太宰府木うそ保存会

木うその技術伝承と原木育成を目的とした会です。木うその歴史や会の活動内容などを紹介します。

わすれくさ ~木鷽の歴史シリーズ3~

2010年04月27日 | 木鷽の歴史シリーズ
今から205年前の木鷽は、黒田藩御用絵師の斎藤秋圃が描いた「わすれくさ」に
描かれています。
「わすれくさ」は俳句に挿絵のついた絵俳書という種類の刊行物です。
木鷽そのものを描いた絵ではなく、鷽替神事の様子を描いたものです。

この本が発刊された文化2(1805)年は、社会経済が安定し町人文化が花開いた頃。
十返舎一九や与謝蕪村、頼山陽などが活躍し、歌舞伎や長唄などの芸能も盛んに
なりました。


わすれくさに描かれた木鷽を大きく模写してみました。
江戸時代後期の木鷽はガングロ(顔黒)で小さな丸目、赤い胸が特徴的です。

(現在、「わすれくさ」は福岡大学図書館が所蔵しています。電子図書で公開さ
れていますので、覘いてみてくださいね
→http://www.lib.fukuoka-u.ac.jp/e-library/tenji/wabi/wabi-html/ten/wabi-ten-pa3.html)


これも復刻して、小鳥居小路の展示に並んでいます(似てるかな)。
こっちも観てやってくださいね。
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木うその森は温泉のもり

2010年04月25日 | 記事
大分県九重町にある「木うその森」は温泉が湧き出していて、
年間を通じて地熱と温泉の効能満点の環境です。


どんどん湧きあがっています。
ここから周辺の温泉宿に温泉が引かれています。


温泉の小川が出来ています。

視察ついでに、九重原を散策してみました。
九重原から坊がつるに繋がる道沿いには大きなコシアブラの木が育っていました。


豊かな自然環境を守るためにパトロールが行われています。
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きのこの森のお話 

2010年04月22日 | 記事
大分県九重町の国有林に所在する「木うその森」の近所には
「きのこの森」があります。


こんな看板が設置してあります。
基本、3年契約で一般の方々がきのこ栽培をしています。


クヌギが立てかけてあり…


きのこがすくすくと育っていました。


立派です!
「木うその森」や「きのこの森」が所在する森林は、敷地内の至る所から温泉が噴き出し、
地熱たっぷり…
コシアブラにとっても、キノコにとっても、最適な場所です。





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宝満山のコシアブラ

2010年04月20日 | 記事
先日視察した九重町「木うその森」のコシアブラはまだ新芽が出たばかりでしたが、
宝満山に自生するコシアブラは現在、新芽がずいぶんと延びています。


まだ葉が開き切っていませんね。


こちらは手のひらに似た五葉が広がっています。
すくすく育っていきますように…(祈)
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彩雲(環水平アーク)に遭遇

2010年04月18日 | 記事
大分県九重町に「木うその森」の視察に行ったら、不思議な自然現象に遭遇しました。

とても天気の良かった4月18日のお昼頃…
九重原ビジターセンターの駐車場で空を見上げて、しきりにシャッターを切る人だかり。

何事かと思えば、三俣山と久住山の中間あたり…





水平の雲に反射するような感じで、虹色が伸びていて。
雲の形によって、徐々に変化していき、消えてしまいました。
環水平アークとか、彩雲っていうらしいです。




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木うその森視察 

2010年04月18日 | 記事
木うその原木、コシアブラは前回紹介した耶馬渓町の他に、大分県九重町の国有林から
も調達しています。


この国有林は「木うその森」として管理運営されています。
林野庁の「木の文化を支える森林づくり」事業のひとつで、平成16年に協定を締結して、
大分県九重町の1.65haの管理と年一度の伐採作業を行っています。

4月に入り、「木うその森」の看板の取材とコシアブラの様子を見に行ってきました。


「木うその森」のコシアブラは元気に芽吹いていました!
まだちょこっと芽が出ている程度です。


コシアブラの新芽は山菜として注目され、近年乱獲されるようになりました。
成長途中の新芽を摘むと、立ち枯れてしまいます。
そのため、採取禁止の看板が設置されています。
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最古の木鷽を復刻! ~小鳥居小路で展示中~

2010年04月16日 | 記事
『宇曽替之守之図』に描かれた最古の木鷽。

太宰府の木鷽の原点ともいえるその姿は、これまでに様々な職人が
復刻を試みてきました。

昨年、復刻した最古の木鷽は現在、小鳥居小路の一角に公開展示してあります。


太宰府天満宮への参拝ついでに、ちょこっと覘いてみてください。
江戸時代から現在までの木鷽を年代順に、復刻して展示しています。
展示期間は未定ですので、お早目にご覧ください!
(展示の前にチラシをぶら下げていますので、ご自由にお取りください)
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宇曽替之守之図 ~木鷽の歴史シリーズ2~

2010年04月14日 | 木鷽の歴史シリーズ
最も古い木鷽の絵は
『天満宮御一代記・絵本菅原実記』や
『百人一首一夕話』(尾崎雅嘉著 天保4(1833)年成立)
の中に見ることができます。

『宇曽替之守之図』と記された木鷽の図は三面展開で細かく記されています。
「樫の如き木以て造る」
「此のうそかへは万治年中のものしして、或家に秘してありたるを、書史のうつす
 ものなり」と注釈が入っています。

万治年間は1658~1661年の間で、今から350年前の江戸時代初期のころ。
(四代将軍、徳川家綱の時代)
この木鷽の絵は注釈から万治年中に作られたものと考えられていますが、
絵を紹介している文献が江戸時代後期(幕末寸前)に書かれたもので、
年代を確定する資料としてはやや信憑性に欠けると思われます。



全体が長細く、鳥らしい姿が特徴的です。
小さく鋭い眼や赤黒二色のシンプルな彩色で、現在の木鷽とは似ても似つかない姿
をしています。


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NHKニュースなっとく福岡で放映予定 ~4月13日夕方6時10分~

2010年04月11日 | 記事
明日、4月13日の夕方6時10分からのNHKなっとく福岡の番組で、
3月22日に開催された門前まつり木うそ絵付体験の様子が放映されます。



当日の木うそ絵付体験は大盛況でした。NHKビデオ会員の方々も撮影に
来られていました。
どんな風に放送されるのか楽しみです。
夕方お見逃しなく…!
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4月の木うそ絵付体験教室を開催しました。

2010年04月11日 | 記事
2010年4月11日(第2日曜日)に木うそ絵付体験を開催いたしました。


毎月第2日曜日の絵付体験には木うそ保存会メンバーが2名以上常駐しています。


絵付はまず赤色から…。丁寧に絵付されています。


最後の微調整も…。
木うその絵付は1時間もかかりませんが、もしお時間に余裕がある方は羽を巻き上げる
体験をすることもできますよ(^^)

来月は5月9日に開催します!
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