太宰府木うそ保存会

木うその技術伝承と原木育成を目的とした会です。木うその歴史や会の活動内容などを紹介します。

復刻した木うそ2

2011年08月15日 | 太宰府市民遺産

この木うそも絵柄としてしか存在しない木うそです。
『わすれくさ』という筑前の絵師斎藤秋圃が
文化年(1810年頃)に編纂した、筑前の歳時記を描いた
色絵本に冬の風物詩として太宰府の天満宮での鷽替が採録されており、
そこに描かれた木うそを復刻したものです。
この頃は棒のように長い木うそが主流だったのかも知れません。
胸の赤や胸の下の深い切れ込み、尾羽の先だけを作り出した形。
顔は面白いことにいわゆる「ガングロ」になっています。

江戸亀戸天満宮の木うそがこれに似ています。
伝播した先のもののほうが古い形を残している、
そんな発見が楽しさを増します。
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