森の中の一本の木

想いを過去に飛ばしながら、今を見つめて明日を探しています。とりあえず今日はスマイル
  

自分の中の

2020-05-22 00:47:58 | 詩、小説

ちっぽけな私がいる

ちっぽけな私が怒っている

怒っている私をじっと見ているもうひとりの私がいる

怒っている私をじっと見ているちっぽけな私がいる

 

同じちっぽけな私なのに

悟ったような顔をして

「まあまあ」なんて言うんだよ。

 

ちっぽけな私がいる

ちっぽけな私が笑っている

笑っている私をじっと見ているもうひとりの私がいる

笑っている私をじっと見ているちっぽけな私がいる

 

同じちっぽけな私なのに

泣き女のように涙を流しながら

「無理するなよ」なんて言うんだよ。

 

ある時私は泣いていた。

理由もなく泣きたいから泣いていた。

涙が手のひらに溜まるほど泣いていた。

 

ちっぽけなもうひとりの私が

「君はほんとうにちっぽけね。」なんて言うんだよ。

だから私も「あなたもね。」と言い、

そして私と私、

にっこり微笑んで今日と言う日の旅に出るんだ。

 

 

 

 

 

 


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