to Heart

~その時がくるまでのひとりごと

遺恨あり 明治十三年最後の仇討

2011-05-11 23:39:09 | TV dorama
その刃は、"武士の美徳"か"殺人"か――
――武士の美徳とされた「仇討」は、明治維新後、ただの「人殺し」とみなされた――
実話をもとに人間の誇りと愛を描く感動のドラマスペシャル。

テレビ朝日 初回放送 2011/2/26
原作 吉村昭「最後の仇討」(新潮社)
脚本 後藤法子/源孝志
音楽 溝口肇
監督 源孝志
出演 藤原竜也/松下奈緒/吉岡秀隆/豊原功補/濱田万葉/石橋蓮司/相島一之/芦名星/岡田浩暉/戸田菜穂/松原智恵子/小澤征悦/北大路欣也

江戸城の無血開城から間もない、慶応4年5月。秋には明治と年号が改められる、武家社会終焉の年。九州の山深い小藩、秋月藩でその事件は起きた。
その夜、秋月藩の執政・臼井亘理(豊原功補)の屋敷に、同藩の過激攘夷派の藩士の集団“干城隊”が侵入。 亘理の首をとり、その妻・清(濱田万葉)を惨殺したのだ。開国派のリーダーである亘理を気に食わない攘夷派の秋月藩国家老・吉田悟助(石橋蓮司)がそそのかしたのだった。
物音に気付いた亘理の息子・六郎は、父のもとに駆けつけるが、そこで目にしたものは両親の惨い遺体と、暗い部屋の隅にぼう然と座っている、幼い妹・つゆの姿だった…。
清の兄・四郎兵衛(相島一之)、亘理の弟・助太夫(田口浩正)は、すぐさま国家老の吉田に仇討を願い出る。だが、吉田は藩の法度で私闘は禁じられていると言い、この事件を闇に葬り去る。しかも、干城隊へのお咎めはなし。その一方で臼井家には50石の家禄減知という、あまりにも理不尽な処分が下され、11歳の六郎は父母の仇討ちを胸に誓った…。

明治5年。廃藩置県で武士は家禄を失い、士族という名の失業者になった。16歳になった六郎(藤原竜也)はなか(松下奈緒)と力を合わせ、下手人を調べ上げていた。父を殺したのは一瀬直久(小澤征悦)、母を殺したのは萩谷伝之進(岡田浩暉)であると…。だが、助太夫は早々に仇討をあきらめ、四郎兵衛も「仇討など忘れろ」と六郎を諭し、下級役人の職を得て東京に出て行った。


惨殺されたのは父臼井亘理が開国派のリーダーだったから。
しかし時はまだ慶応。武士たる臼井家で幼少より武士の在りようをみて育った息子は、
仇討ちは当然の使命だと心に決めて成長する。
時代は幕末。数ヶ月の内に年号は明治となり、明治6年には新政府より"仇討ち禁止令"が発令され、
武士は士族という只の失業者となるが、
開国派だからと敵とみなし惨殺した張本人の一瀬は、維新後新政府のもと上等裁判所判事となる矛盾。見てるこちらが腹立ちを抑えきれない。
けれど、それもまたこの変革の波が作ってしまったものか。
そして開国派の父の下で育った六郎が、維新後も武士の魂と誇りを胸に殺人という名の「仇討ち」を果たすというこの悲運。
わずか数年の時の中で仇討ちは武士の美徳から単なる殺人へ。
これをどうとるか?

青春もなくひたすらその機会を待ち続ける六郎には彼と共に現場にいた下女のなかがおり、
滅びゆく士族の精神的擁護者たる剣豪・山岡鉄舟の眼差しがあり、
その関わりの中で、ストイックに父母の敵を求め続ける六郎の一念。

しかし、その六郎の心が一度だけ揺れる瞬間がある。
そして、それがその後幾度目かの出会いの時に、忘れられない言葉として彼の心に刻まれる。―

ドラマは臼井邸での悲劇の夜から始まるが、父の仇を討つことで終わらない。
少年の日の無念な一夜から、ただひたすらに本懐を遂げることだけに生きた六郎の、
長き闘いの末にその胸に残ったものは・・・

一夜限りのOAで終わってしまうのは勿体無い、気迫のこもった骨太のドラマでした。
役者もみんなその存在感を纏っていて素晴しかったし、
映像が実に綺麗で、丁寧な作り。
久々の源孝志さんでした。

一瀬直久役の小澤征悦と、追う六郎・藤原竜也くんの息詰まるシーンは思わず祈りました。。
そして、
一瀬の妻のセリフでは、アイシテル―海容―の被害少年の母の手紙を思い出しました・・。
そう・・・同じことを言っているのです。

ラストは少し事実とは違うようですが、
こころに響く問いかけが活きてくるようで、ドラマ的にはこれでいいのかも。

六郎・少年期を演じたのは桑代貴明くん。
恭子ちゃんと「ウルルの森の物語」で共演していましたが、もう中学生ですって。びっくりです

世にも奇妙な物語傑作選

2011-05-11 01:59:58 | Heart pink
チャンネルα・世にも奇妙な物語傑作選 5月11日(水)15時57分~16時53分 フジ
 『さっきよりもいい人』伊藤英明(2008年 春の特別編)
 『友達登録』深田恭子(2001 春の特別編

つい先日、2001年 春の特別編は観たのですが、これは全部面白かった!
5編のうち、恭子ちゃん以外のを一つ挙げるとすると好きなのは「太平洋は燃えているか?」です。
が、これは放送されるでしょうか?

韓流αといってかなり何度も同じドラマの再放送を繰り返していた時間帯の、一部をとって
来週はほぼ毎日2本ずついろんな傑作を組み合わせて放送されるようですが、
できるなら恭子ちゃんの「採用試験」OAして欲しいなぁ・・・。
かなりブラックですが、当事はまってるなあ~と思って観ていました「出来の良過ぎる女の子」
放送して欲しいです♪