観るも八卦のバトルロイヤル

映画・ドラマを独断と偏見(?)で、
斬って斬って斬りまくる。
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「死ぬかと思った」2007上半期

2007年09月01日 | 映画・ドラマ
 一話完結のオムニバスドラマ。なんと深夜枠だったようだが、これは内容もキャスティングもゴールデンでもいけたでしょう。
 久し振りに「集中して」観ることが出来たドラマだった。
 毎回、「死ぬかと思った」場面に主人公が出くわすんのだ。
【case1】 「天使と悪魔」佐藤隆太
【case2】 「私がやりました」 井川遥
【case3】 「箱男」 田中圭、西田奈津美
【case4】 「お母さん」国仲涼子
【case5】 「同窓会」柏原収史
【case6】 「侵入」阿部力
【case7】 「ビビる男」片桐仁
【case8】 「出ない女」りょう
【case9】 「声男」濱口優
【case10】 「ドンジー」石橋杏奈
【case11】 「仲介人」林泰文
【case12】 「ペテン師」田畑智子
【case13】 「四十九日」佐々木蔵之介
 印象的だったのが第二話の井川遥。これまで数々の彼女のドラマを観てその度に「錦糸町のバーのチイまま」とか「八百屋のおばちゃん」とか書いてきた。だが、このドラマでは終始パジャマで走り回って、「井川遥yは女優也」を魅せてくれた。
 「世にも奇妙な物語」みたいな感じだ。
 説明よりもこれは是非観ることをお勧めしたい。

「さくらん」でありんす

2007年09月01日 | 映画・ドラマ
 吉原遊郭を舞台に、自らの生き方を貫こうとする、型破りな遊女の生き様。
 主役のきよ葉・日暮(土屋アンナ)のバタ臭い顔が駄目で、ようやく観た。さすが女性が作った映画だけあって、映像がすこぶる美しい。
 土屋アンナが美しいか否か、場面場面でその評価が変わるのは、美人というより、もてるタイプなのだろうことを伺わせた。
 男装して好きな男・惣次郎(成宮寛貴)に会いに行った、雨がしたたるシーンの顔が一番好きだ。
 花魁・高尾(木村佳乃)、粧ひ(菅野美穂)が出演してたが、トップ女優だったのももはや数年前、ここまでやるかのベッドシーン。こりゃあ、たまげた。女優も三十路になるということはこういうことか。
 もっとびっくりなのは小泉今日子が元花魁で今や女衒といった役所。
 今のイケ面、往年のイケ面(椎名桔平、永瀬正敏)共演の中、一番の役を勝ち取ったのが清次の安藤政信だが、この人、何を観ても観終わってから、「あの役のあの人だれ?」とか「安藤政信出てた?」って感じで、名前を確認しちゃう。これって、役になり切ってると判断していいだろう。「バトルロワイヤル2」「69」「忘国のイージーズ」「聖者の行進」…。どれも全く安藤政信を感じさせない、登場人物だもの。
 今回のちょん髷は似合わなかったけど、美味しい役ではあった。