かんじゃまのつぶやき(海の見えるチベットより)

日本一細長い四国佐田岬半島での慣れない田舎暮らしの日常や風景、
  そして感じたこと、思い出などをひとコマひとコマ

オオヒトサマ

2011-03-10 15:00:55 | 田舎の生活


 道路沿いの木に吊るされた大きな草鞋(わらじ)。
この半島の所々にこんな光景が見られる。
毎年1~3月頃に作られるようで、大勢で編んだのだろう。
これは何のまじないか?

そばには石仏があり、塔婆も置かれている。
塔婆には「安全 萬民和楽 五穀豊稔 諸縁吉利」とある。
この大草鞋、大体、集落の端っこか、はずれ、つまり集落への入口に当たる場所に吊るされており、
この大きな草鞋を架けることで「この集落には、こんな大きな草鞋を履く大男(オオヒトサマ)がいるぞ」と、災いや厄を祓う魔除けの意味が込められているという。





こちらは支柱に架けられており、
その支柱に「天下泰平浦中安穏・・・・」とある。
そして、傍らには祠があり、中に石仏が安置されている。



我が地区には大草鞋を吊るす風習はないが、代わりに1月5日の大般若法要のあと、三叉路・四辻にお札を飾る。
≪過去記事 2009年1月24日 参照≫

意味するところは同じであろう。 
地区住民の願いが込められている。


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