森の中の一本の木

想いを過去に飛ばしながら、今を見つめて明日を探しています。とりあえず今日はスマイル
  

おいおい、こりゃこりゃ〈その2〉

2013-01-12 18:25:15 | 家族スナップ

ラッタ青年にノロの疑いがあったので、お仕事スタートの日をずらして昨日がその初日でした。疲れたけれど、それはそれで楽しい時間の幕開けでもあるのかもしれません。

 

※        ※         ※

 

ラッタ青年が目の下に隈を作ってポカリで水分補給に勤しみ、私が高熱で寒いさむいと震えていた頃、ルート君はベトナムなんて言う所に行っていました。

それは会社に連れて行ってもらったのですが、ラッタ君に負けず劣らずおうち大好き青年なので、

「ああ、そんな遠い所に行きたくない。」などとホザいていました。

するとラッタ君も

「だけどなんでベトナムなんだ。もっと他にもありそうなもんじゃないか。」

などと言うので、

「えええ~、そんな事ないよ。私だったら行きたいな。代わりに行ってあげたいくらい。私の子供の時の作文の中で『将来行きたい外国』と言うリストの中に入っていたんだよ。」

「嘘つけ~、なんでそんなマイナーな・・・」

「本当だよ。『イギリス・フランス・イタリア・ベトナム・アンコールワット』って。」

「ちょっと待て。その並びは変だろ。国・国・国・遺跡名って。」

「あはは、きっとそれは、それが何処にあるのか分かっていなかったのだと思われる。」

「あっ、確かに、今でも急にそこって何処って言われると、『えっと』ってなるよね。」

ふふふ。

実は「えっと」となっていたのは、小学生の昔ではなく、まさに「今」であって、とっさに国名が出なかったのでした。アンコール・ワットはカンボジア。

小学生の「私の将来の夢」という作文の中では、ちゃんと「イギリス、フランス、イタリア、ベトナム、カンボジア」と国名で書かれてあったはずなのです。ただ、カンボジアのアンコールワットと場所限定では書いたはず。

ちなみにベトナムの頭には、こんな言葉がついていました。

「平和になった」

そう「平和になったベトナム」と言うのが、いつか行きたいと思っていた憧れの国だったのです。作文を書いた頃はまだ平和ではなかったベトナム。私が子供の頃、いつか行きたいと思っていた未来の国には、私の子供が行くのかとちょっとだけしみじみした気持ちになりました。

誰かに突っ込まれる前に書きますが、やっぱり「ちょっとだけしみじみ」というのは、なんかおかしいような気がします。でもそれがぴったりな感じです。

ああ、ほんの一瞬しみじみとしたと書けばいいのかな。

 

それはともかくとして、帰ってきたルート君は行くときとはだいぶ考えも変わったようで、とっても楽しかったらしいです。メデタシメデタシ

 

だけど見せてもらった写真には、戦車や戦闘機や映画で見たような竹の葉で隠された豪などが映されていました。

それが何処に展示されていたものかうっかり聞き忘れましたが、それらの写真を見ながら、今度はしみじみと様々なものを考えてしまいました。

ほとんど自分の写真を撮って来なかったルート君。

撮ってあげるからと言われて、たった一枚撮ってきたのが、戦車の前に立つ写真だったのです。

戦車と青年。だけど観光で立つ我が息子。どう見てもお気楽青年です。

 

思わず、頭の中で「平和になったベトナムに行く」という項目にチェック「レ」を入れてしまいました。

「見るべきものをみつ」ってな感じがしたのです。

 

ところで行く前に、海外に行ったらお腹だけは気をつけてねと注意したのに、やっぱりお腹を壊したらしい彼だったのですが、

「いつものお腹の薬、飲んだの?」と私が聞くと・・・

「そ、それが・・・。クスリはちゃんと入れ替えた〈こっちのカバンからあっちのカバンに〉と思って、さあ使おうと思ったら、風邪薬だったんだよ。だから、ずっと腹はやばかったス。」

「・・・・。アホか。」

 

しかし考えてみれば、あっちとこっちで遠く離れていて、しかも程度に差はあったものの二人仲良くお腹を壊していたとは・・・・

仲が良いこったと思った母なのでした。

 

 

 

 


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