太宰府木うそ保存会

木うその技術伝承と原木育成を目的とした会です。木うその歴史や会の活動内容などを紹介します。

きらり九州めぐりあい ~明日夜7時から放映~

2010年02月26日 | 記事
明日夜7~9時にTVQの「きらり九州めぐりあい」で、木うそ保存会の絵付体験教室
が放送されます。

≪一部≫「佐賀県小城市」原田大二郎       夜7~8時まで
≪二部≫「福岡県太宰府市・筑紫野市」寿一実    夜8~9時まで

現在、予告編が放映されていますが、木うそは羽の巻き上げが大きく映っています。
ぜひ、お見逃しなく…


木うその羽上げを取材する寿さん


さて、どんな映像になりますか…楽しみです。

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北野天満宮の鷽替神事 

2010年02月25日 | 記事
北野天満宮の鷽替神事が行われました。
北野天満宮といっても、京都ではありません。
久留米市の北野天満宮です。ここは宝物の「カッパの手」が有名なところです。
2月25日は旧暦の初天神。
参加者はひとつ500円の木鷽を社務所で購入して、鷽替神事に参加します。

(http://hotomeki.blog68.fc2.com/blog-entry-138.htmlより)

太宰府周辺地域で鷽替神事を行っているところは、近場で水鏡天満宮や
住吉神社、老松神社などがあります。
そのいずれの神社も、現在、太宰府天満宮と同じ1月7日に鷽替神事を行っています。
(太宰府天満宮の鷽替神事は昔、1月5日や1月9日だった時もありました。)

水鏡天満宮の木鷽


住吉神社の木鷽

水鏡天満宮や老松神社、津屋崎なども昔は、その地域で木鷽が作られていました。
太宰府天満宮の木鷽の形とは異なるその地域独特の木鷽がありました。
しかし、昭和40~50年頃に木鷽を作っていた職人がいなくなり、
現在では太宰府天満宮や木うそ保存会が製作した木鷽が、太宰府周辺地域の鷽替神事を
支えている現状があります。
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木うそ原木の伐採作業4 ~番外編~

2010年02月23日 | 木のお話
木うその原木、「コシアブラ」は手のひらのような五枚の葉が特徴的です。
ただ、伐採作業が行える冬(12月~2月)には落葉してしまいます。
すると、他の木と見分けがつきにくくなります。

今回の伐採作業でもやはり、「ホウノキ(朴ノ木)」や他の木を伐っていました。
それに、肝心のコシアブラもそれぞれの木の状況もあるのか、
伐採してすぐに割れてしまったものもありました。



伐採後、木の中央付近から割れ始めている「コシアブラ」


年輪の部分に黒い筋が見える「ホウノキ(朴ノ木)」
外皮や枝ぶりは「コシアブラ」そっくりでした。


これは木の種類が分からないのですが、「コシアブラ」ではありませんでした。
山の斜面の下あたりで伐採して、苦労しながら道まで運び上げたのに…。

やはり、木(生き物)を相手にするのは、一筋縄ではいきませんね。
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木うそ原材料の伐採作業3

2010年02月22日 | 定例行事
深耶馬渓での昼食を済ませて、また104キロをひた走り…太宰府へ戻ってきました。


まずは、切り出した木を太さ毎に選別して、並べていきます。


一番左側から2号サイズ、3号サイズ、4~5号サイズ、6号以上の四段階に分けられて
います。


原木のサイズや長さごとに値段が決められた後、それぞれが作れる木うその大きさや量など
に合わせて原木を選んでいきます。
節があまりなく真っ直ぐ伸びているものを選ぶのがポイントですが。
伐採したばかりの木は、皮を剥いた後に半年以上日陰干しをして、乾燥させます。
その時に割れてしまうものもあり、選別も慎重に行う必要があります。


このような作業を経て、ようやく木うその原木「コシアブラ」を入手することが
できました。
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木うそ原材料の伐採作業2 

2010年02月21日 | 定例行事
深耶馬渓での伐採作業場所は、軽トラックが通れる道の左右の谷地でした。


切り出した木はそれぞれが手分けして運び出します。


枝などはその場で切り取り、トラックに載る長さにある程度揃えていきます。


今回は軽トラックが入れる道が伐採する場所に近いため、切り出した木を車で
運ぶことができました。
車が入れない場所だと、長い距離を運んでいかなくてはなりません。


軽トラックでピストン輸送された原木(コシアブラ)は大トラックに積み替えられ…


10時に深耶馬渓に到着してから、約2時間で作業は無事に終了しました。


深耶馬渓の皆様と木うそ保存会メンバーとで記念撮影。
伐採作業、本当にお疲れ様でした。

またこれから、太宰府に戻って原木の仕分け作業が残ってます…。
(つづく)


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うその130円切手

2010年02月20日 | 記事

見つけました130円普通切手のウソ(鷽)。
ちょっと待って・・・
50gまでが120円 、100gまでが140円 。
う~ん、見かけないはずですね(笑)
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木うそ原材料の伐採作業

2010年02月19日 | 定例行事



天候が危ぶまれましたが、行ってきましたよ~
大分県中津市の深耶馬渓!
道中は積雪あり、雪模様のドキドキでしたが、
太宰府石坂を出発して玖珠インターを通って
太宰府組総勢19名。深耶馬渓まで約1.5時間、104kmの移動。
5人の耶馬渓の方が一目百景の鹿鳴館でお迎えいただき、
現場の山中へと移動・・・
裸地から20年ほど経た木立の森へ・・・
いざ!

(つづく)
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木うその切手 ~青バージョン~

2010年02月18日 | 記事
昨日に引き続き、今度は木うその切手シートの青をご紹介


値段は赤シートと一緒です。


木うそと菖蒲の色の組み合わせが特徴です。
こういう地元限定の切手があると、手紙を書くのも楽しくなるかも。
しかし、木うその絵柄が使ってあるということは、やはり木うそは太宰府の顔なのです。

明日は旧耶馬渓町でコシアブラの伐採作業があります。
寒いなかでの作業になりますので、木うそ保存会会員の方は十分に寒さ対策を
お願いいたします。朝8時集合です!
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木うその切手 ~赤バージョン~

2010年02月17日 | 記事
先週の絵付体験の取材で、太宰府館に行っていた際に太宰府らしい
木うその切手を見つけました。

赤色と青色の2種類がありました。
まずは赤色バージョンをご紹介。


木うそと紅梅の組み合わせが華やかです。


太宰府らしさをアピールするにも、太宰府観光のお土産にも
切手一式いかがですか?
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コシアブラ伐採作業

2010年02月15日 | 記事
木うその原木、コシアブラは現在、太宰府で入手するのは難しくなっています。

コシアブラは年中、伐採することはできません。
夏場は木の活動期で、多くの水を含んでいます。木は伐採してすぐに、木うそに
加工することはできません。水分が多いと、クルクルとした木うその羽が巻きあが
らないので、乾燥させる必要があります。
夏場に伐採すると、乾燥する過程で木が真っ二つに割れてしまい、まったく使い
ものになりません。


11月頃のコシアブラの葉。左側の葉は白く紅葉しています。
冬場には落葉し、どの木がコシアブラか見分けがつきにくくなります。

コシアブラの伐採は、木の休眠期の10月~2月までに限られます。
この時期の木は水分をあまり含んでおらず、乾燥する過程で割れることがあまり
ありません。

コシアブラの伐採作業は、伐採後に運び出すのがとても重労働です。
木うそ保存会の会員は定年退職後に、木うそ作りを始められる方が多く、平均年齢
は65歳くらいです。年々、木の伐採作業が大変になってきています。
ひとつの木うそは、原木の育成や確保、乾燥や加工など、多くの時間や労力の上に
出来上がる伝統民芸品なのです。

現在、木うそ保存会では、大分県中津市(旧耶馬渓町)や九重町などに、下草刈りや
伐採作業に行っています。
合併して中津市になった、耶馬渓町と太宰府市は友好都市でした。
その縁もあり、太宰府市長や商工会、市議の方々の働きかけにより、毎年2月に
コシアブラの伐採作業に行っています。

今週末は中津市へコシアブラの伐採作業に行ってきます。
また伐採の様子などを報告したいと思います。


コシアブラは黄色い小さな花がつきます。オスとメスの木があるようで、
すべての木に花が咲いているわけではありません。
花の後は黒い小さな実がついて、小鳥を媒介して森にコシアブラが増えて
いきます…
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