観るも八卦のバトルロイヤル

映画・ドラマを独断と偏見(?)で、
斬って斬って斬りまくる。
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「大奥第一章SP~桜散る~」こりゃあ、面白かった。一気に観たぞ

2008年07月10日 | 映画・ドラマ
「大奥第一章スペシャル~桜散る大奥燃ゆ!家光の最期に渦巻く将軍の女たち 母子の壮絶愛憎劇!明かされる衝撃の新事実全編新撮!」
 タイトル長っ!
 しかし、こんなスペシャル知らなかった。本編3本。スペシャル4本。それで映画1本。しかもスペシャルはみな本編に描かれなかった真実ってのを追っているので、本編で準主役やレギュラーだった俳優が主演。
 今回は、春日の局(松下由樹)の死から8年後、家光(西島秀俊)が病に伏して、水面下で起こる、世継ぎ争い。なのだが、御台所・孝子(木村多江)と側室・お楽(京野ことみ)のエピソードを中心に、 松下由樹と大奥総取り締まり・お満(瀬戸朝香)が要所を締める役回りなのだが、松下由樹の怖えーこと。怖えーこと。本編でも次第に凄みが増して、怖いことこの上無しだったが、この春日局、怖い!
 それと、後の綱吉生母役のお玉(星野真里)がまた、怖い。感情の起伏が顔と声のトーンでありありで、上手い!
 瀬戸朝香は歴代大奥女優の中でも一二のきれいさだし。
 私的には、木村多江の魅力一杯で大満足。この人ほんとうにナチュラルに演じるなーって感じ。この孝子もいいけど、幕末編の絵島をモデルにしたであろう初島役で、最後に遠流になり、江戸城の不浄門を出るシーンも、凛とした静けさを感じさせてくれた。あっ、季節を感じさせる女優ってことかな? なんか彼女の後ろに四季が見えてくる。
 シリーズ中、この第一章の松下由樹と秀忠御台所のお江与(高島礼子)の迫力。木村多江、星野真理の演技力。瀬戸朝香の美貌。一番いいかな!
 家定御台所・篤姫の菅野美穂と大奥総取り締まり・瀧山の浅野ゆう子の迫力もあるけど、全体的には、第一章が好き! 幕末編はイケ面俳優が出てないのが痛い! 
 これで、大奥シリーズみんな観たと思うけど、大奥って迫力ある女性ばっかだし、裏工作とかすげーし、そんで自分がやばくなるとその場その場で優勢側に傾いたりさ、なんか、今のOLの世界みたーいっ。最もOLよりゃ、胆が据わっちゃいるけどね。

「あの日、僕らの命はトイレットペーパーよりも軽かった~カウラ捕虜収容所からの大脱走~」

2008年07月10日 | 映画・ドラマ
 今から64年前の1944年、第二次世界大戦時下のオーストラリア。シドニーから西に320キロの小さな町、カウラには当時、大規模な捕虜収容所があった。
 終戦間近の8月。そこで日本人捕虜1140名の史上最大の脱走事件が
起きたのだった。
 しかし、この脱走は、「生きて虜囚の辱めを受けず。死して罪禍の汚名を残すこと勿れ」の「戦陣訓」の下、生きるためではなく、死ぬためのものだったのだ。
 彼らは何を思い脱走へと踏み切ったのか…、彼らの胸に去来するものとは…を大泉洋、小泉孝太郎らが語りかける。
 現代と、過去、そしてオーストラリアと日本と、時代と環境を超えた人々の思いが交差する。
 生き残った若い兵士けんちゃん(小泉孝太郎)の現在を山崎努が演じた。
 生きることを切望し、生とは何かを常問いかけ、命の大切さを誰よりも重んじる、人間味あふれる軍曹を大泉洋。その配下の晋平を小泉孝太郎が演じており、2人はシリアスに、賢明な演技なのだ。
 それは、それでいいのだが、なぜかリアリティを感じない。やり切れないような切ない、ストーリで全編を通して涙の場面はあったのだが、目頭が熱くなることないまま、ラストの現在の山崎力のシーンで、彼が画面に現れてものの10分で、涙があふれてきたのだった。
 これはもう山崎力の上手さにほかならない。
 彼の圧倒的な存在感を示したドラマ。
 物語は実話。しかもかなり重いテーマで、観ておく価値はある。
 ただ、大泉さん、脚悪い役立ったけど、立ったり座ったりで時々、すでした。歩くシーンも。「あれっ、治った」と思って観てると、また引きずったり。これはいけなかったねぇ。
 ほかに、淡島千景、加藤あい、袴田吉彦、六角精児、近藤公園、不和万作、永堀剛敏、光石研、東根作寿英、弓削智久、阿部サダヲ、田島亮、関戸将志、戸田菜穂、市毛良枝、根岸季衣らが脇を固める。


「花より男子」やっと観た! 1995年版

2008年07月10日 | 映画・ドラマ
  牧野つくし(内田有紀)、道明寺司(谷原章介)、 花沢類(藤木直人)、 西門総二郎(佐伯賢作)、 美作あきら(橋爪浩一 )のメンバーで最初のドラマ化「花より男子」。
 はっきり言って、「これなに?」。元々コメディタッチのドラマだけど、「三文ドラマ」としか言いようが無い。当時の新鋭イケ面をそろえて、人気絶頂の「お元気ギャル」内田を配置したんだろうけど…今をときめく谷原さんも、藤木さんも、いけてない。っうか、完全にキャスティングミス。
 藤堂靜(江黒真理衣)なんて、「どうしちゃったの」だよ。英語の発音は凄くいいけど、日本語は棒読み。それって、山本がまねするケインだよね。まったく。藤原紀香も出てます。
 F4もつくしも個性なく、ただただ、元気なんだよね。でも、このくらい元気で強気な方が、原作には近いかも? で、道明寺がアホすぎる。花沢も元気。ほかの2人はてんで脇役扱いだし。
 それに、画面全体が昭和三十年代みたいな、裕ちゃんとか小百合ちゃんがどっかから現れそうな画面がねーっ。
 良く言えば、井上真央、松本潤、小栗旬、松田翔太、阿部力が最強のキャストだからか?
 因に、アニメでは花沢類の声を木村拓哉が、第二回目のドラマ版では花沢類を山本耕史が演じてます。