かんじゃまのつぶやき(海の見えるチベットより)

日本一細長い四国佐田岬半島での慣れない田舎暮らしの日常や風景、
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僕の心細道(129:スイス編-第一章)

2011-01-19 12:10:07 | 旅行
≪スイス1日目≫ 6月25日
オーストリアのインスブルックに2泊して、9時過ぎにホテルをチェックアウトする。
そこでサン・モリッツへの行き方を尋ねたら、親切に電話して聞いてくれた。
列車だけで遠回りして行く方法と列車・バスを乗り継ぐ方法の2通りがあるという。
しかし、どちらも次の便はもう12:44までないとのこと。
 とりあえず、駅へ行く。
そこで、よくよく時刻表を見ていたら、ちょうどローカル線が10:17にある。


鈍行だろうけれど、駅で2時間以上も待っていてもしょうがないので、その列車に乗ることにした。
ランデックまで2等112As(オーストリアシリング=約1,300円)。
車内はきれいで車幅が日本のものより広く感じた。

ランデックに着く頃は客も少なくなった。
ランデック駅に着いたはいいが、今度はシュクールScuol(スイス)行きのバスにどこで乗ればよいのか、なかなかわからなかった。
 いろいろ聞いてやっとわかった。
駅前から一応バスが出ていて、次の便は12:40発だという。
時間が少しあったので、駅のレストランに入りウィンナーとビールを注文する。



さすがにこの付近からは山が深くなってくる。アルプスを感じる。

バスに乗って途中から眠くなり、しばしば眠っていた。
しばらくたってふと目覚めると、乗客もほとんどいなくなっており、
親切に運転手が教えてくれた。
どうやらシュクールへ行くには、ここで一度バスを乗り換えるらしい。
バス乗り場がわからなかったが、前方のバスだという。
しばらく待っていると、スイス国のPTTバスの運転手がやってきた。
ここはプフンツPfundsという町らしい。
私の他の乗客は、2人(老夫婦)だけで出発する。

しばらくして、スイスとの国境にさしかかった。







越境手続きなど何もしてくれない。
島国に育った人間にとっては、あっけないほどの国境越えである。

やがて、シュクールに無事到着する。
ここで今度は、列車に乗り換えることになる。
だが、切符売り場がわからず迷ったので、近くの人に尋ねて教えてもらった。
サン・モリッツまで21SFr(スイスフラン=約1,700円)だがオーストリアシリングが通用した。
ほとんど時間がなく駆け込み乗車といった塩梅だ。
とはいえ、ここからの車窓の景色が素晴らしかった。
空の色が美しい。
山が深い。
野草がきれい。
オーストリアと違って教会がけばけばしくない。





この列車も前方に貨車(?)があり(荷物なし)、MTBで気軽に乗ってくる人の自転車収容車両になっている。
折りたたまずに自転車をそのまま持って乗ることができるなんて、日本ではないだろう。
景色ともども、ほんとにいい感じである。





車窓から景色を堪能して4時半頃、湖畔のサン・モリッツ駅に到着。
   ≪つづく≫


インスブルック  ランデック (プフンツ) シュクール サン・モリッツ