バラの住人

花弁の中の小人を探す そんな小さな日記です
もしもあなたが見つけても どうぞ秘密にして下さい(笑)

月曜便り57 「ぬくもり」

2012年11月12日 | 料理日記
 
 

 住まいを少し下ると、美味しい漬物の販売所があります。
記名式の販売方法で、こんなに美味しい物を漬けられる女性は素晴しい!と思いながら買いに出掛けます。

小さな小袋に入れられているので、何種類も楽しむ事が出来ます。

Jの希望で鍋の材料も仕入れて、二人で積み込みの用意をしていると、女性が駆けて来られて、箱に漬物を入れられました。

「これ食べて下さい」

何と今日買った漬物の作り人だそうです。

「私、貴女のファンで、時々買いに来ていますよ!」

「嬉しいです。そう言って頂くと・・・」

「Jさん、Jさん、この方がお作りになったのよ」

「おおっ!」


まだお若い方でした。
白い柚子入り甘漬け大根を、もう一袋忍ばせて下さいました。

母が小まめなほうで、果実酒、漬物、その他手の込んだ物は貰うばかりで、少しも覚える気がありませんでした。

亡母恋しいわたくしは、漬物名人に強い憧れがあります。
らっきょ漬けなどは大好物でした。

「あのらっきょ漬けも貴女ですか?」

「はい。今年は失敗で途中で出すのを止めました」

「ええっ。あれで失敗?私は何度か買いに来て、途中でなくなったので終わったのかと思っていました」

実(げ)に恐ろしや心意気(アッパレ・パチパチ)


 
 

鍋は昆布・イリコ・カツオの出汁(だし)を基本に、その他の調味料を足しながら、何度かJに味見をさせて、本日の決定点を決めて行きます。

秘密兵器を持っていますよ。



薄くなる味を引き締めてくれるオタスケマンです。

「平茸」というキノコを初めて使いましたが、鍋に良く合うキノコで当夜の一番人気でした。
人参やタマネギを極ミジンにした「つくね」は安上がりで、こちらも家計のオタスケマンです(笑)

ちょっとチャンコに近い味に仕上がります。

カニやしゃぶ用豚を使った鍋も美味しいですね。
以外と美味しいのが薄アゲですよ。
安いものばかりですみません。
事のついでに狐につままれて見て下さい。

家庭の味は実にさまざまで、洋々として楽しいですね。


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