かんじゃまのつぶやき(海の見えるチベットより)

日本一細長い四国佐田岬半島での慣れない田舎暮らしの日常や風景、
  そして感じたこと、思い出などをひとコマひとコマ

中秋の名月H19

2007-09-26 10:42:28 | 田舎の生活

昨夜は中秋の名月ということで、天気もほどほどに良く、時々薄い雲に隠れることはあったけど、十分に楽しめた。夕食後、母に「今日は中秋の名月だよ」と言って窓を開けて見せてあげると、母も「きれいじゃのう」と言って喜び、「月々に月見る月の多けれど 月見る月のこの月の月」と言う。最近のことはすぐ忘れるけれど、昔覚えたこと・経験したことは良く覚えている。私もこの歌(?)は少し覚えているが、後半部分が正確に思い出せなかった。そしてこれは、例えば、芭蕉の俳句「松島や ああ松島や 松島や」のように、短歌だと思い込んでいた。ところが、この「月々に・・・」は早口言葉だということを今日初めて知った。 

そして、「松島や・・・」は、松尾芭蕉が松島を訪れた時、余りに絶景なので句が浮かばず詠んだと教えられていたが、実際は江戸時代の狂歌師田原坊がオリジナルだそうである。

 

さて、もう一つ驚いたのは、今年の中秋の名月(旧暦8月15日)は、満月より2日早いとの事である。旧暦は、29日ある月と30日ある月があるので、旧暦15日と満月が1日食い違うことはあるとは思っていたが、2日もずれることがあるとは知らなかった。しかも、旧暦15日と満月の日が一致しないことのほうが多いのだそうだ。新月から満月までの平均日数は約14.76日だそうだが、月の軌道が円でないなどの理由から、新月から満月までの日数は、約13.8~15.8日の間で変化するのだそうである。昨夜の月は、肉眼ではわからなかったが、双眼鏡で見てみると確かに左側(東側)が少しいびつな形だったので、満月でないことは実感できた。 

 

そんな中秋の名月の日、福田新内閣がスタートした。「貧乏くじを引くかも知れない」と言っていた福田氏、そして「背水の陣内閣」と自称していた福田新総理。死刑執行問題で乱暴な発言をしていた鳩山法務相。大丈夫かいな。