かんじゃまのつぶやき(海の見えるチベットより)

日本一細長い四国佐田岬半島での慣れない田舎暮らしの日常や風景、
  そして感じたこと、思い出などをひとコマひとコマ

大般若H23

2011-01-05 12:35:30 | 田舎の生活


本当はおそらく「だいはんにゃ」と言うのだろうけれど、我が地区では昔から「おはんにゃ」と呼んでいる正月恒例の行事だ。
三崎の伝宗寺から運んできた箱の下をくぐる。



くぐった後には、“十六善神様”の掛け軸の入った箱で背中をたたいてもらう。
このような風習は、当地区独特のやり方なのかもしれない。
大きな木箱の中には、大般若経の経典がたくさん入っており、その下をくぐるということは、
大般若経の威光をいただくのであろう。
そして、背中をたたいてもらうのは、厄除け、痛い箇所が治りますように、ということだろうか。
ともかく、正月の行事だから、家内繁栄・健康などを祈願するのだろう。
木箱にくくりつけた大根にはどういう意味があるのか知らない。
(ネットで調べてみると、法要の後、雑煮や大根炊きをいただいて厄除けするのが正式なようだ。)


この後、和尚さんをお迎えして、法要(大般若転読祈祷会)が行われる。



中央壇上には、先ほど背中をたたいてもらった十六善神様の掛け軸が祀られ、
和尚の「般若心経」が始まる。
そして、地区住民数人が手分けをして「大般若経」を1巻ずつ手に取り、声を出して「大般若波羅密多経第○巻・・・」と唱えながら、蛇腹折りの経典を右へ、左へ、前へとパラパラとめくる。
その所作の後、「降伏一切大魔最勝成就(ごうぶくいっさいだいまさいしょうじょうじゅ)」と唱えて、地区の悪魔祓いをする。
これを5~10分間ほど続ける。
それらが終わったあと、和尚が分厚い経典の1巻を手にし、一人一人の背中を経典で数回たたいてくれる。



このたたきは少々痛いが、なかなか気持ちよく、健康になるような気がしてくる。
天下泰平、五穀豊穣、福寿延命、万民和楽
今年も無病息災でありますように!


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