かんじゃまのつぶやき(海の見えるチベットより)

日本一細長い四国佐田岬半島での慣れない田舎暮らしの日常や風景、
  そして感じたこと、思い出などをひとコマひとコマ

施餓鬼H23

2011-08-06 12:14:27 | 田舎の生活
今朝は地区恒例の夏の行事のひとつ“施餓鬼法要”が行われた。
“施餓鬼”とは呼んで字のごとく、餓鬼に施すということである。
今年新盆を迎えられる家庭の代表者がお寺に集まり、和尚に来てもらって供養するというものだ。
1昨年までは、お寺で集まって供養した後、さらに新盆の各家庭へも和尚が出向いて、それぞれの家でもお経上げていたのだが、昨年からは合同供養だけとなった。

和尚が紙に何やら字を書いてくれる。


何と書いてあるか読めないのだが、これは13日の“もうりょう”時に使う旗となるわけだ。

お精霊棚(おしょろいだな)には、御霊具膳(おりょうぐぜん)と手前にキュウリや平べったい団子?などが供えられる。


おそらく、手前の食べ物が餓鬼に与えられるものなのだろう。

和尚の話によると、一般には49日法要が終われば仏様となり、極楽へ行っているのだが、餓鬼道に落ちて苦しんでいることがあるのだと。
その餓鬼道では、亡者が食べ物を口にしようとすると、たちまち炎と化し、何一つ食べることができずに飢え苦しんで、自力ではこの苦しみから脱出できないでいるのだそうだ。
だから、今生きている私たちが、その餓鬼たちと一緒にこの1年亡くなった人に、食べ物や水を与えて救ってやり、極楽へ導いてやるのだそうだ。
地区によっては、大きな皿にたくさんの食べ物を盛って餓鬼に施しをするところもあるそうだ(実際は地区の不特定の方々が食べるのであろうが)。

こうして、和尚の読経が行われ、


その後、参加者一人一人がこの1年間に亡くなった仏様・ご先祖様ならびに餓鬼を供養する。



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