木のつぶやき

主に手話やろう重複の仲間たちのこと、それと新聞記事や本から感じたことを書き込んでいきます。皆様よろしくお願いします。

手話通訳学ってあるのでしょうか?

2005年02月04日 21時55分21秒 | sign language
イギリスで Deaf Studies を学ばれているとのこと、なんだか羨ましいです。

1月にこのブログを始めて、同時にgooのRSSリーダーで「手話」をキーワードにしていろんな方のブログを読むようになりました。その中で一番最初に目に止まったのがchihiroさんのブログでした。

私が今受けている(受けた)授業は、
British Sign Language Ab Initio
(イギリス手話入門)
Deafness in Society
(社会においての聾)
Deaf Culture
(聾文化)
Introduction to Linguistics of Sign Language
(手話の言語学)
British Sign Language Literature & Performance
(イギリス手話文学、パフォーマンス)


日本の大学にもボチボチそんな講座が開かれ始めているのでしょうが、いかんせん僕の周りには全然情報がありません。
イギリスの聞こえない学生やその情報保障の方法、費用負担などどのような状況なのでしょうか。

アメリカのギャローデットの話しはたまに読んだり聞いたりするのですが、イギリスでも大学でDeaf Studies という講座があるんですね。イギリスにおける手話通訳養成や手話通訳学(?)のお話しなど聞けたら楽しみです。

(トラックバックって初めてなので、こんな感じでいいのかな…。僕の姉も20数年前フランスのグルノーブルに留学していました。なんか懐かしい感じ。異国での生活は、時にしんどいこともあるかもしれませんが、大いに楽しんでください。)
コメント (1)
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「無助詞」って言葉があるんですか?

2005年02月04日 20時17分37秒 | sign language
NHKテレビ「日本語なるほど塾」11月号のテキストを読んでいたら、こんなことが書いてあった。

普段の話しことばで無助詞でも、改まった文章語的な言い方になると助詞が使われることがあります。「ぼく先週日曜日新幹線乗って京都行っていもぼう食べてきたよ」は、作文に書くとしたら「ぼくは先週の日曜日に新幹線に乗って京都に行っていもぼうを食べてきたよ」になるでしょう。

これって、手話と同じじゃん!
手話講習会の入門なんかでは「手話には、てにをはがありません」という教え方をしてるけど、これはむしろ「会話語中心の(書きことばがない)手話の場合も無助詞的な表現が多いのです。」と説明した方が誤解を生みにくいのではないだろうか。
「そして、具体的に文の構成や文と文のつながり、つまり日本語でいうところの助詞の役割についてはうなづきや目とまゆの上げ下げなどで表現するのです。」と説明すべきだと思う。

そんなことを考えていたら、つい先日、県の手話通訳士の集まりの時に「方言」の話題で盛り上がったことを思い出した。
僕は東京に出てきて25年を超えているので(「ので」というのもあまり根拠がないけど)、日常的には東京言葉を使ってる。今の地域に引っ越してまだ5年くらいなので地元の「方言」はさっぱりわからないし、「そんな言葉があるんですか」状態だった。僕と同じ年代の仲間たちから次々「知らない言葉」を教えてもらって、とても不思議な気持ちだった。なんでこんなにちんぷんかんぷんなんだろう。

これって年配のろう者の手話から受ける印象と大して違いがないな、と気づいたのだ。年配のろう者は何か特別なホームサインみたいな手話を使っているかのような「畏れ」(つまり”え~そんな手話、通訳できませ~ん!という気持ちね)を感じていたのだが、何のことはないどこにでもある「方言」だったのかもしれない。

僕は知らないうちに年配のろう者を何か「日本語のわからない人」「文章力の劣っている人」みたいに考えていた気がする。
言語としての手話にもっともっと謙虚に接しなければならないなと感じたのです。
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新手話教室(入門課程)が「身振りのまね」から入っていいの?

2005年02月04日 01時07分30秒 | sign language
全日ろう連の入門テキスト「新手話教室」の入門課程が新しくなった。A4版になってやたらデカイって感じ。
内容をパラパラめくると…う~ん一言でいって「変わり映えしない」
そもそも第1講座が「1 日常の動きを表してみましょう」って聴者の身振りから入っていることに前から疑問を感じてきた。
手話は身振りやものまねじゃなくて日本語と同じ言語のひとつなのに、どうして第1講座でそのことを最初にキチンと書かないのだろうか?
そして第2講座ではいきなり「1 身振りや表情を工夫して会話してみましょう」として文意をジェスチャーで伝えてみようというような課題が出されている。それもいきなり「私はスキーはできるけど、水泳はダメなの、あなたは?」とか「私の身長は156センチ、あなたは?」という昔の中学の英語の教科書に出てきそうな無意味な文。
これが「厚生労働省手話奉仕員養成講座-入門課程対応」なのだろうか?
NHKの「みんなの手話」は今年から米川明彦さん(梅花女子大教授)と井崎さんのコンビに変わり、テキスト内容もかなり変化があった。テレビの講座の様子は聴者講師の米川さんが前面に出過ぎていてガックリだけど(少なくともろう者を2名入れて欲しかったな)、4月第1回の内容は「はじめまして。中川健です。お名前は何とおっしゃいますか? はじめまして。佐々木織といいます。」とごく自然なスタート。やっぱり最初は「あいさつ」でしょ!
どこの言語講座でもその言語の成り立ちとか単語の語源などから講座を始めたりはしないと思うんだけど、どんなもんなんでしょうか?
こんなところが、市田さんの言われている「学習者と手話」の問題にもつながっていると思う。
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