太宰府木うそ保存会

木うその技術伝承と原木育成を目的とした会です。木うその歴史や会の活動内容などを紹介します。

福島高畑天満宮の木うそ3

2011年08月11日 | 福島県 高畑天満宮の木うそ

ここでのうそ替えは毎年1月13~16日の4日間と
春の大祭である4月27日の2回催されています。
木うそはこの時に限って発売されており、
祭り期間でほぼ完売しているようです。
もちろん金鷽も当たる仕組みのようです。
鷽替えは昭和60年から始まったそうで、
今や福島の早春の風物詩となっています。

木うそは前回紹介したとおり2種類あり、
パンフレットに載っているものは1月に
もう一つの羽を広げたものは4月に頒布されるそうです。

木うそはお守りとして認識されており、
パンフレットにご利益には合格守りのほか
「いじめ除け」があるなど現代社会特有の
ご利益が求められているような気がします。

東北地方の早期の復興を願い、
この祭りのさらなる振興を願って止みません。


(了)
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

福島高畑天満宮の木うそ2

2011年08月10日 | 福島県 高畑天満宮の木うそ

境内は3.11の爪痕もなまなましく・・・
そういえば温泉街も人影が少なめでした。


社殿の横には木うそを象った石柱が2本。
どうやらうその形に2種類あるようです。


いました、いました!
木うそもやはり2種類あります。
目が黒い縁取りのある太宰府式のものと
黒バックに中抜きの白丸で彩色した亀戸式のものです。


後ろを見ると絵付けは同じですが
跳ね上げがまったく異なります。
目が黒縁のものは後羽は縦に重なる亀戸式で
黒バックのは短く反った羽を重ねた神戸の綱敷天満宮式のものです。
どうやらこれらは笹野の一刀彫によるもののようです。

(つづく)
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

福島高畑天満宮の木うそ1

2011年08月09日 | 福島県 高畑天満宮の木うそ
国内最北の鷽替えの地は今のところ福島県福島市飯坂町にある
高畑天満宮のそれではないかと思われます。

飯坂は古くから温泉場として開けたところで
JR福島駅からのどかな福島交通飯坂線で約20分、
高畑神社までは飯坂駅から約10分ほどです。
しかし、高畑天満宮を目指すと大探しになります。

天満宮は地の神を祭る西根神社に合祀されているからです。
大きな鳥居をくぐって参道伝いに歩くと
正面の大きな本殿の左側にかわいらしい社殿が見えます。
そこが高畑天満宮でした。


(つづく)
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする