車に頼らなくても快適に暮らせるように設計された団地、「ヴォーヴァン」。
日常の買い物などが歩いていける団地内で済むように、住居棟の大通側一階部分が店舗になっています。
生活道路は狭く、ループ状で、通り抜けはできません。
しかし、居住者は駐車場を所有しなくてはならない決まりなので、団地の外れに大きな立体駐車場がありました。
手前は雨水浸透溝。団地の屋根や舗装部分に降った雨は、下水とは分離された地上の溝を通ってここに集まり、地下に浸透します。大雨による下水処理場のパンク対策。
みんなが立っているのが、緑化された路面電車の線路。きれいだと思いました。
後ろが停車場。改札はなく、時々きっぷ拝見の係員が来るシステムです。
団地は住民自治によりつくられ、大きな木はできるだけ切らないように設計されました。住居棟の間には子ども用の遊具のある公園、遊具のない自然な空き地、団地の住民交流用の大きなパン/ピザ窯のある広場がありました。
この地域で強い新エネルギー会社、バーデノヴァ社の木質コージェネレーション施設エネルギー会計表示。
上から、地域電力生産。これまでに217Mw時を発電。
熱供給。113765Mw時。
気候保護。4516tのCO2を削減。
資源保護。毎年26000立方メートルの地域の木を有効活用。
太陽に向かって回転する実験住宅、ヘリオトロープ。
寒い日は太陽を追いかけ、可能な限り太陽光を利用。ゆっくりと東から西へ回転、夜の間に東に戻り、暑い日は太陽に背を向けます。
3重の断熱ガラスなどにより、床面積あたり暖房エネルギーの必要量がドイツ平均の8分の1になります。
太陽光発電パネルは家の向きとは無関係に太陽を追いかけ、固定式よりも3割増の発電能力。
この家で使う電力の5倍の電力を発電し、市のエネルギー供給局に売っています。
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