かんじゃまのつぶやき(海の見えるチベットより)

日本一細長い四国佐田岬半島での慣れない田舎暮らしの日常や風景、
  そして感じたこと、思い出などをひとコマひとコマ

僕の心細道(76:イタリア編-第十四章)

2009-09-01 10:51:47 | 旅行
-8日目(6月29日)-
6時20分起床。
コルチナ・ダンペッツォで迎えた朝です。



この町の名前の響きが、私は気に入りました。 
雲の間から少しずつ青空が見えてきて、期待を持たせてくれます。
7時半朝食に向かうと、昨日ホテルに入った別の日本人グループは、既にみんな揃って食事中です。服装や装備を見ると、ハイキングメインのツアーのようです。
我々は、本日フリータイムでしたが、みんなでタクシー2台に分乗して、9時過ぎホテルを出発して出かけました。

オフシーズンということで、バスは7月からの運行らしく、ツアーリーダーAさんがホテルと交渉してタクシーをチャーターしてくれました。

目指すは、町の北東にある見晴らしの良いというアウロンツォ小屋(2,320m)です。
カーブの多い道をドライバーは結構とばします。
しだいにワクワクするような山々の景色が見えてきました。

30分ほどで目的地点の駐車場に到着です。



周辺の山の頂上付近には、まだ雲が多いですが、すばらしい景色です。
空気も気持ちよかです。 
ドロマイトだらけの山々です。

遠くにクロダ・ロッサ山山(赤色砂岩?)


その左にクリスタッロ山


さらに左にラバロ山(針状の山)


クリスタッロ山とラバロ山の間に見える遠くの山がトファーナ山だと教えていただきました。
余談ですが、クリスタッロ山は映画『クリフハンガー』(シルベスター・スタローン主演)のロケ地とのことです。
映画では、雪のロッキー山脈が舞台ですが、ここドロミテでも撮影されたようです。

さて、小屋からはほとんど水平の道を歩き始めます。 
といっても、左側は切り立った岩峰、右側は谷です。





右側には、直線的にU字谷が続きます。


のんびりと写真を撮りながら岩山の地層や花を見ながら、ハイキングを楽しみます。
 1時間近く歩いたでしょうか? 小屋が見えてきました。



ラヴァレード小屋(2,390m)です。
ここでトイレ休憩してから、さらに小屋を右に見ながら歩き、徐々に高度を上げます。
有名だというトレ・チメ・ディ・ラヴァレード岩峰が眼の前です。



ドロマイトの縞々模様(地層面)がはっきりわかります。
そして、その岩峰を左手に見ながら回り込むようにして上り、展望場になっている鞍部に到着しました。



天気がイマイチなのが少々残念でした。
「トレ・チメ」とはイタリア語で「3つの頂き」という意味だそうです。
一番高いところで、地表から700mも突き出ているそうです。

こんな雄大な景色を眺めながらしばらく休憩です。
ほとんど360度の景色が楽しめます。
ツアー仲間のOさんの奥さんが、おにぎりを作ってきてくれました(保存食)。
思わぬご馳走です。
機内食以来久しぶりのコメご飯です。

さらに向こうにはロカテッリ小屋が望めます。


【中央に見える小さな赤い小屋】

が、我々は、この鞍部で休んだ後引き返します。
次回訪れる時には、あの先のほうもじっくりとハイキングしたいものです。
帰路は、しばらくの間来た道より上の道を歩くことになりました。
岩峰直下の道ですので、石ころが多く、雨のときなど滑りやすそうな感じです。
と思っていたら、途中Iさんが路肩を歩いていて少し踏み外したようです。
Aさん・Yさん方があわてず引き上げたようです。
大変なことになるところだったと・・・。
良かった、良かった。




【ハイキング中に見かけた花々】

 ≪つづく≫

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