太宰府木うそ保存会

木うその技術伝承と原木育成を目的とした会です。木うその歴史や会の活動内容などを紹介します。

広報くす8月号に交流会の様子が掲載されました!

2013年08月22日 | 北山田の木うそ
7月8日(月)に大分県玖珠町で「大野原きじ車保存会」さんと行った交流会の
様子が「広報くす8月号」にて紹介されました。


交流会当日に広報担当の方が取材に来られていたので、もし広報に掲載されたら
送っていただきたいとお願いしていたのですが。
わざわざ送っていただきまして、ありがとうございます。


広報ではきじ車の製作体験をしている姿が掲載されました。
広報くす8月号は8月25日からの後継者育成講習会で回覧させていただきます。
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大野原きじ車保存会との交流会 その6

2013年07月26日 | 北山田の木うそ

意見交換会の後、公民館隣の作業場へ移動して、さっそくきじ車の作り方を
見学・体験させていただきました。


北山田のきじ車はこのような型を元に製作を行ってきており…。
このように古い型には寸で大きさが書かれています。




現在はこのように寸を号に読み替えて(これは木うそも同様ですが)、まずは
基本の大きさにこしあぶらを蒲鉾状に裁断します。




きじ車の型を元にして…。


鉛筆で型を木に書きうつしていきます。


鞍にあたる垂直部分を先に鋸で切り込みを入れておきます。


万力に木を固定して、鑿できじ部分を削っていきます。




大野原きじ車保存会高倉会長のお手並みを拝見しながら、気付けば太宰府木うそ
保存会員も製作を体験していました。

つづく…





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大野原きじ車保存会との交流会 その5 

2013年07月23日 | 北山田の木うそ
大野原きじ車保存会についての説明を聞き、その後は意見交換会となりました。



大野原きじ車保存会からは年間にどこくらい木うそを作っているのかや木うそに
ついての質問がありました。


質問に対しては、太宰府木うそ保存会の会長や会員がお答えし、きじ車も木うそも
原材料の木は「ホオノキ」と言っていましたが、学名「コシアブラ」の木だという
ことを確認しました。
「コシアブラ」は確かに白くて柔らかいため、木工品の製作には向いている木です。
でも、なぜ太宰府の木うそでも大野原のきじ車でも「ホオノキ」と呼んでいたのか、
未だになぞです。


そして今回、太宰府木うそ保存会広報部鳥がどうしても聞きたかったことがひとつ。
かつて北山田で製作されていたと思われる木うそについて。
しかし、戦後まで作られていたという北山田の木うその事を、大野原の集落では記録
されている方はきじ車保存会の中にはおられませんでした。

なんにせよ、まだまだ分からないことだらけです・・・。




意見交換会もたけなわとなったところで、交流と友好を記念して、互いの伝統民芸品
の交換式です。


そして、こちらの2ショットが新聞記事になりました。
いよいよきじ車の製作工房へお邪魔しま~す。

つづく…




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大野原きじ車保存会との交流会 その4

2013年07月18日 | 北山田の木うそ

午後1時過ぎの大野原公民館で、いよいよ交流会が始まります。


まずは大野原きじ車保存会の高倉会長よりご挨拶があり、きじ車についての紹介
がありました。


PPを使った説明が行われ、太宰府木うそ保存会員20名が聞き入りました。




太宰府木うそ保存会の法被も背中に木うそを背負ってますが・・・。
大野原きじ車保存会さんの法被も素敵です。


説明を聞く太宰府木うそ保存会にと会長の奥様手作りのお饅頭をふるまっていた
だきました。


きじ車の焼印入りのお饅頭は、もっちりとした皮にあっさり味の漉し餡が包まれて
いて、とっても美味しくいただきました。ありがとうございました。

つづく…



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大野原きじ車保存会との交流会 その3

2013年07月13日 | 北山田の木うそ

13:00過ぎに北山田にあるきじ車の里に到着。
さっそく大野原きじ車保存会高倉会長と太宰府木うそ保存会青柳会長とが名刺交換。


大野原公民館へ保存会員がお邪魔します。


公民館に到着すると青柳会長が新聞各紙の取材陣に取り囲まれ・・・。


まさに囲み取材中。
玖珠町の商工観光課を通じ、日田市役所の記者クラブへ情報提供させていただいた
成果です(^^)御協力いただいたみなさまに感謝申し上げます。

大分県の各新聞社で交流会の様子が記事に掲載されています。

大分合同新聞社→http://www.oita-press.co.jp/localNews/2013_137359212766.html
毎日新聞社  →http://mainichi.jp/feature/news/20130710ddlk44040391000c.html
陶業時報などでも紹介されてます!
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大野原きじ車保存会と木うそについて

2013年07月05日 | 北山田の木うそ

大分県玖珠町北山田地区には150年以上の歴史を持つきじ車が伝えられています。
戦後、イギリス工芸家のバーナード・リーチ卿の目にとまり、一躍脚光を浴びること
になりました。


玖珠ICを降りてすぐの場所にある道の駅では大野原きじ車保存会が製作したきじ車が
販売されています。







ホウノキを原木としてつくられるきじ車は彩色を一切せず、木地を生かしたシンプルな
作りが特徴です。


現在はきじ車のみを製作しているようですが、北山田地区では戦前まで木うそを作って
いたことが分かっています。
玖珠町では北山田の他、豊後森で作られていた木うそが人吉クラフトパークに展示され
ている秋吉コレクションの中に含まれています。

きじ車と木うそはただ同じ木工の民芸品としての共通点があるだけではなく、玖珠発祥
のきじ車と太宰府発祥の木うそ文化がどこかで交差していたことを示している貴重な事例
です。




7月8日(月)に行う交流会では、直接技術交流をすることで新たな発見や展開があれば
いいなあっと思っています(^^)
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北山田の木うそを探して… ひとまず完結編

2010年08月22日 | 北山田の木うそ
北山田の木うそを探して、きじ車の里までたどり着き、出逢ったのは巨大なきじ車。

このジャンボきじ車を作ったのは大野原きじ車保存会の方々。


パンフレットを見ると、ジャンボきじ車の前でお揃いの青い法被を着た方々が
写っています。
太宰府木うそ保存会は薄紫の法被だけど、お揃い法被は伝統民芸業界の共通点かなあ…。


そして、結局日が暮れて…。
結局、きじ車保存会の方々に接触することができず、木うその話も聞くことができません。
ただ、集落にはこのような製材所が点在し、素材と木工技術がきじ車や木うそを生み出して
いる雰囲気を知ることができました。

 
最後に北山田の木うその姿を紹介いたしましょう。
昭和初期に作られた木うそです。
左は横から、右は当たり番号の書かれた正面です。
彩色のないシンプルな作りながら、木肌を生かした個性的な造形をしています。

いつか、大野原きじ車保存会と交流会をしたいものです(^^)
ジャンボきじ車はホントに一見の価値ありますよ!
是非、観に行かれてくださいね。







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北山田の木うそを探して ~大野原きじ車の里~

2010年08月04日 | 北山田の木うそ

ジャンボきじ車のある公園から眼下を望むと、さっき車で通ってきた一本道。
その左側に、石製のきじ車が置いてある広場があります。


きじ車の里と命名された石製のきじ車。
平成七年二月吉日  大分県知事 平松守彦 と記されています。
平松氏は「一村一品」運動の提唱者で、大分県の特産品売り込みと村の活性化に
尽力した人物としても有名です。


石製きじ車の横には「きじ車の由来」看板と展示ケースが置いてありました。


展示ケースの中には、大小の北山田のきじ車が置いてあります。


大野原地区振興会によって建てられた地区案内の看板には
「風をおこそう キジ車の里 大野原(おおのはる)」
と書かれていて、村おこしの雰囲気が感じられます。

つづく…
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北山田のジャンボきじ車

2010年07月30日 | 北山田の木うそ

突如、目の前に現れたジャンボきじ車は、下の道路を走る軽自動車よりも大きいのです。


ジャンボきじ車が設置されている台地は平成21年3月にも「きじ車の里公園」として整備
されていたようです。きじ車の周りと階段の下草もちゃんと刈られて管理されています。


木を組み合わせて作られたきじ車は圧巻です!


きじ車だけだと、大きさが分かりにくいので広報部鳥(身長161.8㎝)を入れて撮影。
その巨大さがお分かりいただけるのでは…。


きじ車の近くに掲げられていた看板にはきじ車の由来、ジャンボきじ車製作の趣旨
ジャンボきじ車の仕様について書かれていました。

(きじ車の由来)
きじ車は、北山田地域に江戸時代末期ごろに考案された子どもの道具である。
由来によれば木牟田地区に江戸時代「仁田原氏」と言う庄屋がいて、子どもが
なく神仏に祈願しやっと子どもが生まれ、これを喜び村人の上野家六代前の
祖先が、遊び道具として差し上げたところ、この外子どもに好まれたとの
ことから、この地域で子どもの遊び道具として、作り伝えられてきた。
以後上野寛吾氏、中村利市氏が作り継いできたが、平成二年地区の有志で大野原
きじ車製作愛好会を設立し保存活動を続け今日にいたる。

(ジャンボきじ車製作の主旨)
この地域は、きじ車の里として広く知られているところであり、そのきじ車の
里にふさわしいシンボルとしてジャンボきじ車を製作し、この台地に設置し
きじ車公園を完成した。きじ車は平成十四年十二月に着工し平成十五年五月
三日完成した。きじ車の里公園の完成は平成十七年二月である。

(ジャンボきじ車の仕様)
全長10m 全高5.5m 車輪直径2.9m 全重量24.5t
4寸角×4mの杉柱材 1200本
組立て材 樫のコミ栓 12000本

平成17年2月吉日 大野原きじ車保存会


ジャンボきじ車に遭遇するまで、集落を抜けてきた一本道。
周囲は青々とした田んぼが広がり、公園下の左側にきじ車の加工所がありました。

つづく…
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北山田の木うそを探して… ~ジャンボきじ車に遭遇編~ 

2010年07月26日 | 北山田の木うそ
大分県玖珠町の国道210号線沿いに、久大本線の「JR北山田駅」があります。
その表示を見つけた広報部鳥はふと人吉市クラフトパークで展示されていた
木うそを思いだしました。


太宰府の木うそとは違い、彩色のない素朴で独特なその形。
それが北山田の木うそです。

駅近くの白石商店さんに飛び込みで、
「北山田の木うそを入手できるところはありませんか?」と訪ねてみました。
すると、お店の方も地元のお客さんも「木うそ」という言葉自体が通じません。

「では北山田のきじ車は?」と聞くと、
「それなら、線路を渡って真っ直ぐ山の方に行くと、加工所があるから行ってごらん。
巨大なきじ車が昔の小学校跡地の上にあるから」と教えていただきました。


北山田のきじ車は人吉市クラフトパークにも飾ってありました。


教えていただいた通りに国道210号線を日田方面へ移動し、右側に看板を見つけました。


山に向かって延びる一本道を進むと、途中「いしびつばし」の欄干の上に「きじ車」を発見!


いくつかの製材所と青々と育つ田んぼが広がる集落のドンツキあたりに近づくと。

目の前に巨大なきじ車が…まるで「日本版トロイの木馬」!!

つづく…
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