れ感はぬぐいきれないものの、欧米などでのワクチン接種とOPECプラスの実質減産強化を支えに全油種値上げが通知されている。
2月積のOSPは、1バレル当たりスーパーライト+1.85ドル(前月比0.60ドル値上げ)、エクストラライト+0.60ドル(0.50ドル値上げ)、ライト+1.00ドル(0.70ドル値上げ)、ミディアム+0.75ドル(0.40ドル値上げ)、ヘビー+0.30ドル(0.20ドル値上げ)となっている。全面値上げは2ヵ月連続となる。
サウジアラムコのOSPは、ドバイとオマーンの月間平均価格に加減されるが、2ヵ月連続の全油種プレミアムとなった。
重軽格差は、ライト対ヘビーで0.70ドルとなり、前月比0.50ドル拡大。エクストラライト対ヘビーは昨年10月以降、逆ザヤもしくは格差ゼロとなっていたが、2月積は0.30ドルと5ヵ月ぶりに重軽格差が復活している。2月積のアラビアンライトの改定幅(0.70ドル値上げ)は、3月の石油元売各社の仕切価格に影響するものとみられるが、足下の為替レートで計算すると0.5円/リットルの値上げ要因となる。

石油通信社
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