先週はわが家の塀に沿って咲く藤の花が見ごろを迎えた。
ちょうどツワブキのおいしい季節でもあり、そのコントラストもいい。

この藤の花には思い出がある。
昔の古い家の門を入ると、腰の曲がったような大きな幹をした樹があった。
幼い私には、その形がおもしろくもあり、不気味でもあった。
だから春のこの時期に藤の花を咲かせるということは、どうでもいいことだった。
家を建て替える時、父はこの藤の樹を切らずに残した。
門の場所が移動したため、邪魔になる存在でもあったようだ。
父は考え、藤のカズラを塀に沿ってはわせた。
それが今、塀を超えて流れ出る滝のようになっている。

この藤の花の前では、この時期だけ記念撮影が行われる。


ふるさとには、思い出に残るものがある。
それがまた記憶に残る新たな物語を生む。
いいものだ。
物語のある風景。
岬人(はなんちゅう)
ちょうどツワブキのおいしい季節でもあり、そのコントラストもいい。

この藤の花には思い出がある。
昔の古い家の門を入ると、腰の曲がったような大きな幹をした樹があった。
幼い私には、その形がおもしろくもあり、不気味でもあった。
だから春のこの時期に藤の花を咲かせるということは、どうでもいいことだった。
家を建て替える時、父はこの藤の樹を切らずに残した。
門の場所が移動したため、邪魔になる存在でもあったようだ。
父は考え、藤のカズラを塀に沿ってはわせた。
それが今、塀を超えて流れ出る滝のようになっている。

この藤の花の前では、この時期だけ記念撮影が行われる。


ふるさとには、思い出に残るものがある。
それがまた記憶に残る新たな物語を生む。
いいものだ。
物語のある風景。
岬人(はなんちゅう)