森の中の一本の木

想いを過去に飛ばしながら、今を見つめて明日を探しています。とりあえず今日はスマイル
  

四季の家

2006-09-02 21:57:27 | 家族スナップ

 夏休みも終わり、今日から学校が始まりましたね。・・・アレ、いつの間にか日付が変わっている。「黒い太陽」なんか見ていて、
「おいおい、どうなるんだよ。めちゃくちゃだよー。」とか思っていたら、変わってしまったのですね。

前置きついでに、「黒い太陽」のその次は「怨み屋」があるから、金曜日の夜って忙しいのよね。忙しい・・・?何に?ってところですが。今日、「怨み屋」で最後に依頼人の田舎出の青年が
「怨み屋さんは、僕が東京で出会った人で一番いい人だった。」と言ったら、怨み屋が一瞬神妙な顔をして妖しい笑顔を消した時、思わず、グットきちゃったわ。

それで、昨日になってしまった9月1日、この日から私の姉は仕事をやめて家にいるはず。今頃は、さっぱりした軽い気持ちで何をしていることやら。その姉は二世帯住宅で母達と暮らしている。姉達が住む時に家も立替えて、今ではすっきりさっぱりのような感じがするが、私たちが過ごしたその家は、家族プラス何かが常にいるような感じがする家だった。

今回はそのプラスの何かの話ではない。きっとそっちの話の方が面白そうと思う人のほうが多いとは思うけれど、まずは順番、家族の話から。

私たちは四人姉妹で、よく若草物語のようだといわれて育った。さしずめ私は男勝りのジョーの立場かもしれない。四人姉妹というと珍しく思うかもしれないが、そうでもないような・・・・結婚してた頃知り合いになった人も四人姉妹だったし。
そういえば、昔「四季」とかいう本が流行ったような。たまたま興味がなかったので、覚えていないのだけれども、それでも、四姉妹の名前には首をかしげたことがある。

計画出産で男女産み分けでもしない限り、子供が四季にばら撒かれて生まれてくるわけがない。いやいや、最初から四人以上欲しいと思っていたら、三人目からは意識するかもしれない。でも、そう意識をもってという人は少ないと思う。ましては、私の親の時代だ。

名前の付け方も行き当たりばったリだと思う。が、気に入っている。行き当たりばったリなのに、巧く行ったと私は思っている。

長女にはいかにも長女という「字」が付けられている。二月生まれの私には春を願う「音」が付けられている。が、三月生まれの妹には、冬を想う「音」が付いている。七月生まれの妹には、夏のイメージの「字」がついている。

「秋」担当がいないじゃないかと思っただろうか?
そう、四人姉妹の我が家には、秋はない。だからあきない。あきないお家・・・なんちゃってね。  

 

 夏休みブログめぐりをしていると、実家に行くのはいいけれど、だんなの家に行くのはあんまり楽しい事ではないらしく、いかにパスしようかと言っている内容にいくつか出合った。

そうすると、近所のだんなの実家には喜んでほいほい出かけ、ちょっと遠い自分の実家には、メンドーとか言って行き渋っている私の感覚は、・・・オカシイ?

そうだ、私の両親も若くない。ことある事に出かけよう。そう思い直して、夏の終わりにルート君を連れて、帰ることにした。

いつもは、ほったらかしの我が家も一泊で出かけようと思うと、掃除洗濯、ベランダの掃除と抜かりなくやらないわけには行かない。大体出発の時にはお疲れな私。

それでもやっと着いてみれば、四姉妹集合の楽しい元我が家だ。
時間的に昼食が抜けてしまったので、持って行ったケーキとか、妹が持って来ていたお饅頭とかを食べたら、眠くなってきちゃった。

 みんなが、さぁ出掛けようと言う。どこへ行くのかというと、夕食の買出し。
「みなさん、私は、留守番してますから、どうぞ御遠慮なく行ってきてください」と言ってみたけれど、許してもらえない。

 近所にイトーヨーカドーとかジャスコのような大型スーパーがある。まあ、行ってもいいか。ラストバーゲンとかやっているかもしれないし。
入り口で、妹がみんなで行く旅行のパンフレットをたくさん取ってくるという。母はお刺身の買出しに別のお店に行くという。
「みんなでぞろぞろ行く事ないじゃない。ここでいっかい二手に分かれてここに集合ね。お姉ちゃんとお母さんはお刺身で、あなたたちはパンフの係り。で、あたしは、ああ、どっちも面どい。ここで待、」
妹の「冬」が間髪いれずに言った。
「アレもこれもめんどくさいなら、生きてるのやめな。」
「ハア、すいません。ではパンフ係のほうに行きますわ。」

面倒くさい事をやり続ける―生きるとはそういうことでしたね。はいはい。

またまた合流して、スーパーでお買い物。スイカなんて丸ごと一個なんて家では買った事ないよ。スイカ叩いても、どういうのがいいのか忘れちゃいましたわ。

ふと見ると母がアイスなんかも買っている。アイスも買うのか、じゃあ、急いで帰らなくてはね
すると、姉が二階でバーゲンやっているから見てから帰ろうと言った。でもアイス買っちゃったのよって言ったら、母が先に帰るから良いと言ってくれた。
すると、妹の「夏」が母が一人ではかわいそうだから一緒に帰ると言った。

優しい妹・・・とは私には思えない・・きっと、実家に帰るだけだから余分なお金を持ってきてないのかな~。ボソッと私がそう言うと、姉がすかさず「私があの子に何か買ってあげるから」と言った。

「夏」の服は姉と「冬」で選んで買った。普段は家にいることが多いので服を買うためのショッピングは私にとっては全然面倒ではない楽しみだ。

服を受け取った「夏」は言った。「みんな、ありがとう。」
おっと、うっかり頷いてしまいそうだったわ。
「違うよ、買ってくれたのはお姉ちゃんだけ。だから、お礼はお姉ちゃんにだけ言えばいいんだよ。」
でも、「夏」は「ども、」とか言いながらみんなの顔を見ながら笑っていた。

女の話は細かくてきりがないから、もう終わり。

翌日横浜駅で「じゃ、またね。次はお正月ね。」と別れた。姉と「冬」とはまた今年中に会うけれど「夏」とは会えないと思う。
365日猫が群れるように 何年も共に育った私たち。
もし、この先私が30年から40年生きるとしても、盆と正月だけで、後は何かのイベントの時に会うとしたら、一緒に過ごせるのは100日あるだろうか。

姉よ、妹達よ。
離れていても、いつも傍にいなくても、私たちは心の中の剣の刃先を天に向けて重ね合わせて生きて行こう。



書くのに時間かかり過ぎてしまいました。だから、時間に関しての部分はちょっとへんですが・・


コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする