貧しく不幸な生い立ちのために、金しか信用しない”銭ゲバ”となった青年の姿を通し、幸福とは何かを問うエンターテインメントドラマ
日本テレビ系 毎週土曜21:00-21:54
原作:ジョージ秋山ほか
脚本:岡田惠和
演出:大谷太郎、狩山俊輔
主題歌 かりゆし58「さよなら」
出演:松山ケンイチ/ミムラ/宮川大輔/柄本時生/木南晴夏/石橋杏奈/光石研/りょう/椎名桔平ほか
第5話
友情も愛も必要ないズラ・・・
死体が庭に埋まっている―――。何者かの通報から、警察によって行われた三國邸の庭の発掘作業。だが出て来たのは、単なるイタズラ描きの絵。荻野(宮川大輔)が悔しさを隠しきれない中、風太郎(松山ケンイチ)は、あることに気付く―――。
風太郎の追い詰められた表情を見た緑(ミムラ)は、言い知れぬ不安と風太郎への疑念に襲われていた。
だが、風太郎を信じたい―――。
緑は風太郎の動向を調べ始める・・・。
松ケン本人の弁「最高に悪い顔」をみながら、
もはや「L」でも「クラウザーさん」でもない、銭ゲバと呼ばれてしまった風太郎がそこにいました。
般若のような笑い。叫びのような笑いの心虚しい度マックスの今回。
風太郎への疑念が抑えられない緑は荻野刑事(宮川大輔)と接触、
思いつめた様子で茜に告げるのですが、この時の茜の態度に驚く。
彼女は「そんなのどっちだっていい」、風太郎の目的にも気づいていたらしい様子。
「息子が欲しかった」という三國(山本圭)は、勉強熱心な風太郎を可愛がり、
重役たちにも自慢するなど、すっかり気に入っており、
彼を墓参りに同行させ、茜を心配しながら亡くなった妻に報告する。
そして、風太郎と共に定食屋に立ち寄り、若き日の苦労話を風太郎に聞かせ、無邪気なまでに息子が出来た喜びを語る三國社長、、、
それをうつむきながら聞いている風太郎、、たしかに揺れていたのに・・・
初めて心の闇を分かち合ったトモダチ(柄本佑)にGOのボタンを押してしまう―
彼の言うとおり、強行せずとも今の状態を保つことは出来たはずなのに、
彼はもはや哭きながら、叫びながら、その道を行く――
この5回は松ケン自身が言うように、作品上、大切なものが詰まった回でした。
富豪の家に生まれ、親に反発して家出し苦労の末、結局は帰った若き三國の思い出話。
そこに登場する彼が捨てた女性と言うのが気になるところではあります。
そしてどこか自分とおなじ臭いのする、トモダチとの出会い・・彼の申し出。
今回ゲストの柄本君、CM(ファ*リーズ)まんまでしたが、「子宮の記憶」を観たばかりなので、
今回の方が何か子供っぽくみえ、やはり切なさがありましたね・・。
それにしても行方不明のままの白川(田中圭)の捜索願はどうなってるの?とか、
あのばら撒いたお金の出所は?とか気になりつつ、
やはり風太郎が何を排除し、何を捨てられないのか、見守っていきたいです
※今回ゲストは柄本佑くんの弟、柄本時生くんでした。
CMをみながら、なんか若いよなぁ~と思っていたのですが、そのはずデス。申し訳ありませんでした!