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バラの住人

花弁の中の小人を探す そんな小さな日記です
もしもあなたが見つけても どうぞ秘密にして下さい(笑)

最高気温の出る町

2011年09月15日 | 旅 紀行
 Jが誘ってくれたミステリーツアーから、もう一週間が過ぎようとしています。

 

 

光る海にアワビ。マジョリンさんファンの皆様は伊豆の海・・とお思いになられたでしょうか?
伊豆に行くのは先の楽しみにして、ここは兵庫県は北の詰まり、豊岡市竹野浜海岸です。
「日本の渚100選」に選ばれる、美しい穏やかな日本海です。

オーシャンビューの海辺のホテルが今宵の宿になりました。

 

2011.9.10(土)

中国自動車道を舞鶴若狭自動車道に入り、竹野海岸を目指す事にしました。
野球の練習を休まないJの帰りを待って、午後一時の出発です。
但馬路は早や稲刈りが始まり、播州とは少し違う風景に見入りました。
冬の早い但馬を感じます。

 

 
舞鶴道の下り線、西紀(にしき)サービスエリアには、世にも見事なたこ焼きが売っています。
上り線にはないので、但馬に向かう私の楽しみの一つになっています。
今回もゲットしました。

 

小タコが丸っぽ一匹入っています。それぞれにきっちり入っていて、ごまかしの無い良品です。
わたくしはB級グルメでは、これが№1ではないかと思っています。
お通りのせつには、是非一度お立ち寄り下さいませ(笑)


そうこうしている内に宿に到着。

 

さざんかの宿なら、息をのむ演出ですが、わたくしはいざ知らず、夫にはこの灯りは何の興味もなく、露天で一風呂浴びた後、今宵のおけさ、ならぬおさけの始まりです。

 

天ぷら、焼き物と次々と出て来ますが、Jに掛かると残るものがありません。
食欲だけは衰えを知りません。
隣の席は小学生の男の子二人を含むご家族連れでしたが、席を立たれた後「随分お行儀の良い子供達だね。風呂でも一緒だったよ。躾がいいんだね」とJが子供達を誉めました。
本当にお行儀の良いお子様でした。お父様も。
一滴も召し上がらないのですよ。
Jは何度も右手を上げて、ビールの催促です。子供が不思議そうに見ていました。
そうなの。ヘンなのよこのおじさん。

2011.9・11(日)

 

 

長かった夜がついに白み始めました。
午前五時半の竹野浜の朝です。
露天風呂に直行しました。「綺麗ですね」先客のご婦人が話しかけて来られました。

この旅行は一体どう言う旅行だったのだろう。
いつもはそれなりのテーマを持って出掛けるのだけれど。
でも妙にやる気が出て来る旅だなぁ。
「ミステリィー」とJが言ったけれどそのような感じになって来ている。


昨日も暑かったけれど、今日はそれ以上の暑さだわ。まっすぐ帰ってもいいのだけれど、何かひとつは勉強して帰りたいし・・
そうだあれにしましょう。
県が力を入れているあれがあったのです。
「Jさん。いい?」
「いいよ」

 

「コウノトリの郷公園」に出向きました。丁度コウノトリが鉄塔に止まって、辺りを見渡していました。
かつては害鳥で駆除された鳥が今は絶滅危惧種となって保護されています。
平野は稲穂が稔り、悠久の風渡る風景です。

 

コウノトリは一度だけ体を動かしました。
ジリジリと肌を焼く暑さです。
この鳥は強い鳥だと、直感的に感じた印象深い時間でした。

鳥が見やる豊岡平野は大石内蔵助の室、大石りくの古さとです。


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引き戸を開けて

2011年09月15日 | 記事日記
 

 「○ちゃぁん。咲いたよぉぉぉぅ」

夫の声が聞こえます。

庭の白い彼岸花が咲きました。

今年は節電で、夜のライトは点けませんが闇夜に浮かび上がる白い彼岸花は綺麗です。

義母が逝って五ヶ月。実母が逝って三年と少し。

会いたいなぁ。

会ったら何と言うでしょう。

おばあちゃん・・・ただそう言って抱きしめるだけかも知れないのに・・



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2011年09月09日 | 記事日記
 「初産や 吾子の泣き声 白露の日」

辛かったお産を、嬉し涙と安堵の思いに寄せて、その日の露の雫に重ねて読みました。
三十六年前の情景です。

後日、少し顔を出していた俳句の先生に花丸を頂いて、わたくしの記念句になっています。

昨日父と夕食を食べながら、Sがもう三十六になりましたよ。と言いますと父も「そうか・・」と言いました。
孫がこの年になった年月を思ったのでしょうか。

桃井かおりさんの「十年はあっというまよ」と言った風なコマーシャルが流れてますが、瞬き三回で三十年ですか・・早っ。

「これからの十年」 随分長ぁい瞬きの末、やっとたどり着いたこの季節。大切にしたい気持ちが溢れて来ます。


○ちゃん。黙って僕についてくる?

・・・

何だ乗り気じゃないの?

・・・

困った子だね

・・・行く・・


明日何処かに連れて行ってやろうとしきりに夫が言っているのです。
いっぱいする仕事があって、ちょっと遅れ勝ちの返事をしていましたが、元気を出して付いて行きましょうか。

後(あと)の知れた年月を素直になることだなぁ。
飲んだくれてチャンチキおけさはJだけだけれど、まぁこの明るさに助けられての瞬き三回だった気もするし。
「ミステリィーツアーだ」と言っていますが、行き先は分かっています。

分かっている行き先を、一緒に向かうことに二人がいる意味があるのだと、朝露をそっと揺らして落としてみました。

かすかに産声を聞いたような・・そんな懐かしい朝でした。

 


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出来事

2011年09月06日 | 記事日記
 

台風が行った朝、タマスダレが開花していた・・・


雫をいっぱいためて泣き顔のように見えました

いっぱい人を泣かせて、台風は北へ消えて行きました

北海道も困らせて、何処かに消えて行きました


こんな日に咲いたタマスダレはとても悲しそうに見えました


誰かが泣いて空が晴れても

少しも嬉しくない年齢(とし)になってしまいました


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外は嵐の風の中

2011年09月03日 | 記事日記
 そんなに高い物には手が出せませんが、ずらっと並んだ商品の中で、味噌だけは一番高い物を選ぶ自分がいます。
うまく説明できませんが、ひとつ買えば長くありますし、“一味違う”味噌の味を感じることが出来ます。

全国を渡り歩いたJが伊豆の次に名を上げるのが鹿児島です。
JR鹿児島駅の線路沿いにある鹿児島ラーメン、天文館の立ち食い屋台で食べるキビナゴの串揚げ、同所の食堂で食べる貝汁定食、薩摩揚げ、地鶏の刺身。

食べるものが多いですが、それにはわたくしも頷くものがあります。

郷里鹿児島から送られて来るこの薩摩揚げや地鶏を、その都度味わわせて下さるご近所のY子さんのお陰でした。
「Jさん。好きでしょ?」そう言ってお届け下さいます。
「Jが喜びます」と言って頂きますが、Y子さん。私がそれ以上に喜んでいたのですよ。

そんな美味しい物が多い中のひとつ、鹿児島味噌ですが、これに負けない出来上がりを持つ“手作りみそ”があります。
手前味噌の極限でお許し頂きますが、妹が作る味噌です。

彼女の娘婿のお母様から作り方を習ったそうですが、中々の物で今年も待った甲斐がありました。
先日おすそ分けをして貰い、早速あざみさん直伝のJの好物“イカの鉄砲焼き”に使いましたが、美味しかったです。

 

三度の支度以外、このような良いことを何もしませんが、何でも手作りをされる立派な主婦がたくさんおられます。
“手作り”は本当に美味しく、家庭の味が喜ばれるゆえんですね。

劣等主婦のわたくしに、子供の心に残る“おふくろの味”などと言うものがあるのだろうかと裏淋しいものを感じます。

Jにアンケートを取って来ました。
「Jさん。私の作るもので、何か心に残るものがありますか?」

「鯛のアラ煮、ぶりのアラ煮、モツの煮込みでしょ・・」

酒のアテばかりだわ。

これじゃ腕は上がらない・・こんなものを作り続けて、女の一生嵐の中を墓場まで。


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夜半のブログ

2011年09月03日 | 記事日記
 雨天になると意気が下がるお天気癖があります。
台風となると、それがことのほか顕著で、今日は心身共にどんよりとした一日を過ごしてしまいました。

今、明日に日付の変わる直前ですが、いよいよ始まったと思われる台風12号の雨音を聞いています。

七月下旬にあった6号は四国を真右に進路を変え、神戸直撃をあわやの所で免れましたが、この台風はどうなのでしょう?
眠れない夜が始まりました。

ブログを持っていると、こんな時は気を紛らわすのに助かります。

 

このおかしな部分は、実に台風の図に似ていると思いながら眺めていました。
先日結婚した姪が新婚旅行のお土産に、イトコである息子に買ってくれたものです。
本当は猫のシッポなのですよ。

 

わたくしにはこちら。ランチョンマットとコースターでした。

 

バリ島行きでしたが、それらしい雰囲気のする嬉しいお土産です。

若い人はいっぱい海外旅行をしていますので、ハネムーンは島でゆっくりというのが好まれるのでしょうか?
息子達もインド洋に浮かぶモルディブ島でした。

ハネムーンにニッポンを選ばれる外国の人はどれくらいおられるのでしょう?
台風の到来が多い秋は季節はベストながら、重なるとお気の毒ですね。

こうしていながらも割と静かに時間が過ぎています。
頻繁に警報の発令を告げていたラジオも今は何も言いません。

ずっと起きている訳にも行かず、そろそろ休む事に致します。
爆睡しているJが、一睡も出来なかったと言って起きてくる朝が、どうぞ被害も少なく明けますように。


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私の歌

2011年09月01日 | 記事日記
♪月がわびしい露地裏の 屋台の酒のほろにがさ

    知らぬ同士が小皿叩いて チャンチキおけさ

    おけさせつなや やるせなや
 
 
先日夫が、今晩NHK・BSで、三波春夫の歌番組があるよと教えてくれました。
君は忙しい時間帯だから録画して上げると言ってくれました。

三波春夫さんが亡くなって十年になり、「歌藝」を目指された氏の足跡が楽曲と共に甦る見応えのある番組でした。
わたくしは録画ではなく、リアルタイムで見ることが出来ました。

浪曲界を辞められた三波さんを、国民的大歌手に育てた第一歩が上記の「チャンチキおけさ」と言われています。

わたくしが、浪曲歌謡や、股旅ソングを大好きだと言えば、へぇ~と驚かれますが、好きなのです。


月がわびしい露地裏の 屋台の酒のほろにがさ♪ 歌詞の鮮烈さがまず心を掴みませんか?
わたくしだけかなぁ。

母方の祖父は早くから私の祖母である連れ合いを亡くし、淋しさからか初孫である私を連れて、昔で言う飲み屋さんへ出向いておりました。
どう言う訳か歌好きで、ラジオから流れる歌を簡単に覚えたこの孫が、酔客の前で歌い、おひねりを貰うものですから、ジジは喜び、母はいつも怒っていました。

「○ちゃん。歌ってはダメ!」
三歳の知られざる露地裏歌手の誕生でした。

そんな原風景がわたくしの中に刻まれたようで、いい曲だなぁと今でも思ってしまいます。

 
 

気が向けば夜の台所でこのCDや五木ひろしさんの股旅物を流し、一回転する頃には、辛い片付けも終ります。
正に「応援歌」になっている訳です。

今はすっかり歌わないカナリヤになりましたが、歌はれぞれに思い出に繋がれ、音楽の流れない心は淋しいと思います。

Jですか?
今鑑賞中のなので、歌わないように言いますが、外れ腰を振っています。


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