観るも八卦のバトルロイヤル

映画・ドラマを独断と偏見(?)で、
斬って斬って斬りまくる。
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「 STAND UP!!」こいつら金ないからなー

2006年07月29日 | 映画・ドラマ
 もてない男4人組。人呼んでDB4=童貞ボーイズ。合い言葉は「純血」。とにかく童貞を捨てたいがために無駄な努力を積み重ねていく。一方、それを阻止すべく団結する商店街のおっちゃんたち。これだけの設定で、面白いことやってくれる。と思わせるが、どうしてどうして、本当にやってくれた。こちらも久々のヒット作。「花より男子」のF4からヒントを得ているだろうことはありありだが、はっきり言ってF4を超えた。
 なんてったって、DB4のメンバーが浅井正平(二宮和也)、岩崎健吾(山下智久)、宇田川隼人 (成宮寛貴)、江波功司 (小栗旬)。二宮和也の童貞君というのは分からなくもないが、ほかの3
人。「こいつらがもてない訳ないじゃん」。の既成概念を打ち崩す、もてないブリがいい。性格=性感覚に問題ありの設定。
 で、ヒロインの大和田千絵が鈴木杏だぜ。なんか、ほんわりしてるよ。すげー美人さんが、冴えないヒロイン演じてるんじゃなくて、「いるいるこういう子」って身近な女子高校生だもん。クラスに1人はいるタイプ。
 彼らが住む商店街のおっちゃん、おばちゃんもそれぞれいい味出してます。これなら「ぐれようない」といった和やか青春ドラマ。1970年代のドラマみたいに安心して笑っていられた。
 山下智久も詐欺師と同じ人なんだけど、ビジュアル的にいけてるから許す。それに浅井に金属バッドで殴られて、町内会会所で叱られている時の、太鼓を指で弾いて返事するシーンとか、冴えてるよ。
 F4とDB4の両方に属する(?)小栗の違いも見どころ。もてる男ともてない男の勉強になります。
個人的には、日の打ちようのない「整っている」成宮。「あんたいい男なんだからさ、少しは考えなよ」と誰か言ってやれくらいに弾けた演技がいけていた。
 何はともあれ、誰もが通ったこんな時期。昔を懐かしみながら、はたまた、現在進行中でも文句なしに面白い作品。本当に若いってばかを真剣にやれるよね。
 正平のお母さん、片平なぎも「あ・な・た・は~」とスタッカートをきかせて歌っていた美少女がも、もはや立派なおばさんぶりだった。
 独断と偏見だが私個人としてはF4よりもDB4とお友達になりたいです。でもこいつら金持ってないか…。


「花より男子」青春恋愛ドラマは世代をこえればコメディになる

2006年07月29日 | 映画・ドラマ
 久しぶりに観た、頭からっぽにして笑える、娯楽コメディー。我が世代にはコメディーでもオンタイムの青少年には、青春恋愛ドラマなのだろうが、ここで言いたいのは世代を超えてそれぞれの見方ができるドラマだってこと。
 声出して笑えたもの。
 貧乏ながらも、超金持ち名門高校・英徳学園に通う高校2年生の牧野つくし(井上真央)。両親の強い希望で、幼稚園から大学までエスカレーター式の英徳学園に、高校から入学したが、周囲の人たちとは育った環境があまりにも違いすぎて…。
 平穏無事に暮らすために、自分を殺して、地味に過ごしてきたが、抜群の容姿に加え、全員筋金入りの超金持ちのお坊ちゃま軍団、道明寺司(松本潤)を筆頭に、花沢類(小栗旬)、西門総二郎(松田翔太)、美作あきら(阿部力)ら、学園を牛耳る御曹司4人組に睨まれ、いじめの対象になっていく。
 自らを「花の4人組」=「FLOWER4」、略して「F4」。学校を挙げての総いじめの中、助けてくれる花沢類に心引かれるつくし。この花沢類がいい。
 恋心を忘れかけたおばさんにもグッとくる格好良さ。さすが小栗旬。やるじゃん。そもそも、いじめられっ子とか聾唖者とか難しい役をこなしていた演技力。さり気ない演技がかなりいけてる。これはつくしじゃなくても恋しちゃうよな。
 かく言う私もグッときました。久しぶりにアドレナリン放出。
 が、花沢。F4の幼なじみで、初恋の・藤堂静(佐田真由美)がいれば、静一色だし、いなくなればつくしによろめくし、また静が戻れば、静かに心が動くしといささか情けない面も持ち合わせ、おばちゃんがっかりだな。これが男の性なのか。佐田真由美も演技もいたたたた。
 一方、花沢類に引かれながらも、道明寺司の押しの強さにまいっちゃうつくし。この辺りの乙女心良く表現されている。
 松潤が、底意地悪い、頭悪そうなわがまま坊ちゃんをよく演じていたが、「それほどかっこ良くないじゃん」といった印象を持ったのは私だけだろうか? 松田翔太、阿部力もそれなりにF4だったけど、なぜかコメディの香りただよう阿部力。
 ちょっち仲間割れしてたF4が大立ち回りの末、仲直り。この辺りで止めておいても良かったストーリー。最後の「全国高校生グランプリ」のくだりは、もはや惰性?
 つくしの父(小林すすむ)、母(石野 真子)、弟(冨浦智嗣)の脳天気家族もドラマに大きなインパクトを与えている中で、特に石野真子がいい。「あなたもオオカミに~」の真子ちゃんがお母さん役やるようになったんなね。といった往年のアイドル時代を知らなくても、こんな可愛いお母さんだったらいいなといった印象を与える。なんたって、2段重ねの重箱を弁当に持たせる脳天気振りなんだから。
 何はともあれ、台湾でも一大ブームを巻き起こした「花より男子」。ドラマ化おせーよ。と思っていたら、すでにリメイク盤だった。


「時効警察」この部署の存在意味は?

2006年07月29日 | 映画・ドラマ
 総武署というどこにあるのか分からない県警の時効管理課に所属する冴えない警察官・霧山(オダギリジョー)が、迷宮入りした事件を趣味で追い詰めるミステリーコメディー。オダジョーって、なんで現代劇の時ってへんなヘアスタイルなのか? 今回なんでつんつるてんのズボン丈なのか? 霧山を慕う交通課の警察官・三日月(麻生久美子)だけなぜ制服の色があ妙に明るいのか? 不思議な疑問が続発ミステリー。
 迷宮入りの事件をこれだけ解決できる能力あったら、時効管理課じゃなくて、刑事課に行けば、時効前に事件解決できるじゃん、などと正論を言ってはいけない。
 料理の先生の家で、茄子食べちゃう霧山。「日曜日に眼鏡かけるなんて、イギリス人じゃないんだから」のへんなこだわりも持つ霧山。落ちていた婚姻届にためらいもなく自分の名前を書き込む霧山。正論では計り知れないスケールの大きさを持つ男なのだ。
 ほかの登場人物の設定がいけてて、自意識過剰で調子いい十文字刑事、すっとこどっこいの課長の熊本(なにせ部下の家にうんこだけするために来るからね)、なぜか本気の時はバンダナを巻く、又来婦警などなど、こんな人と一緒に働けたら楽しいだろうなと思わせる。

「x'masなんて大嫌い」特別な日なのかクリスマス

2006年07月29日 | 映画・ドラマ
 深夜に4連続で放送されたスペシャルドラマなんだって。てっきり、つまんないから、中盤打ち切りかと思った。
 今どきの頑張りたくない女のコ・冬海(深田恭子)と、弟扱いされながらも冬海のために尽くす男のコ・翔(赤西仁)が、海沿い街を舞台に繰り広げる4夜連続のファンタジック・ラブストーリーなんだって。ようするに最初はその気がなくて、いがみあうが、最後はハッピーエンドのお決まり恋愛ドラマの王道をいく物語。
 赤西は、さりげない演技で好演してたけど、エイズの女の子も親が死んで仲居としてこき使われても、大食いの彼氏を持つ保母さんも、乙女チックな田舎者もみんな同じ人じゃん、深きょん。
 赤西仁ファンならいいけど、ほかの人にはかなりきつい一作。
 

「人間失格」やられたら逃げろが鉄則

2006年07月29日 | 映画・ドラマ
 全編見終わっての感想。「いやーなもん観ちゃった」。救いがないよ、このドラマ。キンキが主演だから、最後は「みんな改心して、いい人になって、仲良く学園ドラマ」と思っていたのだけれど、いつまで経っても明るい兆しがない。
 そしてとうとう、「ここまでやるか」的いじめで大場誠(堂本剛)死亡。大阪の中学から修和学園に転校。正義感が強いのが災いし、新たなイジメの標的になってしまった。正義感強くていじめられるなんてやってらんないよな、このご時世。
 進学校かなんか知らないけど、生徒はどいつもこいつも鬱屈してるし、ちょっと手を差し伸べておいて、その手を振りほどいた影山留加(堂本光一)かなり残酷だと思うけど。本人、現実を受け止められずに、脳障害。
 増してや、先生が体罰を逸したいじめを行ったり、それを誘発させたり。「人間失格」はもちろんだけど、この「狂った学園」に」査察を入れろ。
 新見悦男(加勢大周)が一番の悪人だったけどさ、善良なふりして、多重人格者で盗癖まであって、おまけにゲイ。生徒にまで手を出そうとしてたよね。影山留加なら手をだしたくなる気持ちも分かるけどさ。それにしても万引きの現場を誠に見られたからって追い詰めていくような根性野持ち主を教育者にしたのだーれ。
 宮崎信一(斉藤洋介)先生の古典的いじめも凄まじいし。こんなやつ殺されて当然だ。
 で、本題。誠のたびたびのサインにも気付かず、死んでからやっと自体を把握する。こんな親って多いと思う。もし誠が死ななかったら父ちゃんの大場衛(赤井英和)は、「せっかくいい高校入ったんだから甘えるな」と卒業まで通わせてたんだろう。
 息子がいじめにより殺されてからの父ちゃんは男だった。宮崎をプールで殺害するシーンなど「そうだ、やってやれ、そんなやつ殺されて当然だ」と感情移入したものだ。
 だが、息子の同級生は追いつめてはいくが殺せない父ちゃん。そこは、同じ年の息子を持つ親ということだろうか? 父ちゃん甘い。最愛の息子を殺されてるんだぜ。殺っちゃえよ。キリスト様だって「目には目を」と言っている。
 最終話では、いじめの主犯の武藤和彦(黒田勇樹)は狂気に。新見は目に見えない力で駅のホームから突き落とされ死亡。
 他人を傷付けた酬いを、視聴者に知らしめしてはいたが、きつかった。このドラマ。気持ちがどんよりとして、しばらく呆然としてしまった。
 しかし、現実ではこのような日々を送ることを余儀なくされている人たちもいることだろう。教育者でも、心理学者でもない私のつたない意見だが、「いじめには立ち向かってはいけない。逃げろ」。誰もしらない所に逃げるしかないのだ。こんなことをするやからははなっから、人ではない。そんなやからには何を言おうが、何をしようが無駄。無駄に労力を使うよりも、関わりのない所で生きて行くのがベストなのだ。
 親とあるべき人たちは自分の子供からのサインを重く受け止めてほしい。子供の心は成長過程。大人より弱いものなのです。