太宰府木うそ保存会

木うその技術伝承と原木育成を目的とした会です。木うその歴史や会の活動内容などを紹介します。

駛馬(はやめ)天満宮 秋季鷽替大祭

2010年09月29日 | 駛馬(はやめ)天満宮 鷽替神事
太宰府天満宮で千灯明、太宰府市で古都の光イベントが行われた9月25日。
同じ日に福岡県大牟田市宮原町1-164に所在する駛馬(はやめ)天満宮で
9月24・25日に秋季鷽替大祭(いわゆる鷽替神事)が行われました。


レコード鑑賞会を終えて駆けつけたため、天満宮に到着したのは9時過ぎ頃。
すでに境内では祭りの片づけが始まっていました。


駛馬(はやめ)天満宮の鷽替えは春秋の年2回の大祭で行われています。
以前(戦後すぐ頃まで)は夜通しで「かえましょ、かえましょ」の掛け声で鷽替えを
行っていました。木うそには4ケタの漢数字が書き込んであり、現在では祭の2日目
に金うそのあたる番号を神前での神事で決定しています。


販売は小200円、大300円でおこない、購入時にガラガラの回転式福引き機を使って、
食事券や布団、アルバム、鉛筆などが当たる福引きを行っています。


駛馬(はやめ)天満宮の木うそは、一度の神事で800本ほどが販売されます。
木うそは地元の大工さんが一人で製作されており、50年以上も続けられています。
炭鉱で賑わっていた最盛期には1万本作っていたそうです。
原材料はコウゾ(通称カゴノキ)を使っており、もとは八女の紙すき工房の廃材を利用
していましたが廃業したため、現在では熊本県菊水町より入手しています。
今後のことを考えると、原木入手に不安があるというお話を田尻宮司さまから伺うこと
ができました。


秋季鷽替大祭の終了した境内の一角には、昨年の木うそが返納されていました。
鷽替毎に新しい木うそと交換する習慣は、太宰府も大牟田も同じようです。
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昨年の古都の光風景 ~沿道にならぶ行燈鷽・鷽・鷽~

2010年09月23日 | 記事

古都の光が開催される太宰府天満宮周辺の小鳥居小路や五条、新町界隈には、
趣きある格子戸の町屋が点在しています。
行燈の明かりと相まって、本当に綺麗です。


行燈には商工会と町内とで絵が描かれています。
木うそを描いた行燈もいろいろです。


まるで水墨画のような木うそ。とても個性的です。


木うその表現は多種多様ですが、やっぱり目を強調した絵が目立ちます。


右側の木うそは、芸術は爆発だ~になっています。


「今宵の 幸せ気分を 何時までも」
古都の光に参加して、お気に入りの行燈を見つけてみませんか?


レコード鑑賞会を催す旧有岡畳店は小鳥居小路にあります。
(西鉄太宰府駅から天満宮に向かって、一番最初にある石の鳥居を左側へ、角のかき餅屋
が目印です。通りには豚まんの揚子江や太宰府館、韓亭あり)
たまには、ゆっくり参道以外の小路を散策してみませんか。
賑やかな参道とは違う魅力を発見できるかも・・・。
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小鳥居小路(ことりいしょうじ)でなつかしのレコードを鑑賞する会のご案内

2010年09月21日 | 記事
今週末の土曜日、9月25日に太宰府市のライトアップイベント「古都の光」が行われ
ます。
水城から観世音寺、太宰府天満宮、九州国立博物館までの道沿いに設置された紙灯篭に、
夕方6時15分に明かりが灯されます。
この光のイベントには、古都の光提灯(300円)を手にして、散策することができます。

太宰府天満宮の参道では25日はヨモギの梅ケ枝餅が限定発売される日です。
参道の松屋さんでは遅くまで開店されていたり、うそ餅で有名な梅園さんも軒先で、
無料茶菓を提供されています。ミニコンサートなどのイベントも盛りだくさんです。
天満宮境内では千灯明、神楽の舞が行われ、さらに幻想的な雰囲気を堪能することが
できます。


そこで、古都の光と小鳥居小路を盛り上げるためにも、「小鳥居小路(ことりいしょうじ)
でなつかしのレコードを鑑賞する会」を開催することにいたしました。

日時;平成22年9月25日(土) 午後5時から午後6時頃まで
場所;小鳥居小路 旧有岡畳店(宰府3丁目3-48)

なつかしのレコードを聞きながら、古都の光が始まる前のひとときを、ゆっくり過ごして
みませんか?

ここで開業予定の染色皮工房「囍(きき)」のお披露目と、木うその展示も行います。
お気軽に寄ってみてくださいね。
復刻焼き餅(五弁の梅型)をご準備してお待ちしております(無料だけど限定30個)。





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津屋崎の木うそを探して・・・ その3

2010年09月17日 | 津屋崎の木うそ

「藍の家」の神棚に祀られていた木うそは3つ。今回はそのうち、左側の木うそを
ご紹介します。


大きさは高さ10、5㎝、直径は3、0㎝。
この木うそはクルクルとした羽の巻き上げではなく、流れるような羽の形をしています。


流れるような羽のためか、彩色は裏側にされていました。
他の木うそと同様、赤色と黄緑色の二色です。
底部には「フ」と墨書されています。
「平13年」のスタンプが側面に押され、平成13年製ということが分かります。

「藍の家」での取材を終え、次に向かったのが「三番館」という喫茶店。
「三番館」という名前は、昔電話番号が三番だったからだそうで、
当時、一番は豊村酒屋(津屋崎で立派な家構えの酒屋さん)、二番はポーラの別荘。

この喫茶店の店主さんで、最近まで津屋崎の木うそを作っておられた豊村さんに、
津屋崎の木うそ作りについて話を伺うことができました。

つづく・・・
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津屋崎の木うそを探して… その2 

2010年09月13日 | 津屋崎の木うそ
津屋崎の木うそを探して、福津市津屋崎へ行った広報部鳥は、情報収集で立ち寄った
「藍の家」で神棚に祭られた木うそを発見しました。


3体のうち、一番大きくて羽がしっかりしていたのは真ん中の木うそ。
どの木うそも胸に丸い赤と「波折宮」のスタンプが押してあります。


一番大きな木うそは高さ18、5㎝、持ち手部分の直径6、0㎝。
羽は三段で延びているものの、薄く綺麗に作られています。


羽は赤色と黄緑色で彩色され、きちんと羽止めもあります。


底部には「5000」の値札と「花」の署名がありました。


背には「平16」の赤いスタンプがあり、平成16年の木うそだと分かりました。

これらの木うそは「津屋崎木うそ愛好会」で作られていたけど、数年前から作られなくな
ったとのことでした。
しかし、「藍の家」の方が当時作っていた方に連絡をしていただき、直接お逢いすることが
できました。

つづく・・・
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毎月第2日曜日は木うそ絵付体験の日 

2010年09月11日 | 絵付体験
明日、9月12日(日)は太宰府館2階で木うそ絵付体験が行われます。

※通常絵付体験は事前申し込みが必要です。lしかし、月に一度、第二日曜日には
木うその普及啓発活動の一環として、飛び込み参加者大歓迎で行っています。


開催時間は11時~15時までで、体験費用は1000円です。
所要時間は約1時間ほどで出来あがります。


絵付方法は太宰府木うそ保存会メンバーが丁寧に説明いたしますので、
御気軽にお越しくださいませ。

太宰府観光は天神さま詣りと木うそ絵付体験、焼きたて梅ケ枝餅でいかがですか?

※なお、同日9月12日 15:00~17:00までは太宰府市商工会館2階研修室
にて、新会員対象の技術講習会最終日となっております。
これまで2度の講習会中に出来あがった木うそに絵付をして仕上げましょう。
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第2回目の新会員向け講習会を開催しました。

2010年09月08日 | 定例行事
8月29日に続き、9月5日に第2回目の新会員向け講習会を開催しました。


この日も新会員6名にベテラン会員を含む15名が太宰府館に集合いたしました。


もくもくと作業を続けています。
21年度生の新会員さんもずいぶん上達されています。


こちらは先月、入会を希望された新人さんです。
ベテラン会員さんが丁寧に指導されています。


21年度生の方が作られた木うそです。


一枚、一枚丁寧に羽をあげられていて、綺麗に出来あがっています。

今週末、9月12日(日)が講習会の最終日で絵付をする予定になっています。
会員の方々のご参加をお待ちしております。
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新会員向け講習会を9月5日(日)に開催します。

2010年09月03日 | 定例行事
8月29日に続き、2回目の講習会を行います。

日時;9月5日(日)
   15:00~17:00
場所;太宰府市商工会館2階 研修室
持参するもの;MY道具と、出来れば原木をお持ちください。


先月の講習会では、新会員と会員の約15名の方が集われました。
9月を迎えたのに連日の猛暑が続きますが、会員の方々のご参加をお待ちしております。
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津屋崎の木うそを探して・・・ その1

2010年09月01日 | 津屋崎の木うそ
津屋崎町は2005年1月24日に福間町と合併し、現在福津市になっています。
津屋崎の木うそを探して、津屋崎にやってきたもののまったく手がかりがありません。

そこで情報収集を兼ねて、福津市まちおこしセンター 津屋崎千軒と藍の家を訪ねる
ことにしました。


福津市まちおこしセンター 津屋崎千軒


昔は小高い丘の上に天満宮があった場所で、つい最近まではJA津屋崎町があったところ
に、こんな立派な建物がありました。
駐車場と観光パンフレット、津屋崎人形の展示などを見ることができます。
津屋崎観光に訪れるなら、情報収集のために立ち寄られることをおすすめします。


次に訪れたのが、平成20年に国登録有形文化財になった藍の家へ。
明治34年に建てられた元紺屋(こんや)(藍染めを主とする染物屋)です。
藍の家代表の方に登録されるまでの苦労話を聞かせていただき、建物の説明に耳を傾け、
ふと見上げると立派な神棚に木うそが祀られており・・・。


ようやく津屋崎の木うそに対面することができました。

つづく



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