喜久家プロジェクト

日本一細長い半島、四国最西端「佐田岬半島」。 国内外からのボランティアとともに郷づくり「喜久家(きくや)プロジェクト」。

亀ちゃんからのお届け物

2012-01-10 | ブログ
 今晩、8時頃帰宅。

「さっき、亀井さんがゼンゴを持ってきてくれたよ。」
とのこと。

 見てみるとバケツに3分の1ほどのたくさんのゼンゴ。
(ゼンゴとは、アジの子どものこと)
 フライにしても三杯酢にしても、とってもおいしい。

 亀ちゃんは、隣の二名津に住んでいる気がやさしい大男。
今晩魚釣りに行って、そのまま単車で持ってきてくれたのだろう。

 ありがたいことだ。
こんなおすそわけが田舎ではよくある。
奪ったり、貯めるよりも、分け合うこと。
ここでは、あたりまえのことなのだ。

 それにしてもうれしい「亀ちゃんからのお届け物」。

真夜中の月明かり

2012-01-09 | ブログ
 昨夜0時過ぎ。
 ろうそくの灯りでゆったりとお風呂に入り、
少しばかり体を冷ますためにベランダに出た。

 まるで夜明け前かと思うほど明るかった。
青白く照らす月の明かり。
 道路も、車も、集落の家々も、フクロイセの磯も、対岸の釜木の山々も
はっきりと見えた。
 何という明るさだろう。

 天頂に上った月は、満月に近い。
ちぎれ雲が空を覆い、その白さも反射して明るいのだろう。
また風もなく、気温も低くなかった。
1月の夜としては、とてもめずらしい。

 郷が寝静まったなか、フクロイセに打ち寄せる
「ザザザー、ザザザー」
という波の音だけが心地よく響いていた。

 田舎の夜の楽しみ。
今夜が満月。

                岬人

月明かりでジョギング

2012-01-07 | ブログ
 寒い時期だが、夜は満月が近づいているため明るい。

 月がなければ真っ暗な夜。
 田舎の平礒では、外灯がぽつんぽつんとついているだけ。

 だからこそ夜空の星がきれいに見える。

 不便さと魅力は、裏と表の関係。

 そんな暗い夜だが、今は満月に近いということで、
とても明るい。
 出歩くのにライトはいらない。
集落の屋根や道、山々までうす暗いが見ることができる。

 都会の人には信じられないかもしれないが、数日前からその月明かりでジョギングをしている。
月に青白く照らされた景色を見ながら30分ばかり走ってる。
これがなかなかいい。

 誰にも出会うことはない。
いや、かえって出会ったらビックリするだろう。
田舎の人は、夜は出歩かない。
 
 猪に出会うかも。
そちらの方が確率は低いが恐いことだ。

 月明かりでジョギング、散歩。
田舎の夜の楽しみ方が1つ増えた。

                 岬人

火のある生活 ~ペレットストーブ~

2012-01-07 | ブログ
 火のある生活 ~ペレットストーブ~



 祖母の住んでいた部屋を増改築した。
生活の便利さ重視でオール電化の家となった。

 「不便さを楽しみたい。」
 「スローライフをしたい。」
という思いとは、正反対の方向に進んだ。

 そんななかで唯一こだわりたかったのが、
「火のある生活」。
ペレットストーブを置いた。

 間伐によってできたものを木くずにし、
圧縮して小さなペレットにする。
 接着剤などを使っていないので、木そのもの。

 それを燃料として燃やしていく。
暖炉ほどは、暖かくないが地球にやさしい。

 寒い夜は、リビングにあるペレットストーブに火が入る。
チラチラと燃え始め、きれいな炎へと。
 その炎を見ながら、くつろぐ。

 火にはすごい力がある。
あたたかさ、明るさ、癒しなど。
 幼き頃、かまどの番をするのが、ばあちゃんと私の役割だった。
あたたかくて、ばあちゃんの横で眠ってしまう。
パチパチと燃える炎の音が、子守歌にも聞こえた。

 無くしたくないもの。
それは、火のある生活。

                 岬人

 

 

特集 「田舎の注連縄 (しめなわ)」

2012-01-05 | ブログ
 特集 「田舎の注連縄 (しめなわ)」


 お正月を迎えるために我が家は、お盆と同じくらいいそがしかった。
父は、師走の20日を過ぎた頃から、注連縄を作り始めた。
最近は買う人が多いが、手作りが我が家のこだわり。

 家の中に祀(まつ)られている多くの神々、庭の鳥居や祠、玄関、山小屋、車など
その数は相当ある。

 家族で手分けして飾りつけをする。
子どもたちは、教えてもらいながら、1つずつ覚えていく。
文化の襷(たすき)リレー。

 本来お正月というのは、年のはじめにあたって、
一年間家を守ってくれる歳神さま〈お正月さま〉を迎える行事。

 門松は歳神さまの依代(よりしろ)であり、神さまが降りてくる目印と考えられている。

 注連縄は、神を迎える清浄な場所であることを示す飾りで、
周囲の汚れを絶つ印として用いられてきた。
 だから神社や神が宿る岩や木は、清浄な場所として注連縄が飾られる。
 正月を迎える玄関などには、災いを入れないように結界の意味で飾られる。

 また注連縄には橙(だいだい)を飾るが「家が代々繁栄しますように」との願いがこめられている。
我が家では橙がなかったので、代わりの柑橘を飾っている。
 裏白(うらじろ)という葉を飾るのは「後ろ暗いところのないように」や
長寿への願いがこめられている。

 このような日本古来の深い意味がこめられているので、
ていねいにていねいに飾りつけを行い、手を合わせて拝んでいる。

 文化と伝統を心と体で感じられることが田舎の良さだ。

                           岬人




農村(平礒)の年末

2012-01-04 | ブログ
農村(平礒)の年末




 年末から新年にかけての時間は、あっという間に過ぎていく。

写真に撮りためていた大掃除や正月飾り、田舎の様子をふり返ってみる。

 70歳を超えた父が、あれこれと指示をだす。

私たちにはまだまだ足りない経験と伝統の技。

 美しき日本が残っている。

 無くしてしまわないように、1つ1つ受け継いでいきたいと思う。

 
                          岬人

新春の初日

2012-01-03 | ブログ
佐田岬の年明けは、曇り空。 午前中には、パラパラとあられも降った。 その後はおだやかに陽がさした。 初日の出が撮れなかったので、年末に行った鹿児島桜島の朝日を。 一日は、姉家族が帰省。夜は、平磯の後輩も招き一緒に飲んだ。 二日は、妻の実家城川に帰省し、兄や姉家族と飲んだ。 毎年のことながら、飲み正月。 ふるさとに帰省した人たちは、心も体もリフレッシュし、再び都会へ戻っていく。 残る私たちは、ふるさとをまもる。 ふるさと平磯に新しい風を吹かせるために始めた喜久家プロジェクトも五年目を迎える。 今月には、アメリカの女性とドイツの男性がやってくる。 継続した足跡を残していきたい。

新春のおよろこびをもうしあげます

2012-01-02 | ブログ
 みなさま、新春のお慶びを申し上げます。

 昨年は、妻の祖母が亡くなったため、
お世話になった方々に年賀状をひかえさせていただきました。

 今年もみなさまとのつながりを大切にしていきたいと思います。

 どうかよろしくお願いします。


 平礒の新春は、おだやかなとてもいい天気です。


             岬人(はなんちゅう)