
雨の降る鬱々とした日でしたが、あまごが食べたいと言う私の願いを聞き受け、会場まで足を運んで来てくれました。

丹波の国青垣町の「あまごの塩焼き」、頼んでいませんでしたが、播磨の国高砂の「にくてん」です。
あまごは遠火で軽く焼き直すと香ばしい香りが漂い、私の憂い顔がすっかりほころびました。
生活に根付いた庶民の味は、豊穣にして滋味で何物にも代えがたい魅力がありますね。
「昼間飲酒禁止」の条例破りで、Jは焼酎の準備を始めました。
ここで首を絞めると播州女の名がすたります。
男も気高く、女も気高く、五国の成り立ちを思いながら、雨中に戻った裏池のカモに小さく杯を上げました。

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