近代の「角柱型」墓石では、下の写真のように竿石表面が平面のものが多い。
これが最も見慣れたスタイルであるが、
正面に額縁加工(位牌に擬した形の額縁の輪郭)を施したものも時々見られる。
この方が手間がかかるだろうし、風格があるように思える。
ところが、明治・江戸後期の墓石をみると、額縁加工タイプが圧倒的に多い。
この写真はそれぞれ明治後期と明治末期の墓石である。
これがもう少し時代を遡って、明治初期あるいは江戸時代では、
こんな風に、左右の幅に比べ奥行(前後の厚み)がやや薄い(水平断面が長方形)のが多い。
そして、竿石頭頂部が現代のものと大きく異なり、かまぼこ型に丸みを帯びたもの(「丸兜」というのだろうか?)が圧倒的に多い。
もう少し時代を遡ると、頭頂部は同じであるが、奥行きがさらに薄いものが多い。
なぜこういう形状変化が起こったのかはわからない。
このように、江戸後期から明治中期にかけては、正面の戒名部分は額縁加工・頭頂部はかまぼこ型、というのが標準形のようである。
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正面に額縁加工(位牌に擬した形の額縁の輪郭)を施したものも時々見られる。
この方が手間がかかるだろうし、風格があるように思える。
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この写真はそれぞれ明治後期と明治末期の墓石である。
これがもう少し時代を遡って、明治初期あるいは江戸時代では、
こんな風に、左右の幅に比べ奥行(前後の厚み)がやや薄い(水平断面が長方形)のが多い。
そして、竿石頭頂部が現代のものと大きく異なり、かまぼこ型に丸みを帯びたもの(「丸兜」というのだろうか?)が圧倒的に多い。
もう少し時代を遡ると、頭頂部は同じであるが、奥行きがさらに薄いものが多い。
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