観るも八卦のバトルロイヤル

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「ホーリーランド」徳山秀典の魅力爆発だっ!

2009年10月23日 | 映画・ドラマ
 いやー、参った、参った。徳山秀典ファンにはたまらない、お宝画像満載。一気に観ちゃった。
 「仮面ライダーカブト」でキックフォッパーも観たけど、カッチョインだか、バカなのか良く分かんなかった(でも格好良かったけど)おとぼけライダーで、出番も少なかったが、「ホーリーランド」ではこれでもかってほどクールなお顔を拝見できる。
 まあ、おとぼけライダーでも、若きママさんがはまるのも納得だけど。「ホリーランド」もお勧めしたいが、お子さんと観るのはえぐい内容なのでNG。
 しかし、徳山秀典って、役によって(?)、顔(表情?)が全然違うんだよね。「子育てプレイ&MORE」のナルシストのアイドルの時は甘ーい、かわい子ちゃん顔。だけど、「仮面ライダー」や「ホーリーランド」では全くの硬派顔。
 私は、「子育てプレイ&MORE」のいちいち決まる表情が好きで(特に口を開かず「ん」って言う時)、繰り返し何度も視聴。子育てプレイ&MORE」。これはママさんにも是非観て欲しい。ただし、この役の徳山秀典はちょっと、反町隆史入ってた。
 さてさて、「ホーリーランド」は、虐められッ子で、引きこもりだった神代ユウ(石垣佑磨)が、独自でボクシングを習得し(現実には無理だけど)、「ヤンキー刈り」となり、町のヤンキーから目を付けられて、闘いを余儀なくされる。という単純な話しだが、引きこもり、虐められっ子の追い詰められた心情も現している。この主役の石垣佑磨って子。ちょっと小出圭介と藤原竜也を足して割った、っぽいのだが、情けなさっぷりが巧い。
 で、もう1人の主役の伊沢マサキ(徳山秀典)は、不良少年達の抗争が頻発する下北で「路上のカリスマ」と呼ばれ、一目置かれる存在。ユウを助け、力にもなる存在。自分の乱闘シーン以外では、プロ顔負けの解説もしちゃう。
 一番印象的だったシーンは、第二話で、ユウが「ヤンキー刈り」として、ヤンキーに囲まれ、タイマンを余儀なくされる場面。引きこもりだったユウに初めてできた友達の金田シンイチ(青山草太)と遊んでいる所を共に拉致(?)されて、タイマンの場に連れて行かれた、ユウとシンイチ。周りは悪そうなヤンキーが囲んでいる。
 そこで、ユウが、「シンちゃんは関係ないから行って(逃げてだったかな?)」と促すが、シンイチは震えながらも、ユウが『ヤンキー刈りなんかの訳が無い」とか、かばい逃げない。
 これには正直、感動した。そして、こんな怖い(マークされてる)ユウとの友情もその後変わらない。娘さんたちよ、惚れるなら、こういう男だっ。派手さも無いし、頼りない。でも、心はピュアだ。こんなピュアな人ってそうはいない。と思うぞ。
 自分を犠牲にしても、何の力になれない自分を分かっていても、「逃げない」。これは最強だ。
 知り合ってまだ間もないし、当然逃げて、ユウに「やはり友情なんかない」と自覚させる場面かと思っていたのだが…。なんか、闘えないし、怖がって足も声も震えてて、情けないんだけど、シンイチって凄く勇気があると思った。
 だって、逃げちゃえばいいいんだもん。一体、どのくらいの人がこのシンイチと同じ場面で(死ぬかも知れない。そこまででは無くても大ケガは覚悟しなければならない)最後まで、友達を裏切らないでいられるだろうか?
 このシーンが好きだ。
 これもコミックが原作らしい。
 まあ、作品自体にメジャーな俳優も出ていないし、派手さもないので、強くお勧めはしないが、一度観ちゃうと案外はまります。申し訳ないが、最近知った、徳山秀典以外は、全く知らない人たちばかりなのだが(10話に内田朝陽が友情出演してた。誰の友達なんだ?)、だっれも演技下手じゃないんだよね。
 この作品、深夜枠か地方局制作だと思うけど、だからこそ、完成度が高かった。ヤンキーの格闘家、みんな本物でしょう。それぞれ、武術の経験者を配置している。と思う。これがもし、映画や、ゴールデンのドラマだったら、有名どころを持って来るから、これほど、リアルなアクションは出来なっただろう。