森の中の一本の木

想いを過去に飛ばしながら、今を見つめて明日を探しています。とりあえず今日はスマイル
  

真田丸第9話「駆引」

2016-03-07 10:39:07 | ドラマ (大河)

「真田丸」が始まる直前のあさイチのプレミアムトークで(確か)、草刈正雄さんが昌幸はコロコロ考えを変えるやつでしてと言っていたて、その時のトークの印象が深かったので、私的にはこのコロコロぶりも実は楽しいのです。

彼は歩きながら考えるタイプで、右足を前に出した時には「右に行く」と言っていながら左足を前に出した時には「左に行く」ことになっているような男と思われるのです。傍から見ればいい加減にも見え、信幸のような男などは、強い信頼の気持ちが無ければブンブンと振り回されているような気持ちにもなってしまうかもしれません。

 

昨日の昼間に再放送と思われますが、災害時の対策クイズみたいなのをやっていて、本当にチラ見だったので詳しくは書けないのですが、ほとんどの答えに「状況による」と言う但し書きが付いていたようです。

非常時の時、大切な事は状況判断に他なりません。

昌幸と言う人は、この状況判断に優れ、まさに災害時の非難の時にはこのような人に付いて行くのがベストなのかも知れないなどと、そんな事を思ってしまったのでした。

戦国時代は常時、非常時です。

昌幸の知略プラス状況判断的コロコロは、この時代の必要な才能に他ならないと思われます。

 

ただこのシナリオで辛く感じるのは、その状況判断で次に裏切る事になってしまうだろう人が良く描かれるところだと思うのです。

先週の朝日信達も然り、また今週の信濃の国衆。室賀正武も。

この人が昌幸と犬猿の仲で、ずっとちょっと嫌なやつで描かれているなら良かったのに。

 

紀行ではこの室賀氏が開いた「前松寺」が紹介されていましたが、その紀行で印象的だった言葉ー。

「戦国乱世を必死に生き抜こうとする室賀氏。大国の狭間で揺れ動いていたのは、真田一族だけではなかったのです。」

 

そんな室賀氏を、ちょっと憎たらしくちょっと頑固に、そして今回のように憎みきれない人として西村雅彦さんが好演し、昌幸の言う所の国衆たちの独立国家なるものに燃えていて胸が痛かったです。

 

さて、先週の信達調略始末から立ち直れない信繁は梅の言葉で立ち直り、策は多くの命を損なわないためにあることを悟っていくのでした。

穏やかに大切な事をゆっくりと話す梅。

癒されますよね、本当に。

「あなたは私にはなくてはならない人だ。」って言いたくもなるってものです。

お兄ちゃんは、はっと気が付いて無い御用を作ってどこかに消えてくれちゃってますし、信繁はウキウキランラン朝帰り。

でもそこに待っていたのは、壁に投げつけられていたお饅頭でした。

 

我が家ではこの時、お饅頭談義。

「お饅頭って、これおはぎのようなものだな。」と夫。

「小麦が無いからじゃない。」とか。

なかなか小道具さん、細かいです。

 

再び部屋にお饅頭を持ってやって来たきりは

「昨日は遅かったのね。」とチクリ。

「それを怒ってるんですか。おかしいでしょ。ここは何もないんだから。」と信繁は自分ときりの間に線を引きます。

なんか笑えるんだけれど笑えない。

このきりには、最初から「生涯のパートナー」と言う冠が付いているから見ていられるんだけれど、それでも痛い。痛すぎます。

三谷氏、これをいつまでやるんだろう。梅ちゃんがいる間はずっとなのかな・・・・・・・ (/_;)

 

きり流の励ましは不成功でしたが、私的には出浦の掛けた言葉が印象的でした。

「信達にも非はあった。」

そうなんですよね。上杉を裏切るのか否かを決めたのは信達自身だったわけですから。

 

ところで立ち直った信繁はさっそくその力を発揮します。

「命を損なわないための策」としての提案が功を奏し、家康の助力要請の戦を勝利に導くのでした。

この時、弟の言うことをちゃんと聞いてやってくれと言う軍議の場のお兄ちゃん、かっこ良かったです。この兄弟は本当に仲が良いですよね。

 

あっ、そうそう。

別に書く必要な無いかなと思いつつ、なんか書いてあげなくてはという気になってしまったのは、信幸の妻のこう。

玄米で固いのかもしれないけれど、御飯一杯すくう力も出ないってどういうことなのでしょう。信幸の話もさっぱり分かっていないみたいだし、この方、コント担当なのかも知れませんが、可愛そうで笑えません!!

よっぽど、妻に人質を断られて

「はい、分かりました。おやすみなさい。」と背中を丸めて出て行く昌幸の後ろ姿の方が笑えました。

 

それからもう一つどうでも良い事ですが、我が家での今週の話題は、

「松おねえちゃんはまだ記憶喪失中なのか!?」でした。

 

コメント (2)
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