観るも八卦のバトルロイヤル

映画・ドラマを独断と偏見(?)で、
斬って斬って斬りまくる。
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「夫婦道 / ふうふどう」のどかな茶畑風景には心洗われました

2007年07月25日 | 映画・ドラマ
 一言で言ったら「茶園業を営む夫婦とその子供たちの家族愛を描いた」ドラマ。そう、ある家族の日常を追っただけのドラマ。
 だからこそ、出演者の魅力が引き立つというか、出演者が視聴者を引き付ける魅力がないことには始まらない。
 先祖代々から茶園業を営む高鍋康介(武田鉄矢)と妻の高鍋聡子(高畑淳子)の間には三女一男の子供がいる。
 家業を手伝い、お見合いの失敗を繰り返す長女の夏萌(山崎静代)、丸の内でOLとして働く次女八夜子(たくませいこ)、地元の農協で働く三女若葉(本仮屋ユイカ)、長男の茂(鈴木悠人)、愛犬のチャツミ(そこいらの犬)。
 まあ、この三姉妹は誰が演じても良かった感が否めないが、お世辞にも美人とは言えない長女と美人の二女、三女の対比的な意味合いでは、静ちゃん起用は生きていた。
 ここに隣の親爺・中森修造(橋爪功)や長女の上司であり恋人(しかし親爺)の山崎昌弘(石倉三郎)らが絡んで、なんやかんや話題は尽きないのだが、これといった事件でもない。しかし、それがまた臨場感があっていいのだ。
 大ラスで、長女の夏萌の絵が認められるっていうあたりまでは良かったのだが、世界的画家が夏萌を「理想の女性」とか言っちゃっての電撃結婚は「ないな」。あれはやり過ぎ。しかも世界的画家(日本人だから日本に家族いるだろうが)の結婚式が近所の神社で、高鍋家関連の参列者しかいないし。しつこいけど世界的画家だったら、「来ますからマスコミ」。
 そして、また、悪人がいないっていうのもホームドラマの典型。ほのぼのしてて、「こんな家庭っていいなー」という印象を武田鉄矢と高畑淳子が実によく魅せてくれる。
 武田鉄矢って、きれいに歳を重ねた。いい人生を歩んで来たなという顔してるよね。「金八先生」初期と後半で、も差は歴然。
 久し振りの「海援隊」の新曲(?) 「早春譜」 もいかったー。やっぱり唄は、フォークソングに限る! 以前、武田鉄矢のドキュメンタリーで、「海援隊」のメンバー全員が三味線弾いてたのがなぜか胸にジーンときて忘れられない。また、「海援隊」ってデビューがコミックソング的ながら大ヒットしちゃったから、そんな路線色が思い浮かぶが、結構、いい曲持ってるんだよね。
 私は、千葉君(もう親爺だけど)のファンでした。