津屋崎の木うそを作っておられた喫茶店三番館のマスター豊村さんにお話を伺うことができました。
津屋崎では大正から昭和初期頃まで、地元青年団が木うそを作って、毎年大みそかに出来あがった木うそを
お盆に載せて、各家々を回って売り歩いていました。
その話を聞いて、今から10数年前に5~6人の有志で集まって、町おこし目的で木うそを復活させようと
思ったのがきっかけでした。そこで津屋崎木うそ愛好会を立ち上げました。
家々を回って、古い木うそを探して、当時の木うそを見せてもらったり、太宰府天満宮へ見学に行ったり
して、作り方や形を研究しました。
そうして、出来あがったのがこのような木うそでした。
原木は柳を使っていました。
柳の木は根付きやすく根が張るので、津屋崎の護岸には古くから植えられ並木になっていました。
昔から柳を使っていたのは、木が容易く手に入りやすかったのもひとつの理由かもしれません。
柳は8月くらいに柳並木の剪定も兼ねて、枝を落とし、皮を剥かないで日陰干しをしていました。
木うそ作りに使う道具は鑿だったり、ナイフだったりと作り手によって、様々でした。
大みそかに間に合わせるように作っていたので、絵付はクリスマス前に愛好会メンバーで寄りあって、木うそ
に共同作業で一度に絵付をしていました。
出来あがった木うそは毎年大みそかに波折宮で行われる年越しまつりで販売しました。
年々、参加者が減っていた年越し祭りを盛り上げて、町おこしをすることが目的だったので、木うそを売るだけ
ではなく、豚汁を作って無料で配っていました。
そのおかげで、年々年越しまつりが盛り上がってきました。
波折宮外観
木うそが売れたお金で社会貢献しようと、小学校へ児童用こうもり傘を寄付したこともありました。
しかし、今から5~6年ほど前に、津屋崎木うそ愛好会は解散しました。
解散した原因は原木は手に入りにくくなったこと、後継者が増えなかったことが挙げられます。
柳の木が手に入りにくくなったのは、行政が行った護岸工事が原因でした。
それまであった柳並木は切り倒され、コンクリートとテトラポットで護岸工事が行われ、原木は手に入らなくな
りました。
愛好会のメンバーは多少の増減はありましたが、それぞれが居酒屋や土建、喫茶店、津屋崎人形師など様々でした。
仲間たちと木うそを作るのは楽しかった。それぞれが木うそを作って、集ると色んな木うそが出来て・・・。
出来れば続けていきたかったと思っています。
突然、お邪魔したにも関わらず、津屋崎での木うそ作りや愛好会のお話を聞かせていただけました。
またいつか津屋崎の木うそが復興することを願いつつ・・・。
波折宮に合祀されている天満宮
津屋崎では大正から昭和初期頃まで、地元青年団が木うそを作って、毎年大みそかに出来あがった木うそを
お盆に載せて、各家々を回って売り歩いていました。
その話を聞いて、今から10数年前に5~6人の有志で集まって、町おこし目的で木うそを復活させようと
思ったのがきっかけでした。そこで津屋崎木うそ愛好会を立ち上げました。
家々を回って、古い木うそを探して、当時の木うそを見せてもらったり、太宰府天満宮へ見学に行ったり
して、作り方や形を研究しました。
そうして、出来あがったのがこのような木うそでした。
原木は柳を使っていました。
柳の木は根付きやすく根が張るので、津屋崎の護岸には古くから植えられ並木になっていました。
昔から柳を使っていたのは、木が容易く手に入りやすかったのもひとつの理由かもしれません。
柳は8月くらいに柳並木の剪定も兼ねて、枝を落とし、皮を剥かないで日陰干しをしていました。
木うそ作りに使う道具は鑿だったり、ナイフだったりと作り手によって、様々でした。
大みそかに間に合わせるように作っていたので、絵付はクリスマス前に愛好会メンバーで寄りあって、木うそ
に共同作業で一度に絵付をしていました。
出来あがった木うそは毎年大みそかに波折宮で行われる年越しまつりで販売しました。
年々、参加者が減っていた年越し祭りを盛り上げて、町おこしをすることが目的だったので、木うそを売るだけ
ではなく、豚汁を作って無料で配っていました。
そのおかげで、年々年越しまつりが盛り上がってきました。
波折宮外観
木うそが売れたお金で社会貢献しようと、小学校へ児童用こうもり傘を寄付したこともありました。
しかし、今から5~6年ほど前に、津屋崎木うそ愛好会は解散しました。
解散した原因は原木は手に入りにくくなったこと、後継者が増えなかったことが挙げられます。
柳の木が手に入りにくくなったのは、行政が行った護岸工事が原因でした。
それまであった柳並木は切り倒され、コンクリートとテトラポットで護岸工事が行われ、原木は手に入らなくな
りました。
愛好会のメンバーは多少の増減はありましたが、それぞれが居酒屋や土建、喫茶店、津屋崎人形師など様々でした。
仲間たちと木うそを作るのは楽しかった。それぞれが木うそを作って、集ると色んな木うそが出来て・・・。
出来れば続けていきたかったと思っています。
突然、お邪魔したにも関わらず、津屋崎での木うそ作りや愛好会のお話を聞かせていただけました。
またいつか津屋崎の木うそが復興することを願いつつ・・・。
波折宮に合祀されている天満宮