住まいを少し下ると、美味しい漬物の販売所があります。
記名式の販売方法で、こんなに美味しい物を漬けられる女性は素晴しい!と思いながら買いに出掛けます。
小さな小袋に入れられているので、何種類も楽しむ事が出来ます。
Jの希望で鍋の材料も仕入れて、二人で積み込みの用意をしていると、女性が駆けて来られて、箱に漬物を入れられました。
「これ食べて下さい」
何と今日買った漬物の作り人だそうです。
「私、貴女のファンで、時々買いに来ていますよ!」
「嬉しいです。そう言って頂くと・・・」
「Jさん、Jさん、この方がお作りになったのよ」
「おおっ!」
まだお若い方でした。
白い柚子入り甘漬け大根を、もう一袋忍ばせて下さいました。
母が小まめなほうで、果実酒、漬物、その他手の込んだ物は貰うばかりで、少しも覚える気がありませんでした。
亡母恋しいわたくしは、漬物名人に強い憧れがあります。
らっきょ漬けなどは大好物でした。
「あのらっきょ漬けも貴女ですか?」
「はい。今年は失敗で途中で出すのを止めました」
「ええっ。あれで失敗?私は何度か買いに来て、途中でなくなったので終わったのかと思っていました」
実(げ)に恐ろしや心意気(アッパレ・パチパチ)
鍋は昆布・イリコ・カツオの出汁(だし)を基本に、その他の調味料を足しながら、何度かJに味見をさせて、本日の決定点を決めて行きます。
秘密兵器を持っていますよ。
薄くなる味を引き締めてくれるオタスケマンです。
「平茸」というキノコを初めて使いましたが、鍋に良く合うキノコで当夜の一番人気でした。
人参やタマネギを極ミジンにした「つくね」は安上がりで、こちらも家計のオタスケマンです(笑)
ちょっとチャンコに近い味に仕上がります。
カニやしゃぶ用豚を使った鍋も美味しいですね。
以外と美味しいのが薄アゲですよ。
安いものばかりですみません。
事のついでに狐につままれて見て下さい。
家庭の味は実にさまざまで、洋々として楽しいですね。
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