大雪はまだ家の周りをすっぽり囲っております。
好天でだいぶ解けてはきたけどねー。屋根から落ちる雪解け水が半端じゃない!
はい。またもお久しぶり・・まだ終っていない 山河燃ゆ であります。
前回はここ。1月29日でしたか。
http://town.zaq.ne.jp/u/kpcs/65aghhvgsxofxr
「田宮軍曹、転勤を命じる。任地はオーストラリア。」
ある日上官から辞令を渡されるチャーリー。
「そう。対日情報戦心理戦の強化にあたり少尉に昇格。出発は5日後。栄転おめでとう!」
オーストラリア極東司令部はマッカーサーの直属、以前からチャーリーが望んでいた任地です。
これは嬉しい というわけでかわいい笑顔でおうちに飛んで帰り
階段を駆け登り「ナギコ~!栄転だー。少尉としてオーストラリアへ行くよ~」
と浮かれてにこにこのチャーリー。しばらくナギコのシリアスモードに気づきません・・・が、
あれ?・・やっと気づいた
「どうしたんだ?この荷物」
「マンザナールへ帰ることにしたわ。父と、日本へ行くわ。止めないで!もう決めてしまったことだから。」
理由がわからないチャーリー。いったいなんで?
「なぜ約束を破ったの?エミーとあなたのこと、ケンには絶対言わないってあれほど約束したのに!」
「はぁ?ケンには何も言ってないよぉ?」・・・この言い方があまりに子どもっぽくてかわいい・・
と思ってしまうのはいけないだろうか。
チャーリーの言い分は
「ポーカーのイカサマのおかえしにエミーをちょっとからかっただけだよぉ。ケンに言うわけないだろ?」
(そうよね、ケンに嫌われたくないもん)
これにはナギコも絶句・・・!
「そういうこと・・。エミーは見事にひっかかって、ケンにすべてを告白してしまったわ!」
「ばかな・・!」
「ケンは許すでしょうね。あなたのこともエミーのことも。でも、私は許せないわ!」
固い決意のナギコ。
「日本には行くな。ここで俺を待っていろ。」
「・・・。別れたいの、あなたと。」
「やり直そうじゃないか。お互い歩み寄って。」
チャーリー必死の説得にもナギコは首を横に振る。
別れるべくして別れる二人、というところです。むしろ遅すぎたのかも。
しかし戦況は日本不利。あえてそんななかに日本へ帰る、というのを止めたかったけれど。
オーストラリアに向かう機内。
「ナギコ、今度会うのは東京だな。俺はマッカーサーと日本へ行く。勝利者として・・。」
ええ。ちょっと冷たく・・さっさと割り切って自分の道を進むチャーリーなのです。
ナギコは賢治に駅まで見送られ旅立ちます。
「チャーリーと別れたこと悔やんでないかい?」と問う賢治に
「私たちはこれでよかったの。チャーリーはずっとまえから私の本心を見抜いていて、ずっと苦しんでいたの。」
賢治を見つめるナギコ。何を見抜いて・・って、もちろんナギコの賢治への気持ちです。賢治はこの告白に答えず・・。う~ん、やっぱり賢治のほうが煮え切らない男では。
「エミーを幸せにして」と、強いナギコ。握手で別れる二人。
ひびの入った天羽夫妻。溝を埋めたいけれど不自然な空気。
日中、ひとり家にいるエミーはそんな不安に耐えられずウィスキーの酒瓶を持ち出し、ストレートであおり始める・・・
1943年の秋のこと。このあと、舞台は日本・東京裁判まで飛びます~。
続きますー。
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