かんじゃまのつぶやき(海の見えるチベットより)

日本一細長い四国佐田岬半島での慣れない田舎暮らしの日常や風景、
  そして感じたこと、思い出などをひとコマひとコマ

廃校校舎探訪・前篇

2011-03-11 12:18:58 | 田舎の生活
廃校になってもうすぐ9年。
久しぶりに小学校跡へ行ってみた。 


ここが正門だ。
子供たちの壁画が残る。
グランドには、進入道路が新設され、その脇に消防詰所が建てられた。


ここが校舎の正面入口。
私も6年間、ここを通って校舎内に入ったところだ。
閉校後は普段 鍵がかかっていて中に入れないので、あらかじめ責任者の一人に鍵を借りておいた。


懐かしいなあ。この眺め。  
けど、工事用の資材などが放置されたままだ。


職員室前から奥の方を望む。 



残念ながらかなり荒れていて、廊下の天井板が抜け落ち、土壁の土が落ちている箇所もある。


廊下の突き当たり、一番奥の箇所だ。
この小さな部屋は何だったか思い出せない。
物置だったか・・・ 

壁には、卒業生が制作した相田みつを氏の詩がある。

平成6年度卒業ということは、彼らはもう30歳目前というところか。

ここにも子供たちの作品がある。



ここは私たちの頃は2年生の教室だったが・・・、
なかなか陽が射しこまないせいだろう、床板がずいぶんかびている。


なんかほのぼのするなあ。
「しょうがっこう」って感じがするなあ。 

廊下と反対側の窓の外には見事な石垣。


再び廊下に出ると、ここにも卒業生の作品がある。


昭和63年度卒業生が作った『日本昔話』のようだ。

次は、昭和62年度卒業生の作品『私の選んだ偉人』だ。

左から卑弥呼、聖徳太子、紫式部、源頼朝、大塩平八郎、田中正造
小学生が田中正造かぁ・・・ シブいなあ。

   ≪後篇につづく≫


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オオヒトサマ

2011-03-10 15:00:55 | 田舎の生活


 道路沿いの木に吊るされた大きな草鞋(わらじ)。
この半島の所々にこんな光景が見られる。
毎年1~3月頃に作られるようで、大勢で編んだのだろう。
これは何のまじないか?

そばには石仏があり、塔婆も置かれている。
塔婆には「安全 萬民和楽 五穀豊稔 諸縁吉利」とある。
この大草鞋、大体、集落の端っこか、はずれ、つまり集落への入口に当たる場所に吊るされており、
この大きな草鞋を架けることで「この集落には、こんな大きな草鞋を履く大男(オオヒトサマ)がいるぞ」と、災いや厄を祓う魔除けの意味が込められているという。





こちらは支柱に架けられており、
その支柱に「天下泰平浦中安穏・・・・」とある。
そして、傍らには祠があり、中に石仏が安置されている。



我が地区には大草鞋を吊るす風習はないが、代わりに1月5日の大般若法要のあと、三叉路・四辻にお札を飾る。
≪過去記事 2009年1月24日 参照≫

意味するところは同じであろう。 
地区住民の願いが込められている。


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僕の心細道(135:スイス編-第七章)

2011-03-08 14:07:23 | 旅行
≪スイス5日目≫ 6月29日
7時過ぎ起床。しかし、天候が良くない。
雨こそ降っていないが、明るい曇り空といったところで景色を望めない。
マッターホルンは姿を見せてくれない。
とりあえず行動を起こすべく、荷物をまとめ、チェックアウト。
今日はゴルナーグラートに上って泊まりたいので、宿にスーツケースを預かっていただけないかとお願いしたら、快く引き受けてくれた。
どうやら、地下に倉庫があるようで、そちらの方へ持って行った。

どこからでもよいからとはいえ、できるだけ近くからマッターホルンが観たいから、天気が良くなることを願って、村の南のロープウェイ乗り場へ行く。
アルプス最高所の展望台だとかいう、クライン・マッターホルン(3,884m)へ上る。
乗客は私以外全員スキーヤーだった。
2度ロープウェイを乗り継ぎ、クライン・マッターホルンに到着。
しかし、天気が悪く、軽い吹雪ぎみ。
周りは何も見えない。
寒い!
 それでもかすかな望みを持ち、天気の回復を待つが、ダメ。
スキーヤーでさえ数人下へ降りる始末。
結局2時間近く待った。
ここはレストランも何もないから、天気が悪い時に待つのはつらい。
そういえば、頂上トンネル内からエレベーターで行く展望台は閉まったままだ。



やむなく11時半頃下山を決める。

ツェルマットに下りてきたものの、時々薄日が射す程度の天候。
ちょうど昼休みで店はほとんど閉まっているが、何とか空いている店を見つけ昼食。

食後今度はスネガへ向かう。
地下のケーブルカーに乗って、5分ほどでスネガに到着した。
付近を散策する。


   トロル・ブルーメ(キンポウゲ属)か?


   ゲンティアナ・ウェルナ(リンドウの一種)か?

ここはマッターホルンの東壁と北壁の両方をバランスよく見ることのできるいい場所だと、ガイドブックにはあるのだが、いかんせん雲が多いのと、陽が西へ傾きかけてしまった。



うーん、マッターホルンの中腹から頂上はまだ雲がかかっている。



オオッ! ずいぶんと雲がとれてきたぞ。

が、次の行動予定の時間もあるので、4時過ぎ下山する。
ゴルナーグラート行きの登山鉄道は5:12ということで、少し時間があったのでツェルマットの町をぶらつく。




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   ≪つづく≫

H23年3月7日

2011-03-07 14:43:21 | 草花・樹木
東京では雪が降ったという。
こちらは朝には昨日からの雨が上がり、
陽も射す穏やかな天気。


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命名“瀬戸あらし”?

2011-03-04 09:38:07 | 風景
“肱川あらし(おろし)”の佐田岬ヴァージョンとでもいうのだろうか。
緩んだ気温の冬のある朝、
ゴミ収集所にゴミを持って行ってふと遠くを見てみると、
ん?!
これは、“肱川あらし”と同じ現象ではなかろうか。
と思い、家に帰ってカメラを持ち出して撮ったのがこれ。



野焼きの煙ではない。
瀬戸内海側の二名津地区は、小さな湾があり半島のくびれた箇所にあたり、瀬戸内海と南の宇和海が近い。
かつ、三方を山で囲まれた細長い盆地状の地形をしている。
そのような地形から、放射冷却にあった大気が霧となって、狭い谷筋を通って、
より温かな宇和海側に流れ上っての現象だと思われる。
このような現象は、半島内ではここだけでなく、やはり似たような地形の他の箇所でも同時に起こっている。



この霧、午前8時過ぎには次第に消えていった。
とはいえ、霧が谷筋を上っていく現象は、特段珍しいものではないだろう。
(ちと はしゃぎすぎか・・  )

川を下っていく“肱川あらし”はまだ見たことがないものの、
半島の微妙な地形を利用した、瀬戸内海側から宇和海側への朝の霧の大移動
これをなんと呼ぼうか?
“二名津あらし”?
瀬戸内海側から吹き上げるので“瀬戸あらし”?



耳の日・ひな祭り

2011-03-03 13:48:22 | 田舎の生活
今日はひな祭り。
といっても、我が家には縁がない。



これは、要介護高齢者がデイサービスに行って作ったもの。
実際は、ほとんどスタッフの方が作ったのだろう。

語呂合わせで「耳の日」でもある。
昨年夏ごろから、少し耳の調子が良くない。
夏場海で潜って塩水が耳に入って、それが抜け切れていないような違和感が続いてから今に至っている。
このまま少しずつ聞こえにくくなっていくのだろうか?
眼、耳、肩、腰、足・・・・  

僕の心細道(134:スイス編-第六章)

2011-03-01 11:21:42 | 旅行
≪スイス4日目のつづき≫

氷河急行は、1982年に開通したという新フルカ・トンネル(全長約15km)を過ぎると、ブリーク(標高671m)まで下りが続く。
ブリークで列車は方向転換する。 
この駅から乗客が増えてきて、日本人団体20名ほども乗車してきた。
このあたりからさらに厳しい山岳地帯となる。
ところが、である。
どうも、車内放送によると、ツェルマットへ行くまでに乗り換えがあるらしい。
・・・
ヘルブリッゲンとランダの間、まさにビース氷河の東で大崩壊があり、線路が埋まっている。

車内放送は、このことを言っていたのであろう。
そのため、この区間はバスで乗り継ぎとなった。





ランダで再び列車に乗りかえる。
いよいよマッターホルンが待ち構える目的地に近づいたという雰囲気になったのだが、いかんせん天気がいまいちである。
予定では5:45にツェルマットに着くはずだったが、上記の事情で6:10頃に着いた。
8時間かけての移動だ。


さてホテルを、ということで・・・ゴルナーグラートのホテルに泊まろうかと思ったが、6時が最終電車ということでアウト。
案内所に日本人の女性スタッフ2人がいたので、日本語でもそのことを確かめた。
再び駅のホテル案内板に行くが、どのホテルもみんな高い。
結局Bahnhofホテルへ行くことにした。

愛想の良いおばあちゃんが応対してくれた。
3号室が空いているという。
シングルはなくツインルームだ。
トイレもシャワーもなしのシンプルな部屋。

荷物を置き夕食をと、街へ出るが、小雨がパラパラと落ちてくる。
結局、ホテルのすぐそばのレストランへ入ることにした。
入口は貧相だったが、中はなかなかのものだった。
まだ時間が早いのか、客は私一人だった。

夕食を終えてから、カメラと三脚を持って再び外に出るが、天気は回復せず。


「どこにマッターホルンが見えるんじゃろうか?」

一応、ツェルマットは3泊の予定としたが、マッターホルンの全貌を見るまでは(写真が撮れるまでは)いるぞぉ~! 
気高い山は じらしてくれるな~。
明日はスネガへまず行って、天気が良ければゴルナーグラートへ行こう。

≪つづく≫


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