観るも八卦のバトルロイヤル

映画・ドラマを独断と偏見(?)で、
斬って斬って斬りまくる。
※無断転載は一切禁止。

「平清盛」。

2012年02月03日 | 映画・ドラマ
 毎回、大河ドラマって、主人公を悪役にしないようにとの配慮をしながら、史実を追うという難しい脚本を良く書いているなと感心させられる。
 清盛はどちらかと言えば、でっぷりとした腹黒い入道って役回りだったが、どうしてどうして若かりし頃はこんな熱血漢だったんだよーってな、姿をこれまた松山ケンイチが、頑張っている感ありありで演じている。
 序盤は、伊東四朗と中井貴一に大分助けられているが、この後どうなるのだろう?
 ごく些細な事であるが、玉木宏、藤木直人との絡みが見所で、顔を突き合わせていたが、そうすると松山ケンイチの顔の大きさが、倍くらいなのに毎回驚いてしまう。まあ、玉木宏、藤木直人が小さいんだけどね。
 視聴率確保の為の急遽起用の松田聖子も、普段のバラエティでは精一杯若作りしてはいても、若い女優さんと同じ画面に入ると、年取ったなあ感ありあり。松田聖子なんだから、「私には思いっきり照明当てて、飛ばしてください」。くらい言っちゃえば良かったのに。
 「龍馬伝」から感じていたのだが、今回も照明や空気感に凝り過ぎで、土埃なんかを臨場感として演出しているが、それは映画に任せておいて、大河ドラマは飽くまでも老若男女が茶の間で観るのだから、すっきりすかっとした単純な画面で事足りると思うけどなっ。
 まあ、今後は観ないと思います。
 来年度の山本八重さんに期待。
 大河も、幕末→戦国→幕末→戦国→源平→幕末→戦国→幕末→戦国じゃないと、視聴率取れないのかな? 信長、勝海舟の出ない時代を観たいものだ。

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「獄(ひとや)に咲く花」。

2012年02月03日 | 映画・ドラマ
 これは、歴史を知る上で大変興味深い作品となった。吉田松陰が収監された萩の野山獄が、こういう所だったと知るだけでも見る価値あり。
 身分の高い人の獄舎は、格子こそあれ、江戸の裏店の軒割り長屋より随分と施設が整い、囚人服(お仕着せの浅葱の着流し)姿ながら、書生のような生活振り。
 しかし、これから尊王攘夷が始まらんとする数年前に、たtぅたひとりで倒幕を訴えたってえのは、並大抵ではない。
 薩長の腹黒さは大嫌いなのだが、その嫌われ者の長州に成り下がったのは、長州は早くにして優秀な人材を欠いてしまった事にもあるようだ。
 歴史にもしもは御法度なれど、吉田松陰が生きていたら会津征伐はあっただろうか…。高杉晋作、久坂玄瑞なら…あったな!


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 いやあ、久し振りに映画を観ました。

「GOEMON」。

2012年02月03日 | 映画・ドラマ
 石川五右衛門(江口洋介)が、真田十勇士 のひとりである霧隠才蔵(大沢たかお)と同輩で、織田信長(中村橋之助)に仕えていたってな発想。どうして才蔵は、忍びなのに家庭を持っているのか不思議だったが、五右衛門の身代わりに釜ゆでになるってなところから、子どもが必要だったみたい。
 まあ、秀吉(奥田瑛二)さんが相当な悪で、石田三成(要潤)もその手下なおだが。裏切られて命を落とす。
 概ね史実に添って死ぬべき人は死んで逝きます。良い役者も揃え、CGありいの、アクションありいの、凝った演出は、時代劇ファンではなく、今時のゲーム小僧を取り込もうとした作りで、歴史なんか興味なくても十分に楽しめる。
 衣装も、従来の時代物に捕われずにスタイリッシュ。
 確かに「GOEMON」であって、石川五右衛門とは別の人物だ。
 画像も、衣装も、おされロマンにしようとすると、なぜ人は明朝時代の中国に遡ってしまうのだろう…。私には、冒頭の五右衛門が金をばらまくシーンが、紫禁城の屋根に登って、人民広場に向かって金を投げたとしか写らなかった。
 歴史的背景なんかどうでもいいじゃん。格好良くて胸が騒げばさの、香港映画を観ているようだった。


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