太宰府木うそ保存会

木うその技術伝承と原木育成を目的とした会です。木うその歴史や会の活動内容などを紹介します。

北山田のジャンボきじ車

2010年07月30日 | 北山田の木うそ

突如、目の前に現れたジャンボきじ車は、下の道路を走る軽自動車よりも大きいのです。


ジャンボきじ車が設置されている台地は平成21年3月にも「きじ車の里公園」として整備
されていたようです。きじ車の周りと階段の下草もちゃんと刈られて管理されています。


木を組み合わせて作られたきじ車は圧巻です!


きじ車だけだと、大きさが分かりにくいので広報部鳥(身長161.8㎝)を入れて撮影。
その巨大さがお分かりいただけるのでは…。


きじ車の近くに掲げられていた看板にはきじ車の由来、ジャンボきじ車製作の趣旨
ジャンボきじ車の仕様について書かれていました。

(きじ車の由来)
きじ車は、北山田地域に江戸時代末期ごろに考案された子どもの道具である。
由来によれば木牟田地区に江戸時代「仁田原氏」と言う庄屋がいて、子どもが
なく神仏に祈願しやっと子どもが生まれ、これを喜び村人の上野家六代前の
祖先が、遊び道具として差し上げたところ、この外子どもに好まれたとの
ことから、この地域で子どもの遊び道具として、作り伝えられてきた。
以後上野寛吾氏、中村利市氏が作り継いできたが、平成二年地区の有志で大野原
きじ車製作愛好会を設立し保存活動を続け今日にいたる。

(ジャンボきじ車製作の主旨)
この地域は、きじ車の里として広く知られているところであり、そのきじ車の
里にふさわしいシンボルとしてジャンボきじ車を製作し、この台地に設置し
きじ車公園を完成した。きじ車は平成十四年十二月に着工し平成十五年五月
三日完成した。きじ車の里公園の完成は平成十七年二月である。

(ジャンボきじ車の仕様)
全長10m 全高5.5m 車輪直径2.9m 全重量24.5t
4寸角×4mの杉柱材 1200本
組立て材 樫のコミ栓 12000本

平成17年2月吉日 大野原きじ車保存会


ジャンボきじ車に遭遇するまで、集落を抜けてきた一本道。
周囲は青々とした田んぼが広がり、公園下の左側にきじ車の加工所がありました。

つづく…
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北山田の木うそを探して… ~ジャンボきじ車に遭遇編~ 

2010年07月26日 | 北山田の木うそ
大分県玖珠町の国道210号線沿いに、久大本線の「JR北山田駅」があります。
その表示を見つけた広報部鳥はふと人吉市クラフトパークで展示されていた
木うそを思いだしました。


太宰府の木うそとは違い、彩色のない素朴で独特なその形。
それが北山田の木うそです。

駅近くの白石商店さんに飛び込みで、
「北山田の木うそを入手できるところはありませんか?」と訪ねてみました。
すると、お店の方も地元のお客さんも「木うそ」という言葉自体が通じません。

「では北山田のきじ車は?」と聞くと、
「それなら、線路を渡って真っ直ぐ山の方に行くと、加工所があるから行ってごらん。
巨大なきじ車が昔の小学校跡地の上にあるから」と教えていただきました。


北山田のきじ車は人吉市クラフトパークにも飾ってありました。


教えていただいた通りに国道210号線を日田方面へ移動し、右側に看板を見つけました。


山に向かって延びる一本道を進むと、途中「いしびつばし」の欄干の上に「きじ車」を発見!


いくつかの製材所と青々と育つ田んぼが広がる集落のドンツキあたりに近づくと。

目の前に巨大なきじ車が…まるで「日本版トロイの木馬」!!

つづく…
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小鳥居小路の展示が替わってます!

2010年07月21日 | 記事
今年の3月に展示を開始した小鳥居小路沿いの木うそ展示がちょっと
替わりました。


展示の真ん中あたりに、丸いお皿を展示しています。
陶器に白い釉薬のかかった皿に、木うその姿が描かれています。
これは木うそ保存会員の作品です。


展示を開始して約4カ月が経ち、今後はこのように木うそ保存会会員の木うそを展示
していきたいなと思っております。
展示の前には木うその歴史をまとめたチラシを付けておりますので、太宰府天満宮に
ご参詣の折には、小鳥居小路を散策がてら展示も観ていってくださいませ。


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福岡インターネットテレビのご紹介

2010年07月18日 | 記事
木うその歴史や作り方、絵付体験などが動画で紹介されているのを
ご存じですか?

福岡県観光情報 クロスロードふくおか(http://www.crossroadfukuoka.jp/)のHP
からリンクしている「福岡インターネットテレビ」があります。


8ch 物産をクリックすると「木うそ」の動画を観ることができます。
太宰府木うそ保存会会長と副会長による説明と実演、絵付体験の様子が4分38秒の
なかで紹介されてます。

他の福岡県知事指定特産民芸品・工芸品も多数紹介されていますので、
ぜひ、一度ご覧くださいませ。


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記事「太宰府の木鷽」2

2010年07月17日 | 記事
左のページは昭和から平成に至る
木鷽の流れが示されています。

今の木鷽のスタイルが固まった原点。
それに1958年開催のブリュッセル万博
の開催が関係していることは注目されます。

同じように見える木鷽も作家の系譜で
作風が異なることが目新しい事実として
図版の比較から読み取ることが出来ます。
宗教行事と手仕事の歴史が織り成す
ひとつの物語としての世界観が垣間見え
続きが楽しみな記事です。


※前篇は6/29記事を参照ください。
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7月の絵付体験

2010年07月12日 | 絵付体験
7月11日(第2日曜日)に行われた木うそ絵付体験には、しとしと降る雨空と選挙日
の中、4名の方が来られました。


太宰府木うそ保存会員2名による絵付指南のもと、絵付開始です。


木うそは目と足の書き方でずいぶん印象が変わります。
個性がもっとも出るところ…


出来あがった木うそを手に記念撮影


どちらも上手に仕上がっています。

今回は会場の都合で、12時~16時まで絵付体験を行いました。
小鳥居小路や太宰府館1Fは多くの韓国人観光客でごったがえしていました。

梅雨が上がると本格的な夏の到来です。
次の絵付体験は8月8日に行います。
興味のある方は、この機会に太宰府館2Fの体験教室を覗いてみてくださいね(^^)

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コシアブラを育てています。 ~広報部鳥の場合2~

2010年07月05日 | 広報部鳥のコシアブラ育成記録
どしゃぶりの雨上がりに、花庭の毛氈蔓が美しく咲いています。


花庭の一角に植えたコシアブラも順調に育っていました。

そもそもマンション暮らしの広報部鳥は自分でコシアブラを育ててみようと
実家の花庭を拝借して、山から取ってきた苗を昨年の9月に移植しました。
最初17本あった苗は現在、9本生き残っています。


越冬して最初に芽吹いていた葉は青々とした葉に変わり、新たな若葉が育って
いました。

これまで木うそ保存会員の方々も長年コシアブラを育ててますが、なかなか上手く
根付かないようですが、色々試して育てていきたいと思います。
なにより今後の成長が楽しみです。

同ブログの「コシアブラを育てよう ~広報部鳥の場合~」もご覧くださいませ。
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7月の行事予定

2010年07月01日 | 定例行事
ようやく梅雨本番、箱崎浜では御潮井取りが行われ、山笠本番の
7月が到来いたしました。



(木うそ絵付体験教室)
7月11日(第2日曜日)に太宰府館2Fにて恒例の絵付体験を行います。
AM10時~PM3時まで、体験費用1000円が必要となります。

(承天寺別院での下草刈り作業)
7月18日(第3日曜日)AM10時から午前中に作業いたします。
※会員限定

(大分県九重町「木うその森」下草刈り作業)
7月9・10日(金・土曜日)の一泊2日で作業を行います。
宿泊先の確保がありますので、7月3日までに事前連絡をお願いいたします。
※会員限定

太宰府天満宮の夏越祭りや博多祇園山笠でこれから到来する暑い夏を
乗り切りましょう(^^)

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